2013年04月14日

出張ワークショップ

朝、目が覚めると、午前9時前だった。ぐっすり眠ったような。全然眠ていないような。とにかくもっと眠りたい気分。そういえば、昨日はけっこう大きな地震があったな。とぼんやりとおもう。そうそう、眠りについたのが午前5時だったのだ。この頃、日曜日の朝のランニングが途絶えていて、今日こそは、と心していたのに、やっぱり今日も無理みたい・・・と心が呟いているのを半寝の「私」が眺めているという構図。

「えんがわ友の会」なんていう会が、なんとなく自然発生的にできあがって、「まちのえんがわ」のスタッフのアオキさんを中心に、廃材プランターのイエタニさん、ステンドグラスのタナカさんのワークショップ講師と共に、お施主さんでもあるカワタ夫妻、うちの庭のお花畑を担当してくれているタマンサリのヤマダ夫妻、横浜のアーバンリサーチの床貼りをしてくれた大工のハルモトくん、「まちのえんがわ」の棚にセレクトショップ「ovest design 離れ」をオープンしてくれたカサイさんと近所に住む画家のタカヤマさんの二人が新に加わり、最近うちの会社の社員になったオオムラくんが住む戦前の長屋、この長屋は、うちのおじいちゃんが建てた当時としてはちょとだけ高級な長屋だったらしいのだけれど、その長屋に集結しての宴会だった。それが、午前0時に終わって、そのあと、うちの会社の3階のサロンで、2次会が続いて、気付いたら午前5時になっていた・・・。そうそう!今日は、出張ワークショップの日で、神戸に午前11時到着の予定なのだ。白々と明ける朝の空気を感じながら慌てて退散するが、そういえばサロン横の和室では、何人かが寝ていたな・・・。

NHK文化センター神戸から「光る泥団子を作ろう!」というワークショップの依頼があって、それが今年の1月の事。まぁどうしようかなとほんの一瞬だけ躊躇したが、とりあえず日曜日なら、ひとつの「趣味」と捉えて、1回だけトライしてみようかとおもい、左官山本組のヤマモトさんの協力を得て催す事にした。それが、今日の13時から15時のワークショップ。

DSC07953

毎月開催している木村工務店加工場で催すワークショップの雰囲気とはかなり違う会場の空気感なのだけれど、それでも、子供さんとお母さんを中心にした20人の参加者の方々は、「まちのえんがわ」にお越し下さるお客さんと共通の雰囲気が宿る。

DSC079593人のお孫さんを連れて参加されているバァーバがいらっしゃって、自分も一緒に泥団子をつくりながら、「ひーかれ、ひかれ、さーちゃんのどろだんご」なんていう呪い(まじない)を歌いながら光る泥団子を孫さんと一緒に作る姿があって、そんなのを見ていると、縄文土器や縄文土偶の姿と重なり合って、きっと願い事を祈りながら土をこねていたのだ。一生懸命造った願い事をこねた「土物」をわざと壊すコトによって願いを成就させていたのだ・・・と、想像しながら歌を聴いた。

DSC07983DSC07985DSC07987DSC07989

最後に皆の作品を並べて、自分以外の作品に投票をしてもらい、優勝者を決めて、うちの現場監督のトクモトが製作した古材多肉植物プランターを進呈したのだけれど、ある小学生が、あーぁ、誰も僕に投票してくれなかったわ。今度、絶対、がんばるからなぁ!なんて。まぁ、こんな気持ちをこんな手法で湧き上がらせたのが、良かったのかどうかそれは解らないが、それでも印象に残る光景だったのは確か。

DSC07963

別の小学生が、今度いつ開催するのですか、また参加したいです。なんて言ってくれるとそれなりに嬉しいもので、かなりの寝不足で、ワークショップが終わったら、ぐったりと疲れてしまうのかと思っていたら、それどころか、子供さん達の笑顔と一生懸命さと多くの「ありがとうございました」というお礼のコトバをもらって、私のほうがエネルギーをもらったような感じ。こちらこそ「ありがとう」なのだろう。そうそう、参加者のある女性が、帰りのエレベータで、ヤマモトさんと私にリポビタミンDの差し入れで労ってくれた。それを帰りの車の中で飲んだのだけれど、「元気一発リポビタミンD!」の味と共に、なぜかとっても不思議な印象が残る出来事になった。

DSC08015そういえば、左官山本組のヤマモトさんが、帰り際の駐車場で、「やっぱりものづくりはエエわ。いっぺんに皆と親しくなって、コミュニケーションがスムーズになるわ。」というコトバを発して、それが残像のように脳裏に残った出張ワークショップだった。ヤマモトさんにも感謝の意を表しておこうとおもう。

投稿者 木村貴一 : 2013年04月14日 23:59 « 継続のエネルギー源 | メイン | コミュニケーションの道具としてのロードバイク »


Share (facebook)