2004年07月21日
夏
高速道路に乗るために料金所の坂を駆け上がる。ETCで料金所を勢いよく、そして、気持ちよく通り抜けたその先に、青空と雲が見えた。
綿のようにもくもくとした形の雲が広がっていた。夏だなぁと思った。
今朝、アブラゼミが一斉に大きな声で大合唱をしだした。その音を聞いただけで暑苦しさが増してきた。ああ、やっぱり夏なんだと強く思った。
先日、山でひぐらしの鳴き声を聞いた。同じセミなのに涼しげなのだ。心地良さが山間に響く。そして、ここにも夏があった。
吊るしたままの風鈴が、いつものように、ひとすじの風をちりんちりんという音に変えた。暑い時に聞く風鈴の音は、不思議に夏を感じさせる。
昼休みに昼寝をした。夏に昼寝をするとなぜか少年時代の夏休みを思い出す。終業式が終わり夏休みが始まったその日には無限の「自由」
を手に入れたと思った。9月の始業式が近づくにつれてそれが幻想であることも知った。今にして思えば「夏休み」というものが「自由」
というものを感じるきっかけであったのかもしれない。
2年前の夏休み、四万十川で、子供達が何気なくすくい上げた稚魚を、大阪に持ち帰り水槽に入れた。
その稚魚が15cmほどに生育し水槽の中を我が物顔で泳いでいた。今朝、水槽を見てみると、死んでいた。昨晩の暑さのせいかもしれない・・・
・・・。
今年の夏は、格別暑い。
投稿者 木村貴一 : 2004年07月21日 08:55 « 元気 | メイン | イタチと目があった »