2015年05月24日

改善

天気予報によると、日曜日の今朝、起きると、雨だと思っていたのに、意外にも良い天気だったので、ちょっと拍子抜けして、それで、なんとなく自転車に乗る気持ちにもなれず、布団の中でダラダラして過ごす日曜日の朝。

それにしてもエエ天気でエエ気候の日曜日。住宅相談会があって、午前中のAさんは、小さな男の子とご主人のお二人で自転車に乗ってお越しになって、以前も相談にいらっしゃった方で、いろいろ考えたがやっぱり生野区の小路東や巽で土地を探して家を建てたいとの意向で、気に入った場所に建売住宅があって、でもやっぱり契約はしなかったらしく、いきなり契約ではなく、設計が終わってから最終契約をしたいので、建て売り住宅やハウスメーカ的でない、家造りの流れでの契約についての質問だった。

車を持っていないので、2階建てが良いのですが、生野区では、ほとんどが、1階にガレージがある3階建てなのですよね。と、こんな車を持たないライフスタイルの若い人がかなり増えてきたようだ。屋上庭園のある家を見たのですが、どうおもいますか。という質問もあり、家庭菜園でもするのなら良いでしょうが、BBQをしようとおもうと、庇とかタープの下でないと、数回利用したらほとんど使わなくなっているかもしれませんね…。

最近の建て売り住宅は窓が小さい家が多いようですが、木村さんところは、開口部を広くとっている家があり、耐震は大丈夫ですか。という質問があって、最近の住宅は、どの家も構造的にはしっかりしているのだろうが、開口部を広く取ろうとおもうと、構造設計事務所に構造設計を依頼して、開口部が広くてもバランスの良い建物を専門的な知識で、アドバイスしてもらうのが安心で、うちでは、新築住宅は全て構造設計事務所に耐震等級2以上で設計を依頼している…。

大工さんとか職人さんは社員なんですか、どんな職人さんなんですか。という質問もあって、うちのホームページにある、ものづくりの仲間たちを表示して、そうそう最近は、打ち合わせ室にプロジェクターを導入してから、うちのホームページやグーグルマップのストリートビューやパワポイントなどを一緒に見ながら説明していて、そういえば、来週の日曜日と月曜日は、そのものづくりの仲間たち55人ほどで、50年以上続く研修旅行をする予定。

吹き抜けのある家はどうですか?という質問があって、国土交通省の住宅省エネルギー技術という本が良く出来ていて、それをプロジェクターで一緒に見ながら、断熱気密が、ある一定の水準以上であれば、自由で開放的な間取りが可能であると書かれてあり、そういう住宅を目指して、今までの断熱気密工事を改善して、ある基準の性能になるように施工している事を説明する。そうそうこの一連の説明の間、小さな男の子は、打ち合わせ室のおもちゃで、ひとりおとなしく遊んでいた…。

お昼からのBさんは、先日ご夫妻でお見えになり、本日は奥さんの都合で、ご主人おひとりでお越しになって、堺で新築予定で、土地の大きさや予算などを考慮して、延べ床面積27坪のシンプルな木造2階建て住宅を提案して、今なら、地域型住宅ブランド化事業で、吉野杉で建てられる可能性もある事を説明しながら、プランにはなんとなく好印象を持ってもらったが、それでも、それぞれの家族にとってのライフスタイルというものがあり、Bさんご家族は奥さんがピアノを弾くのが趣味で、そのスペースが欲しいという要望が事前にあって、それでその場所を2階の階段廊下スペースの一角に設定していたが、ご主人が計画案を見ながら、1階の浴室スペースにピアノを持ってきて、浴室は2階に持ってあがるのはどうでしょうか?という改善案があって、それをお聴きしながらその場で、設計のタナカくんが、フリーハンドで図面を書き換えた。

図面を一度持ち帰って、手紙のやり取りのように往復を繰り返して計画案を作成するのではなく、即興のセッションのようにその場でプランを作成するのが、どらかと言えば工務店流でもあるわけで、そんなやりとりからマイナーチェンジされて出来上がった3つほどのプランを、後日、概算見積書を出すための1案に決めてもらう事になった。計画案と概算見積に合意を頂戴してから、設計契約をし、実施設計を進め、最終見積と今までの見積比較の後に、請負契約をするのが、うちの家造りのスタイルで、モデルハウスや標準仕様を持たない工務店は、出来るだけ詳細な概算見積書を作成するしか、家造りの道がないのかもしれない。

打ち合わせが少し早く終わったので、遠近両用の眼鏡を修理に出しているグランフロントの金子眼鏡店へ行き、ついでに、うちの家の洗面所を改善する計画があって、奥方と一緒に、おなじくグランフロントの中にあるサンワカンパニーで洗面器を見ることにした。時には、施主の立場になって、ショールームを見てみるのは、何時もと違う印象が持てて新鮮で、私の洗面のスタイルは、椅子に座って、シックのシェービングクリームを顎につけて、シックの5枚刃の髭剃りで、髭を剃るのが好みで、熱い湯を洗面器に少し貯めて、刃を濯ぐと、洗面器に髭も貯まり、それを綺麗に洗い流したいわけで、髭剃り後の顔を拭くタオルもすぐ近くに何枚か欲しく、ま、そんなスタイルと奥方のスタイルをどのように反映するのかを実物の洗面器を見ながら考えたみた。

ついでのついでに、収納も改善しようと考えていて、その下の階にあった無印良品に立寄って、収納を眺めていると、様々な若いカップルが、あれこれと会話をしながら収納を考えている姿があって、そんなコトバを小耳にはさみながら、なるほどなぁ・・・なんて。サンワカンパニーや無印で、商品を見ている客さんの興味の様子や、何気ない会話に、なんとなく意識が向いて、ウロウロ歩きながら、自分の家の改善ではなく、お客さんの家や、会社の改善をなんとなく考えていたのかもしれない…。

投稿者 木村貴一 : 2015年05月24日 23:59 « ぐたぐた | メイン | 迷い »


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