2006年10月15日

ヤングダイクス

社員のT桝くんから、ヤベッチのブログにシャチョォーの名前が出てきてるでぇー・・・・・。 なんて云う情報が舞い込んだ。どれどれ、と見ると mon, oct 9, 2006 に西大和の家でソトメシをしたらしい・ ・・・。設計事務所の方を「先生」と呼ぶのが通例かもしれないが、社内では矢部先生!の事をヤベッチと呼んでいる。 sun, oct 8, 2006 にはコトバノイエでもソトメシをしたらしい・ ・・。私もお誘いを頂いていたのだが、その日の夜、我が家でも、息子の幼稚園時の同級生の親子でソトメシをしていた。それで、行けなかった。 (また、次回、お誘いヨロシクネ。)

そんな、訳で、今日も、そして、先週の連休も、大阪では気持ちの良い天気が続く。建築させて頂いたそれぞれの家の皆さん、 如何お過ごしでしょうか! 我が家で楽しんで過ごして頂いているのでしょうか・・・・・? 私はといえば、まぁ、こんな按配で、 ちょっとした隙間から望める、ほんのささやかな「自然」をささやかに楽しんですごす休日だった。

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そうそう、施工させていただいた皆さんの休日の様子を激写して頂ければ嬉しいなぁ・・・・。そして、 今後の設計と施工の参考になるアドバイスでも頂戴できれば、それはそれで、やっぱり有り難いなぁ・・・・・・。 うちのtanakaやkubotaにでも連絡してやって下さいな・・・・・。

RIMG27RIMG25その、ヤベッチのブログに、うちのヤング・ ダイクスの事が書かれてあったので、ちょっと紹介しておこうかな。この写真は、 狭小間口の1軒の家を手加工をするヤングダイクスだ。前にも書いたけれど、 自分たち二人だけの力で手刻みをして、家を完成させたいという、その思いがかなった家だ。その出来た家はこんな感じで、 ちょっとした棚なんかもこまめに作る。
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写真の手前に写っているB處くんは、中学を卒業してすぐ、大工になるためうちに来た。ご存じのとおり、私は、 大学の建築学科をな~んとか、よ~やく卒業したので、大工の素養は全くない。小さい頃から身近に大工さんがいる環境で育った事で、 大工のニュアンスを伝えることが出来るかもしれないし、大工をプロデュース出来るぐらいだろう・・・・。自分で大工仕事が出来ないので、 ほんとうに残念な事だけれど、大工の「神髄」は「理解」出来ないし、伝えられない・・・・。

B處くんはもう、30近いが中学校を卒業してから今まで、ほとんど休んだことがない。1度か2度だけだと思う。彼の同級生が その後、 3~4人ほど、見習いとして来たが、誰も長続きはしなかった。RIMG57RIMG0010そんな中で、彼は寡黙に大工仕事を続けた。 今ではもう70歳を超えてしまった二人の棟梁の仕事を「見て」そして「体で」学んだのだと思う。窓まわりの枠仕事などを丁寧に、 そして器用にこなす。何よりも、「大工仕事が好き」に見えるのが、見ていてすがすがしい。余計なことを「しゃべらない」のも、 「ええ」のかもしれないなぁ・・・・。ちょっとマニアックな大工といえるよな・・・・。

RIMG26オレンジのシャツを着て刻んでいるのがSS木くんだ。お金の事は関係なしに、どーしても、 どーしても、手加工したいのだ。と申し出てきたのが彼だ。B處くんと同じく寡黙だ。 仕事中も打ち合わせの時も余計なことは一切しゃべらない。それでも、その体から「やる気」を発散させる。体つきがええのだ。 生まれ持っての大工の体つきだなぁ・・・・。

ちなみに、私は、プレカット加工より手加工のほうが精度が高いと思う。キッチリとした手加工で建てられた木組みはプレカット以上に 「締まり」が良い。歴然とした差があると思う。例えば、構造計算値に材と材の締まり具合が数値化出来て、 キッチリとした仕口による手加工はプレカットの何倍増にする。な~んて、なれば嬉しいなぁ・・・・。 適切な仕口と精度の高い手加工はSE工法をしのぐ・・・・。 な~んて決まれば、手加工も増えるかなぁ・・・・・。まぁ、しかし、それはちょっと無理なことだな。

数年前からもうひとりヤングダイクスの仲間が増えた。SZ木くんだ。やっぱり寡黙だ。見た目が、おとなしい。 覇気がなさそうにも見えなくもない。いまのタイプの若者だな。ところが、頼まれた仕事は、誰よりもキッチリと丁寧にするのだ。

私と同い年の大工で、A山棟梁の息子で、小さい頃からお互いに顔なじみの、通称、「小棟梁」は、ヤングダイクスに 「オレはダイクとして一番を目指す。オマエらもイチバンを目指せぇ~~」と、いつもいつも宣う。彼は、いろいろな意味合いで、 野球の清原のような存在だ。ところが、うちのヤングダイクスたちは「イチバン」には全く興味を示さないのだった。 ナンバーワンよりオンリーワンを目指すらしい・・・・・。ちなみにA山棟梁親子は、 70代の棟梁と40代の子棟梁と20代の息子さんと三代にわたって、うちの大工として木村工務店を支えてくれているのだった。

まぁ、まぁ、そんな訳で、皆さん、うちのヤングダイクスをよろしくお願いします。


 

投稿者 木村貴一 : 2006年10月15日 14:22 « 百貨店 | メイン | てったいさん »


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