2007年07月22日
耐震補強
朝、起きて、蝉の鳴き声が聞こえてくると、もうすぐ、梅雨も終わって 、 暑い夏になるのだなぁ・・・と思い、どんよりとした空と蝉の声で、よけいに、むしむしした気分になった。便所に入ると、 ジャロジー窓にトンボがとまっていて、今年初めてトンボを見たなぁ・・・・。
そういえば、先週の海の日は、夏のイメージがなくて、例年より一週間早いという印象だった。アウトドアーの予定があったけれど、 台風と地震によって、インドアーで過ごすことになり、地震の映像などを見ながら、久しぶりにたっぷりとCDを聴いた。
それにしても、テレビで見ていると、あらためて地震の恐ろしさを実感する。ここ半年、 月に1回、ある耐震の勉強会で、木造住宅の一般診断法と精密診断法を学んでいる。実際に計算をしてみると、 1981年以前の建物のほとんどが、耐震数値として、1以下の0.7程度であり、0. 4なんていう建物も普通にゴロゴロしているのだと知る。1981年以降に耐震基準が変わったけれど、阪神大震災以前の建物は、 木造住宅の金物の取り付けに意識的でなかったのが、実情だと思う。弊社でも例外ではないなぁと、やっぱり反省する。
先日、25年前に弊社で建てた木造住宅の耐震診断の依頼があり、一般診断で計算してみると、0.45だった。ほとんどの面は0.6、 7程度であったけれど、1階、南面に縁側のある書院付きの和室があり、その部分の筋交いが少なくて、0.45と全体の数値を押し下げた。
生駒市にあるその建物は、今の数値を0.3ポイント以上上げて、耐震強度を0.7以上にすると費用の三分の一で、 30万円までの補助金が出るとの事だった。それで、先日、役所に申請を出した。いろいろシミュレーションしてみると、0. 3ポイント上げるのに100万円ほどの工事費がかかり、耐震強度を1にするのには、2~300万円ほどの見積となった。まぁ、 補助金もいいが、役所と銀行とが提携した超低金利の耐震補強ローンというのがあってもいいのかなぁと思った。でないと、なかなか、 耐震補強工事は進まないよなぁ・・・・・・。
そうそう、先日オープンハウスをした川西の家で、雑誌の取材と写真撮影があって、カメラマンの背後に忍び寄り、 同じ場所から撮影をしてみた。撮影の後で、プロの撮影をモニターで確認させてもらうと、そのレンズの性能の差に唖然としたのだった。
投稿者 木村貴一 : 2007年07月22日 10:43 « 職責 | メイン | 台風の接近 »