2011年08月14日

沈黙

お盆休暇が始まっていて、木村工務店では、13日から17日まで、休暇を頂戴している。そんな訳で、今年のお盆はどうするかと考えている時に、野池学校や暮らし向上リフォーム研究会の事務局をしている上野さんと親しくなり、彼は、建築の設計を生業としているのだけれど、ボランティア活動も高校生の時から続けているのだという。それで、いま、気仙沼大島でホランティアをしているのだと・・・・。

そんな話から、いろいろな状況が、前後したが、結局のところ、気仙沼大島で、キャンプをしながら、タープの下で、このパソコンを打っている「私」のいまとここ。「私」は、ボランティア活動の経験がないので、どちらかといえば、ボランティア活動をしている人をボランティアしにいくような感覚。ウエノくんは、テントに寝泊まりしながら、こんな感じでパソコンを使っている。テントの中には、建築の本がちゃんと置いてあるのが、笑える。いやいや、ちょっと感激する。
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勿論、いま、この時期に、東北に行くのには、それも、ほとんど、観光なのだけれど、確かに、ハードルが高い。風評もいろいろあって、まるで、放射能を浴びにいくようないわれ方もされて、息子など、おとうさんやおかあさんは、年がいっているからエエけど、俺、まだまだ若いから・・・・。なんていう風評の影響が誠しやかにはびこる。確かに、行く場所にもよるのだろうし・・・・・。

それでも縁があって、ウエノくんが、フェリーの予約をしてくれたりして、気仙沼発の午後2時40分のフェリーに間に合うために、前日の夕刻に大阪の自宅を出発して1000kmを走る。そして、到着した気仙沼の町には「沈黙」の空気が漂っていた・・・・。

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↑ 気仙沼大島の津波被害の様子をレクチャーしてくれるウエノくん
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↑ 海岸に流れ着いた家の梁や柱かあった。燃え跡もある・・・・
   この木を見ていると、いろいろのでき事やかつての生活まで想像してしまう・・・
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↑ 海水浴客がいない、日本で1、2を争う綺麗な砂浜。いつかは人が戻って来るのか。
多くの瓦礫は撤去されたが、暫くすると、また瓦礫が打ち寄せてくるらしい・・・

そんな訳で、この夏の旅はもう暫く続く。
皆さんにとってエエお盆休暇でありますように。

投稿者 木村貴一 : 2011年08月14日 21:59 « ケセンヌマとツイッター | メイン | 受け継がれる職人気質 »


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