2014年06月01日
慰安旅行問題
第58回目になる「精親会」旅行というのが、本日の日曜日と明日の月曜日に、1泊2日で、58名の参加者と共に、建築を探訪し、道後温泉に泊まって宴会をし、今年は50名ほどで、しまなみ海道をサイクリングする予定で、木村工務店会長が先日亡くなって、自粛というのも当然考えることだが、初代、先代と58回も続けてきたわけで、もちろん、どんな旅程にするかの旅行会社とのち打ち合わせに、この1年間、亡くなった会長も毎回参加していて、あれやこれやと意見を述べていたわけで、「中止せんと、やれやぁ!」という声がはっきりと聞こえてくるので、迷うこともなく、あたりまえのように開催をすることにした。
精親会というのは協力会社のメンバーで構成される会で、58回のすべてに参加している会社もあれば、初参加の会社もあって、別にものすごい結束と、しきたりの厳しい会則があるわけでもなく、ようするに、「チームワーク」で建築を造ろうと考える、「象徴」としての会で、その会のいわゆる慰安旅行な訳で、ま、昨今は、「慰安」なんていうコトバが物議を醸すわけで、それで、「研修旅行」と呼ぶようにしているものの、うちの社員には、誰ひとり、研修旅行というコトバを使うものはいなくて、ハッキリと、慰安旅行に行ってきます。と、お施主さんにも宣言していて、シャチョウとしては、カッコヨク厳しく学ぶ研修旅行に行ってきます。と云って欲しいところだが、きっとうちの社員は正直なのだ。それはともかく、それでも58回も継続すると、木村工務店にとっては、かなり重要な行事だといえる。
こんな協力業者と共に大工さんと手伝いさんと社員が参加し、バブル崩壊後の世の中の情勢で、2回だけ中止をしたが、「世間など気にするコトなく、やっぱりやろか!」という亡くなった会長の意見で、再会した。ちなみに上の表は、会長が、こまめに記録している表を拝借して、その58回目が空欄になっているのを見ると、ちょっと寂しさもこみ上げてくるのだけれど、それはともかく、「私」が社長を譲り受けてからは、「建築探訪」と「アウトドアー体験」をテーマにし、40ページほどの「旅のしおり」を作成することを自らのシゴトにして数えて8回目になる。
そうそう、最新号の住宅特集という建築雑誌にアルファヴィル設計で弊社施工の都島・I邸新築工事が掲載されて・・・・・。
その雑誌の巻末の施工業者を紹介するページにこんなコメントを設計者の竹口さんと山本さんが書いてくれた・・・・・
木村工務店の雰囲気をうまく表現してくれている有難いお言葉で、建築は様々な業種の職人さんとの協力関係によって完成するわけで、そんな建築というものづくりの歴史を積み重ねていく協力業者とのチームワークのお陰で「精親会旅行」や「まちのえんがわ」ワークショップが成立しているのだな・・・と、「慰安」を前にしながらも、住宅特集に掲載されたこの文章を読んで、少々襟を正しながら、懇親を深めてこようとおもう・・・・。
投稿者 木村貴一 : 2014年06月01日 01:03 « 火山のふもとで。しまなみ海道のもとで。 | メイン | 「日本」という考え方 »