2017年07月16日

空調服。

今週に入って、突然、とっても暑い日々。13日の朝に、庭で、今年最初のセミの鳴き声を聞いた。あっ、夏が始まったなぁ.....って感じ。この猛暑日に、板金職人さんが、ガルバニュウム鋼板の一文字葺の屋根工事中で、試しに、足場に登って、屋根に上がり、ガルバニュウム鋼板の屋根を触ってみると、熱っつ!熱っつ!ほんと目玉焼きが出来そうな感じだった。

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最近、夏になると、職人さんの多くが、「空調服」なるものを着用していて、服に乾電池で作動するファンが、脇腹の両サイドに着いていて、DSC04398そのファンで服の中に外気を取り入れ、体の表面に大量の風を流すことにで、汗を気化させて、涼しく快適にすごしやすくした作業服。2万円近くするらしいが、「これないと、屋根の上で作業出来ませんわ」っていうぐらい快適らしい。着用してみたい気がするけど.....というと、シャチョウ、これ着ると、快適やけど、服が、すぐ汗臭くなるから、自分で買い!っていわれた。

そういえば、塗装屋さんは、アノラックみたいな薄っぺらい生地の作業服を着ていて、ファンだけを交換し、服は、ペンキですぐ汚れるし、汗もかくし、使い捨てみたいなもん。って語ってくれた。熱中症を乗り越えるのに、こんなアイデアを考えて、多くの職人さんのニーズに応え、それを新しいビジネスとして、新たなお客さんを創造するっていうのが、企業として凄い事だなぁとおもう。

こんな空調服を見ていると、35度近くになり、麦わら帽をかぶり、Tシャツを着て、涼しげな感じで仕事をするより、密閉された暑苦しそうな服に、ファンを付けて、フードも被って、仕事をした方が、涼しい。というのが、見た目と違う、不思議感で、そういえば、最近の家造りも、猛暑日には、窓を開けても、涼しい風が入らず、断熱気密を、しっかりして、第三種換気などで、ゆるやかに空気を対流させながら、冷房を効かす方が、「快適度」が増す傾向にあるのと、同じなのだろう。

DSC04500とはいえ、これは、猛暑日が続く日々のコトで、春や秋は、窓あけて、心地良い気候を、家の中にまで取り込んで、内と外が一体になって過ごす、日本的快適さを、失いたくないもので、そうそう、大工さんで、空調服を着ている人を、私はまだ見たことがなく、一昨日、現場に行くと、オキ大工は、扇風機を回しながら仕事をし、休憩の時は、扇風機の前に、現場の余った合板で自作した椅子に、座って、暫く涼んで、また、仕事を始める。というスタイルで、こんなプリミティブな猛暑を乗り越える工夫もエエよなぁ.....と。

いろいろな工夫をし、猛暑日を乗り越える。そんな楽しみを持つのも、面白そうではないのかと、ふと想った、猛暑日の現場での出来事だった。

投稿者 木村貴一 : 2017年07月16日 00:01 « 「私を変えたレコードとスポーツ」 | メイン | 長細公園 »


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