2017年04月23日
谷口さん
桜も終わり、庭には、ハナミズキが咲く季節になり、もうすぐ5月の連休がやってこようとしていて、正月から、あっという間に、季節が移り変わっていくなぁ!! と感じてしまうのは、きっと、加齢の影響なのだろう...。お昼から、谷口智則さんのワークショップがある日曜日だったが、早朝、目が覚めると、あまりにも良い天気だったので、自転車に乗って、十三峠を登り、フラワーロードを経て、のどか村から柏原に下って、大和川沿いを走って、ぐるっと周遊すると、43km、2時間30分ほどの早朝サイクリングだった。朝風呂に入って、ワークショップの準備に臨んだ。
「まちのえんがわ」のワークショップは、ほとんどが、建築関係のひとが、ワークショップの講師をしてくれているが、2012年のワークショップ開始時から、絵本作家の谷口さんが、毎年、ワークショップを開いてくれて、最初の年は、加工場の壁面に、即興で絵を描いてくれた。それが、加工場に、独特のムードを醸し出し、大工が加工する仕事場としての加工場と、ワークショップをする会場としての加工場が、共存できる雰囲気に変貌させてくれた。そのお陰で、その壁を背景にして、ワークショップ終了後の記念写真を撮影するのが、定番になった。
2013年のワークショップから、参加者自ら描いた絵に、谷口さん独特のキャラクターのある絵を、その場で、即興で、付け加えることで、参加者の絵が、谷口さんの色に染まり、引き締まった絵になって、この2013年のワークショップには、うちの奥方が参加して、奥方自から描いた絵の一部に、谷口さんの描いた申が、ひょこっと登場し、その絵は、いまだに、リビングキッチの壁に飾られていて、その絵からは、ハッピーなムードが、発散されている。
2014年には、自宅を施工させて頂いた縁で、工場の食堂を改装することになった大阪製罐さんの若き社長が、絵本のワークショップに参加して頂いて、大阪製罐さんは、ゴーフルの缶とか、有名な菓子メーカーの缶を製造する会社で、そのワークショプで、谷口さんとの繋がりが出来、谷口さんが描く、缶が、製造されることになった。そんな、「集い、繋がり、広がる」という、展開が、何よりも嬉しいコトだった。
今年のワークショップの詳細は、「まちのえんがわ」ブログに譲るとして、谷口さんのキャラクター達が、手を繋げて繋がる、ガーランド製作だったが、ただ、切り絵をし、はと目を空け、絵を繋げていくだけでなく、参加者それぞれの要望をお聞きした絵を、谷口さんが、即興で一枚画き、その絵と、参加者自ら描いた絵の2枚が、その中に一緒に繋がるガーランドで、その出来映えの楽しさはともかく、17組の参加者それぞれの要望を親切にお聞きし、丁寧に、根気強く、その場で、描き続ける姿勢が、格好良く、なかなか、真似できるものではなかった。
「まちのえんがわ」ワークショップのテーマに、「職人さんに触れる」というテーマがあって、実際の大工さんや、左官屋さんや、板金屋さんの、体を動かす姿に接するのが、何よりもの体験のひとつだとおもうわけで、そういう意味では、アーティスト自らが、絵を描く実際の姿を、目の当たりする機会が、子どもさんにとっては、何よりもの体験だったのかもしれない。
こういう谷口さんとの繋がりを経て、いま、谷口さんのご両親の家の新築と、谷口さんのご自宅のリフォーム工事を施工中で、母屋とアトリエと離れが、大きな庭を取り囲むように、建っていて、職住一体型の庭を介した2世帯住居として、いつしか、オープンホームをし、多くのひとと、一緒に、アートと空間と時間を共有できる宴が、催せれば....とおもう。
投稿者 木村貴一 : 2017年04月23日 23:45 « 富士山 | メイン | 桜と「私」 »