2013年01月20日

水蒸気

DSC03123土曜日、お餅つきをする。会社のお餅つきが復活してから、かれこれ5年ほど経過し、最初は、諸先輩からやり方を学んで、おそるおそるやり出したのだけれど、今年などは「私」も含めて、だんだんと慣れてきて、社員の皆が、お餅をしっかりと突くようになって、笑顔も溢れてきた。小さな子供さんがいる社員の家族を中心にしながら、お子さんのいるお施主さん、それに今年からは、「まちのえんがわ」のワークショップに参加して頂いたお客さんにもお声がけした。

毎年、お越し下さる皆さんが、お菓子など手土産を持ってきてくれて、有難く頂戴するのだけれど、なんだか申し訳ない気持ちもあって、それで、思い切って、ひとグループ1000円という「寄付金=ドネーション」を頂戴するコトにした。それがエエのかどうかよくわからないが、まぁ、これにてお気遣いなく、生ビールやお酒や珈琲やジュースを飲んで、おでんやカマドピザやお寿司なども食べて、お餅を持って帰って頂ければという想い・・・。

それにしても、お餅つきというのは、「自然の恵みのお米」を「お餅」という食べ物にするために、「手仕事」で作られた「道具」と、「水蒸気」のエネルギーと、多くの「ひとの手」によって突いて捏ねて丸めて作られる「協同作業」の食べ物だな・・・。と、あらためておもう。鉄のカマドにくべた薪の火の力で、お釜のお湯を沸かし、手作りの檜の蓋の5分(ぶ)穴から水蒸気を噴出させ、pln_ani蒸籠(せいろ)という道具でお米を蒸す。お湯が沸いて水蒸気となって噴出する光景は、とっても力強さを感じさせる。考えてみれば、薪を燃やしてお米を蒸す換わりに、原子力を使って、水蒸気でタービン回して発電すれば、原子力発電だな・・・。

                                                                          「原子力発電ってっどんなしくみ」より引用

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水蒸気のエネルギーを利用して電気エネルギーを生み出すように、「木」が燃える「火」のエネルギーと穴の空いた木の蓋という手作りの道具によって、「水」を水蒸気に変えて、その「水蒸気」のエネルギーが「餅米」を「餅」という、エネルギーを持った食材に変容させる。餅米はまるでタービン本体そのもので、それを臼に入れて杵という道具で突く作業が、タービンを回す作業にあたるのだろうか。人の「手力」によって餅米というタービンをぐるぐると回して、あたかも電気エネルギーのようなお餅というエネルギーを宿した食物が誕生する。それを「手」という「道具」で小さく丸めて食べるのが、電気を流して家電製品という道具を利用するようなものなのか。

お餅には神聖なエネルギーが宿ると言われているらしい・・・・・。

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今年は、それぞれの家族単位で、お餅を突き、丸めて、自分たちで突いたお餅を持って帰ってもらった。お餅つきという日本的な協同作業が、社員や職人さんやお施主さんや「まちのえんがわ」のお客さんなどなど、人と人との繋がりや家族と我が家と工務店など「関係性を維持」する役目を果たしてくれるのかもしれない。私たちも徐々にお餅つきに慣れてきたので、来年はまたもう少しその輪と和を広げていけたらとおもう・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2013年01月20日 23:59 « キムラノミックス | メイン | 恵み »


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