2016年06月05日

お「トモダチ作戦」

先週の日曜日は「まちのえんがわ」ワークショップがあり、ステンドグラスのタナカトモコさんと造園のイエタニさんが合体した蚊取り線香置きを製作し、ちょっとアバンギャルドなスタイルと少々高めな価格から参加者は少なめだったが、それはそれなりに面白いワークショップと出来映えになって、うちの家族でもひとつ製作して、いま、目の前で、金鳥の蚊取り線香の渦巻きが、ピラミッド型のステンドグラスの上で、煙を立てている。最近はワークショップ終了後に講師がマスターやママとなったBARを催して、今回は怪しいメキシカンbarとして、四方山噺ができる楽しい時間となった。

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そのワークショップの時間に、「まちのえんがわ」常連でもある近所に住むSさんが、ちいさなカワイイ生まれたての黒猫を抱えて遊びにやってきて、誰かこの猫を貰ってくれるひといませんか...と、猫の可愛さと共に、ちょっとした困惑が入り交じった表情で皆に語りかけていた。

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数日前に、長屋続きの2階の天井から猫の鳴き声が聞こえて、それも赤ちゃんが数匹生まれたらしく、一晩中子猫の鳴き声で寝られなくて、ノイローゼになりそうなんです...と「まちのえんがわ」にやってきたSさんに、きっと暫くすると壁の間に子猫が落ちるのが通例で、壁を破るしかないかなぁ....と話していたら、翌日、助けて欲しい!というヘルプの電話があり、近所でリフォーム工事を担当していた、うちの新人現場監督のナンバくんが駆けつけた。翌日、たまたま、うちの家のリフォーム工事をしていたベッショ大工が緊急出動するコトになり、壁を破って、壁の間に落ちた猫を見事に救出した。それで、その子猫は、その家のすぐ近くにノーベル製菓があり、この一連の騒動を知った、カワイイ女子社員によって育てられるコトになったという。

それから、二日後に、再び子猫が、壁の間で泣いているという困惑した電話があり、お「トモダチ作戦」と名付けられた一連の救出作戦が、ナンバくんとベッショ大工によって再び成功をおさめたが、あの夜中中に悩まされた子猫を救出してみると、カワイイ真っ黒な子猫で、想わず情が移ってしまいそうで、猫に名前を付けて呼んでしまうと、ダメになっちゃいそうなので、飼いたくなってしまうその気持ちを抑えるために、ナンバくんと呼ぶようにしていたと語るSさんが、「まちのえんがわ」のベンチに座っていた。

ワークショップに参加したそれぞれが、製作の合間を縫って、その猫を眺めにやってきて、わー、カワイイ!と言いながら、抱きかかえ、可愛がっているうちに、Sさんの困り果てている様子を見かねたうちの会社のとんちゃんのおトモダチでもある和歌山県の橋本から参加者の女性のKさんが「私、その子猫、育ててあげるわ!」っと、助けの手を差し伸べてくれた.... 感謝。

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この金曜日と土曜日には、地元で、数十年前に工場付き住宅を新築したお施主さんから、換気扇に、鳥が巣を作っていて、なんとか助けて欲しいという連絡があり、やっぱりお「トモダチ作戦」として、現場監督のシノダくんとベッショ大工が駆けつけて、今度はヒヨドリ3匹を救出するという救出成功秘話があり、そのヒヨドリに、食事を与える、シノダくんとナンバくんの姿を土曜日の夕方6時の加工場で発見したのだけれど、今週は、北海道で、しつけ子供事件の小学生が発見されたりして、先週の母の死とか、命とか、救出とか、隙間とか、子育てとか、躾けとかが錯綜する2週間だった。

投稿者 木村貴一 : 2016年06月05日 00:11 « ものづくりの潤滑油 | メイン | 山法師 »


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