2016年01月31日
あるある
少し暖かい冬の日曜日。先週はあれだけ寒かったのに。
1月最後の週は、なぜか4回の宴会が折り重なってあり、まず火曜日の夜は、生野区の防火協力会の新年会が上本町シェラトンホテルであって、消防署を中心とした協力会なのだけれど、勿論、親父から受け継いだわけで、おそらく参加者の平均年齢は70歳近いのではないかとおもわれ、私は若い年齢の5本の指に入るのだろう。
祖父が、戦後まもなく協力会が発足した当時から役員をしていたらしく、私が大学生になって、車の免許を取得すると、消防署での役員会に参加するために、運転手のアルバイトとして、「おい、おまえ、今日、時間あるんやったら、運転手せぇや!」と言われて、何度か消防署の駐車場で1時間以上待った記憶があり、きっとそんなのが、潜在意識のどこかに定着してあったのだろう、役員のあとを引き継いでもらえませんか?と頼まれると、拒否する気が起こらなく、恩とか借りを返すぐらいの印象になっている私がいて、「潜在意識」とか「縁」とかは、不思議なもんだなぁ....とおもう。
宴席では、いろいろな方々から、親父の話が出てきて、大概が、「お父さんは大酒飲みで、いつも、かなりのお酒を飲んで、いろいろとご指導ご鞭撻受けて楽しかったですわ」っていう話で、その度に、「最近、親父に似てきたといわれるコトがよくあるのですが、わたしは、酒は省エネで、親父の5分の1ぐらいで、酒飲みのDNAを全然引き継いでませんわ!」と答えるのが、よく「あるある」だった。
水曜日の夜は、うちの家の木村家リフォーム工事のキックオフミィーテイングと称した打ち合わせ会を開いて、いつかのブログに少し書いたが、お客様の現場を中心に廻っている職人さんが、空いてきた時に、木村家のリフォームにやってくるので、工事がまったく進まず、「まるでスペインのサクラダファミリアのように何時竣工するのか解りませんね!」とコメントしたのが木製建具製作のカワバタさんで、そんなコトもあって、関係業者や大工さんなど20人ほどが集まって、リフォームの趣旨と工程を説明する会で、うちの奥方も参加しながら、「あんまり同居が長すぎて、せっかく嫁と姑の仲が良いのに、もし悪くなったら、皆さんが、早く仕事してくれなかったせいですから(笑)!」なんていう、はっぱをかけたシーンもあり、業者紹介と家族の経緯の紹介を兼ねたようなミーティングだった。
打ち合わせの後、加工BARで、とんちゃんと奥方の手作りお総菜による社員を含めた懇親会を開いて、これが、メインのようなものなんだけれど、いやそれが、聞くところによると、稲盛さんの京セラには、本社の12階に100畳の座敷があって、そこでコンパという名の宴会を開くそうで、確かに一緒に食べて飲むことは、なによりもの人と人の潤滑油になって、コミュニケーションをスムーズにさせるとおもうのだけれど、特に、今回のようにリフォーム工事というような、ひとつのテーマがある時の方が、コミュニケーションが盛り上がったりするのだろう。うちの会社の中に、京セラさんのように大きな畳の間は造れないので、加工場を活用しながら立ち飲み加工barとして時々利用していて、居酒屋ではなく、会社の中でする宴会は、独特のリラックス感と気取りのなさがあって、コミュニケーションの質も変化するのだろう。
それで、いまの寝室から別の場所をリフォームして寝室にする予定で、必然的にクローゼットも移動するわけで、それに伴い、収納アドバイザーでもあり、「まちのえんがわ」ワークショップの講師をして頂いている金城貞美さんに、アドバイスしてもらうコトを奥方が私に提案して、そんなわけで、昨年、うちの家に来てワードローブを見てもらうと、高校生の時のシャツとかもまだあり、「シヤチョウ!全然アキマセンわ!もっと捨てなアキマセン!ビシビシやりますから!」といわれる始末で、新しい収納が出来る時に、どうなってしまうのか、一抹の不安があって、そんな話を、加工barのカウンターで、材木屋さんの岡房商店のシンチャンと、大工のノブヤマくんと、3人でしていると、カウンター越しには奥方が立っていて、その二人が二人とも、「シャチョウわかりますわ!俺も普段はいつも決まった服を2,3着だけしか着ぃひんのに、ごくたまに、あの古い服を着たいわ!という時があって、それが大概、どこにあるか、わからんようになっていて、奥さんに聞くと、知らんわ!とか自分でちゃんと管理しいや!とか言われて、大喧嘩になるんですわ!」と3人同時に、それ「あるある」やね。と言いながら、おっさん3人は大笑いして、自分だけでなかったコトに安心するのだけれど、その話を聞いているカウンターの向こうにbarのママにように立つ奥方は、3人に呆れかえっているという構図だった。
金曜日の夜は、大阪に、なぐりという栗材の専門店の橘商店があって、そのタチバナくんの知り合いを中心とした、工務店と建築家7人ほどで、飲んだり食べたりしながら、あれやこれやと建築談義をする会があり、本町のべにくらげというタチバナくんが納材した栗材のカウンターのお店で、美味しい料理と日本酒を飲みながらのこぢんまりした会だったが、今回は断熱気密の話で盛り上がり、気密の必要性の議論があって、その隙間風の問題点の体感的な例として、私が、「サウナに入った後の水風呂に入った時に、長らく浸かっていると、自分の体まわりに接する水だけが、なんとなく暖かくなってきて、それが気持ち良かったりして、なのに大概、誰かが、その水風呂に入ってきて、水の流れが起こって、冷たい水が、体に押し寄せてきて、折角の体まわりの、暖まった水が、どこかに流されて、わっ!冷たっ!、静かに入れよ!っておもうコトない?! 」と語ると、それ「あるある」やわ!という何人かの共有体験があったりし、たしかに、最近の家造りのテーマのひとつに、家の微妙な隙間風をどう少なくするかがテーマだったりする。
土曜日の夜は町会の役員の懇親会で、そういえば、これも親父から引き継いだのだが、地元のお寿司屋さんの寿司武さんで催された宴会で、あっ、なんか、何個かの「あるある」があったのに思い出せない...。なんていう、思い出せないコトというのが、とってもよく「あるある」なんだけれど、ま、いずれにしても、お互いに「共感しあう」というコトが、コミュニケーションや暮らしにとっても、大切なコトなんだろう....。
投稿者 木村貴一 : 2016年01月31日 23:51 « 初午の学び | メイン | tradition »