2013年10月20日

エルメスの手帳カバー

雨の日曜日。しっとりとしたムード。そうそう、先週の土日月は、木村家本舗というイベントがあって、とっても心地良い秋晴れの快晴で、大げさに言えば、奇跡の3日間で、そのオープン3日目の最終日は、エンディングパーティーを「小路美魔女宴」と称して、近所のトンちゃんと、木村家本舗のプロデュースをお願いしているカトウさんの奥さんと、それにうちの奥方との3人が、こちらが照れるようなコスチュームで、美魔女と称しながら、焼きそばを焼いたり、おでんを提供したりし、ま、そんな宴に多くの知人が遊びに来てくれて、その時の様子は、木村家本舗のホームページをご覧頂ければとおもう 

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その美魔女宴では、木村家本舗のガーデンや、デッキや、あちらこちらのコーナーで、コミュニケーションをする小さなグループが自然発生し、それがしばらくして、いつしか自然消滅し、そしてまた自然発生する。そんな小さなエネルギーがあちらこちらで、ゆるやかに揺らいでいて、そんな中に、2階の楠木の葉っぱが手に触れることができるデッキの椅子で、フラワーアレンジメントをしているKさんとその友人の女性が寛いでいた。

ふとそこに立ち止まって、話しかけると、その友人は長年フランスで仕事をして日本に帰ってきたそうで、それで、フランスの話を聞くうちに、なんだか、フランス人の男性と女性の話になって、もちろん、じゃぁ日本人の男性と女性はどうなのぉ、なんていう話に発展するのだけれど、ま、そんな雰囲気に、知り合いの女性がもうひとり加わってきて、話があれやこれやと発展する。それで、今年の木村家本舗の心地よさを褒めてくれるのだけれど、ところで、誰がエライと言って、私の「奥方」が、もっとも大変だぁ大変だぁ、エライのだぁエライのだぁという女性陣の合唱がはじまって、そんなこと、あ・な・た・理解しているのぉ・・・なんていう雰囲気で、当然、女性3人と男性1人になると、その立場は不利で、それに53年間も男性として生きてくると、処世術のようなものが動物的に身に付いてきて、「私」もすぐに応戦する。

いや、まったく確かにその通りで、これからは、奥方に、アリガタヤアリガタヤと念仏のように何度も何度も唱えるようにしますわ・・・・と、こうなったら、もはや、じたばたせず、反抗せず、女性にはすぐに降参して、受け入れる事が、なによりものオトコの心の平和なのだと観念している「私」なのであって、会話のあちらこちらで、奥方へのアリガタヤアリガタヤという念仏を唱え続ける。そんなこんなで、木村家本舗のコーナーのあちらこちらで、それぞれが面白可笑しくコミュニケーションをしながら、お互いのハートを通わせる美魔女宴が続いた・・・・。

奇跡のような秋晴れの3日間の天気のお陰で、木村家本舗は独特のムードに包まれて、「神」に、いやいやそれを「全体」とよんだほうが相応しいのだとおもうのだけれど、とにかく、そういったたぐいの「何か」に感謝したい気持ちが湧いてきて、そんな気持ちが湧いてきたのは、木村家本舗が終わった翌日の事で、それも、その日は関西大学の木造設計製図の授業があって、学生たちと対話を繰り返し、それが終わると、社内の定例打ち合わせの日でもあって、社員の皆と対話を繰り返し、そんなこんなが終わって、ほっとして、家の、それは前日までは木村家本舗として、皆にシエアーしていた、その我が家の食卓のテーブルの、その前の椅子に座った、その時に、そんな、何かに感謝したいような気持ちが、それとなく湧いてきたのだった。

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それが、いや、ところが、食卓のテーブルには、晩ご飯ではなく、こんなエルメスの手帳カバーが置いてあって、奥方曰く、木村家本舗のご褒美として、高島屋に行ったついでに、これ、買ってきたわ。あのぉ、2ヶ月先のカード払いにしておいたから、それに、2ヶ月先は、丁度、私の誕生日やし、その日までにお金を貯めておいてくれたらエエよぉ。フランス旅行より断然安いとおもうわ。と。・・・・。きっと、あの時の念仏は通じなかったのだな。いやオンナのひとは、コトバだけではダメなのだな。と、失笑と感謝とが入り交じった複雑な心境で、エルメスの手帳カバーをグーグルで調べてみると、この手帳カバーを買った女性のこんなコトバが掲載されてあった、

「ちょっぴり贅沢いっぱい幸せ」

というわけで、木村家本舗においでくださった皆さま、エルメスの手帳カバーのような気持ちになれたのかどうか、それは、わかりませんが、とにもかくにも、お越し頂いた皆さま、木村家本舗のスタッフや社員や職人の皆さま、家族、それに天気も含めた、「全体」への「感謝」の気持ちが湧いてきたのは確かなのでした・・・。many thanks

投稿者 木村貴一 : 2013年10月20日 22:51 « 「まちのえんがわ」一日店長 | メイン | 秋晴れの木村家本舗 »


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