2007年09月09日
残暑
「残暑お見舞い申し上げます。」
何通かの暑中お見舞いや残暑お見舞いを頂いた。この場をお借りして、お礼申し上げます。それにしても、残暑が厳しい。今年、 私が住む大阪市は、日本で一番暑い街で、日本一、熱帯夜が多かったそうだ。
そういえば、20年来使っていたエアコンが2台ともほぼ同時に壊れてしまった。生暖かい風が吹くエアコンを付けては、 冷気がやってこない事で、より一層、暑く思い、暫くすると故障が直るのとちゃう・・・と期待して、時間をおいて何度が試すものの、 無情にも期待はずれに終わり、その事で、もっと暑いなぁと思ってしまう、妙な人間の心理状態を笑いつつ、9月になれば涼しくなるから、 冬の安い時期にエアコンを買い換えようかと思うものの、この残暑だ・・・・。クーラーなしで、何とかならないものか・・・・。
「路地から涼しい風が吹いてきて・・・」というのはもはや昔の話かな。今は路地に置かれた室外機の熱気が路地に充満し、 路地裏から生暖かい熱気が立ちこめる時代なのだ。
かといって、風が吹いていないかといえば、そんな事もなく、先日、リフォームの依頼でお邪魔した大阪市内の長屋の家は、平屋で、 坪庭があって、クーラーなしで、扇風機で、開けっ放しの窓からの風だけ。打ち合わせの最中、時折、風が流れてくると、「ええ風やね・・・」 と称え合う。「ごく普通の家で、ええのです・・・」という言葉が印象的だった。
夏の早朝、毎日のように、母は、会社の前の道路に水を撒く。それは、
掃除をしているというだけでなく、「打ち水」なのだ。と、最近ようやく、理解した。「大阪打ち水大作戦」
なんていうサイトもあって、
───────────────────────────
たったそれだけのことで、真夏の気温を下げられる。
たったそれだけのことで、ヒートアイランド対策に効果をあげる。
たったそれだけのことで、真夏の電力エネルギーの節約になる。
たったそれだけのことで、地球にやさしい人になれる。
たったそれだけのことで、体も気持ちも爽やかになれる。
たったそれだけのことで、コミュニティがひとつになれる。
たったそれだけのことで、みんながハッピーになれる。
───────────────────────────
と書かれてあった。確かに、素朴な生活の知恵って大切だなぁ。人間の事だけでなく、地球の事も考える知恵が大切だなぁ・・・・・と、
日本一の熱帯夜とクーラーの故障を体験して、ようやく気付く。
8月31日発売の「住まいnet関西」
に
木村工務店で設計と施工をした実例が掲載中です。
ちょっとした読み物にもなっていますので、
機会があれば、是非、お読み下さい。
投稿者 木村貴一 : 2007年09月09日 12:42 « 建築家という生き方 | メイン | 大阪世界陸上 »