2015年05月03日
夜噺のソトメシ
とっても気持ちの良い春日和。4月に雨が降り続いたので、今年の新緑は、いつもの年よりミドリミドリしているような気がする。それに父の一周忌が29日にあって、あれから一年が、あっという間に過ぎたなぁ…、なんていう気持ちが、緑をより一層鮮やかに見せるのだろうか。
そういえば、その一周忌終えた祝日の夕刻に、あまりにも気候が良かったので、庭で食事をすることにして、自宅の中の外のような場所で食事をするコトをソトメシと呼んでいるそうで、長細い七輪に、炭をおこして、そうそう、最近、炭をおこすたびに、あの夜噺の茶事での「炭手前」を想い出すのだけれど、あんなエエ炭に、優雅に火をおこしてみたいという憧れがあって、なのに、工務店らしく、倉庫にいって、杉の廃材を取り出して、鉈(ナタ)で割って、火付けの木を作って、新聞紙を丸めて火を付けて、焚き火のようにガンガン火を燃やしながら、一気に炭を真っ赤に燃やすわけで、勿論、炭の持つエコな特性を活かして、消し炭を保管し、次回に使うぐらいの「作法」は必要だと自覚しながら消し炭から使い、トリやギュゥやタケノコやなんだかんだ、網の上に置かれた命のエネルギーが、炭火のエネルギーによって、上質の食物エネルギーに変容して、ありがたく頂戴することで、それが「活力」になったのかどうか。
夫婦二人っきりのしっとりした炭火のソトメシもオトナな感じでエエのかもしれないが、気がつけば携帯電話を手にとって電話をしている「私」の姿があって、近くに住む「ひとりもん」の社員のオオムラくんやトクモトくんに電話をして、ソトメシどぉ?って誘い、帰りがけの「まちのえんがわ」のアオキさんも誘って、それに先日東京で会ったばかりの長男が一周忌のために帰阪し、夕方には長男の彼女も合流して、ワイワイガヤガヤと笑いあいながらの食事になってしまうわけで、同じ5人の客人による「夜噺の茶事」での冬の懐石料理のおもてなしの作法と趣が全く違う、春と秋の気候のエエ時期の「夜噺のソトメシ」が、あらたな文化として昇華できるのかどうか…(笑)。
さてさて、2015年の木村工務店のゴールデンウィークは3日4日5日6日の4日間で、今日がその初日で、どんなGW休暇になり、新緑のミドリの下で、どんな「夜噺のソトメシ」をするコトになるのやら…。それでは皆さん、素敵なGWを!!!
投稿者 木村貴一 : 2015年05月03日 00:00 « 小学生の放課後のような。 | メイン | 土地の神様 »