2010年08月22日

残暑お見舞い申し上げます。

お盆休暇をどのようにして過ごすのか。いまの経済情勢を考えると、なるべくお金を使いたくないという気持ちもあって、かといって、家で、5日間、ゴロゴロしているのも、ストレスがたまりそうな気がする。それに、次男が、中学2年生で、「海」という言葉を発すると、「やったぁー」という声が返ってきて、おそらく、そんな素直な返事がもらえる、夏休みを、子供と一緒に過ごせるのも、残り3年ほどだろう・・・・・。

奥方が、今年は、クラシックな老舗旅館に泊まって、くつろいで、美味しい料理を食べて、勉強もするのだ。という。「建築」というものに携わっていると、ホテルや旅館に泊まるとう事が、何某かの刺激になって、もちろん、空間的な勉強にもなり、レーザの距離計を持ち出して、寸法を測定し、空間を数値として知るのは、私にとっては、オモロイ遊びのひとつでもある。

それに、何よりも、その「ホスピタリティー」を体験するのは、企業として、見習うべきものも沢山あって、どうせ、お金を出して、泊まるのであれば、それなりのホスピタリティーのあるホテルや旅館に泊まりたい。とおもう種類の「私」なのだろう・・・・・。

そうそう、それとは全く相反するけれど、車中泊というのが好きで、もちろん、あの寝心地の悪さは最悪的であるものの、それでも独特の魅力があって、止められヘンのだ。おそらく、旅館の食事の時間に縛られることなく、好きなときに食べ、好きな時間に起きて、旅立てる、という、時間を勝手気儘自由に使える楽しさが、その魅力のひとつだとおもう。

あともうひとつは、キャンプ。テントで寝るのは、あまり好きではないのだけれど、防虫ネットで囲われたタープの下で、GIベットの上に、寝袋の中に潜り込んで、外寝するのが、何ともいえない魅力があって、真っ暗な闇に包まれて、闇の怖さも感じながら眠りに落ちていく、あの感覚。フェードインのごとく鳥がさえずり出し、夜明けがやってくる、夜と朝の曖昧なあの時間帯の魅力。夏のキャンプでの外寝の魔力にとりつかれてからは、こんな調子で、今回の旅でも一泊だけ、嬬恋でキャンプをし、やっぱり、外で寝た。

食べる事には、猛烈な執着心があるわけでもなく、「あてがいぶち」でも、それなりの我慢は出来るのだけれど、それでも、大阪と違う、食文化に触れるのは、楽しいし、「うまいもん」を食べた時の満足感は、確かに、幸せを感じる。いま、こうして書いてみると、無意識下での、旅の原動力のひとつになっているのだろう。

「ケンチク」を見る事や「マチ」を見る事が、「シゴト」としではなく、単純に「スキ」だとおもえるようになったのは、ここ10年ほどの事で、それが、新たな旅の原動力にもなっていて、「遊びに来ても仕事のことを考えて・・・」とはまた違う感覚。それに、「ジョウモン」や「ホクサイ」や「バショウ」など、ミーハー的なファン心理も手伝って、それらが、旅へと誘う。

そうそう、何よりも「体を動かす」というのが、行動の原点にあるのかもしれない。夏の「泳ぐ」という楽しみは、この年になっても、大好き運動のひとつだし、「歩く」というのも楽しい運動で、山や川が、何よりも魅力的で好きなのだけれど、町歩きだって、かなり楽しい。「私」も少々大人になって、大型アウトレット店を「歩く」のは、それなりの苦行ともいえるのだけれど、それを楽しもうと努力している最近の「私」は、誉めてあげたいぐらい・・・・・。

それに、何にもまして、旅での長距離運転が、「私」にとってのモータースポーツであって、マラソンのごとく、出来るだけ長距離を休まずに走る事の達成感と満足感が、まったくの個人的な楽しみ・・・・。夏の旅の、いつもの一日目は、長距離運転とスポーツで、それは、トライアスロンのような感覚であって、とにかく、長距離を走りきり、その後、何らかのスポーツで、鼻から、いっぱいのCO2を吐きだして、鼻からいっぱいの酸素を取り込む事で、仕事モードや仕事のストレスが一気に解放されていくのだった・・・・・。

そんな訳で、旅の大本の原動力は、奥方が、軽井沢の万平ホテルで泊まるという。衝動であって、彼女に言わせれば、ただ単に、ゆったりと寛ぐためだけでなく、私や息子にケンチクとホスピタリティーの勉強をさせてあげているのよぉ。そういう寛大な心がそうさせているのぉ。という。なるほど。でも、ほんとかねぇ・・・・・。

息子の事や、その他、様々な旅への衝動が、複層的な歯車として、がっちりと絡み合うことで、ようやく、行動として、動きだす「私」。4月に予約をすると、8月16日だけ、部屋が空いていたのぉ。と奥方。その16日に軽井沢に泊まるために、13日に大阪を出て、どうやって、そこに、辿り着くのか、その「編集作業」が、私の役目であって、「めんどくさい」という気持ちを見守り、やり過ごしながら、グーグルマップとグーグルの検索で目的地をあーだこーだと考えたのは、出発の1週間前だった。まぁ、でも、やり出すと、その編集作業は意外と楽しいね・・・。

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IphoneにあるTrip Journalというソフトを使って、このお盆の旅を記録した結果がこれで、「私」の様々な旅の衝動が、どんな形で、実現されたり、実現されなかったのかは、また別の機会ということで・・・・・。

そんな訳で、木村工務店の夏休みも終わり、それでも、まだまだ、残暑が厳しいのですが、社員一同、この暑さを吹っ飛ばす勢いで、がんばって参りますので、読者の皆さん、木村工務店への変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い致します

投稿者 木村貴一 : 2010年08月22日 23:51 « 朝マックならぬ朝カニ。 | メイン | お盆休暇 »


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