2009年01月11日
冬の青空
今日は、すこぶる天気が良い。快晴だ。冬の青空もピリッとして、気持ちがエエねぇ・・・・。 風は少々きついが、青空の下で、町会のお餅つきが小学校であった。いつも、薪を提供している関係もあって、少々参加する。 お餅を一臼(ひとうす)ついたら、呼吸量がいっぺんに増えて、体中が暖まった。確かにお餅つきは「元気」をもらうよなぁ・・・・・ 。
そう言えば、その薪は、今、新築中の木造3階建ての現場が住吉区にあって、「プレカットするなら絶対、手加工をさせてよね」という、 うちの若い大工達が、会社の加工場で刻んだ杉材の端材を薪の一部として使っている。
そんな意味では 、木造というのは、面白いなぁとおもう。お施主さんのお金の一部が、「木材」を購入する事に使われ、その「木材」は、 山で伐採された「木」であって、そのお金は、ぐるりと回り回って、「木」を育てるための費用になり、そして「山」に還元され、 ひいては日本の美しい「山や海」の環境を守り育てるための資金にもなっている。
それに、大きな機械ではなく、道具と人力というシンプルなスタイルに戻れば、日本の木組みという伝統技術を「人」に伝え、 育てるための費用にもなって、まぁ、最近の経済情勢からいえば、機械でなく、人にお金が費やされて、 雇用というものの助けになっているとも言える。
「木」の端材も偶然だけれど、今日のように上手く利用できると、餅米を蒸すための薪になり、皆でついたお餅が、 町内の人々のお腹の中にに入って、「元気」の素にもなる。やっぱり、そういう、いろいろな意味でも、お施主さんに感謝だな。
そう言えば、この若い大工のB&Sは、年末に中古の機械を買って、 夜な夜な修理をして、ついに動かせるようにし、今回のほぞ加工をその機械で加工してみせた。
それは、ものすごく効率が良くなったというよりも、そういう道具に近いような機械を、それも使われなくなって、完全に動かない機械を、 中古で買ってきて、工夫を重ねて動くように修理し、それなりに仕事に役立たせた。という行為そのものを楽しんでいたように思う。
大工が実演して見せてくれた、その時の満足そうな「笑顔」に刺激を受けたなぁ・・・・。
そうそう、「笑顔」。木村工務店では1月6日が初出で、清見原神社で参拝とお祓いをうけたあと、 社員や大工や協力業社が集まって、新年会をした。その時の「笑顔」と「元気」がこれ。
予測不能な経済情勢。そんな闇に焦点をあてても暗さゆえに出口も見つけにくく。やはり光となる何かを探すほうが。例えば、 お客様に喜んでもらえるような「笑顔」とか「元気」とか・・・・。
お客様に喜んでいただくというのは、なかなか上手くいかない事も多く、また、そのように実感する事も多々あって、まぁ、それでも、 「お施主さんに喜んでいただけるようにエエ家を一生懸命造る」という事を、また、「Love&Peaceな現場」である事を、 ひとつの「光」として「心がけ」として、社員、大工、業者共々、新年交礼会で語り合った事は、お伝えしておきたいと思う。
あらためまして、本年も木村工務店をご愛顧頂きますよう、よろしくお願い致します。
投稿者 木村貴一 : 2009年01月11日 15:45 « まろやかな柱 | メイン | いわゆるゴロゴロとした正月 »