2014年10月19日

心の整理収納

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とっても気持ち良い秋日和。昼からは、「まちのえんがわ」で、金城貞美さんによる整理収納ワークショップがあったのだけれど、あまりにもエエ天気だったので、早朝から自転車に乗って信貴山に登り、葡萄畑の前の石段に腰掛けて暫し大和の山々に魅とれた。

それで、こんな時に五感で感じる体を包み込むような居心地の良さを「家」の中や庭に「設計」できないのかと想うわけで、そういえば、子供が産まれてから20年間ほど、月に2、3度キャンプに出掛けて、山や海や集落で感じる「自然 じねん」の持つ居心地の良さを、特に、アウトドアーで食べるご飯の心地良い時間の流れを、自分の家の部屋やデッキや庭で感じる事が出来ないのかという衝動が、14年前の自宅のリフォームの動機になっていたのだと想う。

先週の「木村家本舗」は、二週間連続で台風が接近するという、微妙な天候の中で、二日間は庭で宴会ができたのだけれど、台風直撃の三日目は庭をクローズドにして、木村工務店の加工場で飲んで食べて午後6時に終了した。今振り返れば、最終日の庭での夜の宴会が中止になったのが少々残念な気がする訳で、それは、「自然」の持つ心地良い雰囲気には到底及ばないものの、そんな何かを「自宅=木村家本舗」に取り込もうとした痕跡が少なからずあり、そこで「心地良い時間の流れ」を共有出来ればエエよね。というのが木村家本舗というイベントの根底に流れている空気感でもあって、庭で、一緒に食事を共に過ごす時間をしたかったな・・・。そうそう、自然って、猛威もふるうわけで、そういう意味では、台風と共にあるのも、木村家本舗のひとつの有り様だったのかもしれない。

こういうイベント事の「面倒くさい」部分は「段取り」と「後片付け」で、もちろん展示の「主役」が一番大変なのだけれど、それと共にうちの社員や職人さんも陰ながら作業をしてくれているわけで、この場を借りて感謝の気持ちを伝えておきたいし、そうそう、イベント中の朝の8時には「手伝い」さんという職人さんが、前日の片付けやその日のセッティングを影で支えてくれていて、なかには30年以上もうちにきてくれている職人さんもいるわけで、木村工務店を支える影の力でもある。

ま、それはそれとして、そういう段取りや後片付けの時に「整理整頓」という普段の努力がないと、思わぬ時間のロスや余分なお金がかかるわけで、それなりに出来ている部分もあるのだけれど、まだまだカイゼンする余地も大いに感じるわけで、本日の金城貞美さんによる整理収納ワークショップでは、企業で整理整頓が出来ていないと、モノを探すのに15分ほど探すためだけの時間が余分に掛かるとすると、それを年間のお金に換算すると400万円近くも損をしているのだという・・・。

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整理とは…
乱れているモノをととのえること。
不必要なモノを取り除くこと。

収納とは…
使うひとの場所・頻度・動線など使いやすいように収める

整頓とは…
並べ・整え・綺麗にすること。

片付けとは…
もとにあった場所に戻すこと。

掃除は、片付けの上に位置しているのだと…。

そんな整理整頓によって、「時間とお金と場所と気持ち」の余裕が生まれるのだと…。

昨年、うちの奥方が受講し、それで、うちの服の収納を整理収納の順序 「①分ける → ②減らす → ③分類する → ④収める」に従ってカイゼンし、それなりの状態になったものの、、折角ハンガーも揃えて綺麗な見栄えになったけれど、服が詰まりすぎていて、虫が発生する始末で、朝から奥方にもっと服を減らさなアカン!と怒られたりするわけで、やはり「減らす」というのが、ムツカシイ作業のひとつだなぁとつくづくおもう・・・。セミナーでは、減らすコツのひとつは、「適正量」を決めるコトだと教えられ、捨てる=棄てることではなく、ものの適正量を見極めるコトだと云う・・・。それが、そんなに簡単にできなくて、なんか、バザーに出すとか、少しの目的意識のようなものがないと、簡単に服を棄てる気がしないわけで、来年は「整理整頓バザー」と称して、捨てる作業をバザーにして、そんなワークショップでもしようかな・・・。

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それで、減らす作業のひとつに「パーソナルカラー」という手法を使って、自分に似合う色を知り、似合わない色の服は捨てればどうかというセミナーもあって、事前に予約の3人の参加者が前の椅子に座って、色の診断をしてもらう様子を眺めていると、確かにそのひとに似合う色というのがハッキリと解るわけで、それが意外と面白く、色が心理に影響するコトも多々あるだろうし、色を収納の「捨てる」技術に活かすのも、「人とモノ」の関係性を探る技術なんだろう。 そういやぁ、モノを「大切」にする気持ちが、いちばん大事です・・・と。

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そんなこんなで、今年もうちの奥方は受講し、確かにこういう整理収納のセミナーは、整理整頓の意識付けが忘れない状態になるまで定期的に受講した方が良さそうに感じるわけで、というコトは、うちの家では暫くの間、「捨てる」要求を突きつけられるのだな・・・。そうそう、服を収納するには、洗濯が必要で、そして、洗濯物をたたむ作業もいるわけで、参加した9名の皆さんに、どこでたたみますかと聞くと、ほとんどのひとが居間でテレビを見ながらたたんでますというのだった・・・。ついでに、掃除機はどこに収納してますかと聞くと、リフォームや新築で収納場所を設定したひとはその収納の中だけれで、ほとんどのひとが、そのまま部屋に置いてます・・・という。

ものづくりのワークショップでは、「材料」との「コミュニケーション」というテーマでワークショップをしているのだけれど、この整理収納ワークショップでは「人とモノ」との「コミュニケーション」を考えることだと気付かされたりするわけで、確かに整理収納によって、時間・お金・場所と共に「気持ち」にも余裕が生まれたりし、そう考えると、早朝、自転車に乗っているのは、「人と自然」との「コミュニケーション」を通じて、「心の整理収納」を促されているのかもしれない・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2014年10月19日 23:59 « 奥方と木村家本舗とティファニーとNYの休日9 | メイン | 小さな幸せ »


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