2008年04月06日

優れた製品は良き環境から生まれるという信念

土曜日の夜、ケーブルテレビを何気なく見だすと、日本映画専門チャンネルで、何となく手が止まり、そのまま、それとなく見てしまう。 「長州ファイブ」という映画が始まって、ついぞ最後まで見てしまった。

映画の良し悪しは別として、長州藩出身の5人が、 幕府の掟を破って、イギリスに行き、そこで、「技術」を学んで日本の国のために役立てる。そのうちのひとりが、 大阪造幣局長を勤めた遠藤謹助という人で、大阪造幣局「桜の通り抜け」をはじめた人だと、映画の最後に語られた。へぇー、そうなのぉ。と、 何となく気にとめた。

P1120450今朝、天気が良かった。穏やかだった。桜日よりだと思った。新聞をめくると、 安藤忠雄さんが委員長を務める「平成の通り抜け」実行委員会が取り組んできた、一口一万円の桜植樹募金が、 目標の5億円を突破したとあった。なかなか、凄い事だなと思った。

そのコメントの中に募金成功は安藤さんのお人柄でしょう。と書いてあった。それを読んだ瞬間、 昨夜の長州ファイブの遠藤謹助を思い出し、それと、安藤さんのテレビ雑誌等で語られる「建築の学び方」がオーバーラップして、あー、何か、 二人に共通する同じようなエネルギーがあって、「桜」を通じて大阪という街へ「何か」を伝えようとしているのだなぁ・・・・・・。

ここ数日、車で通過する町の中の小さな公園の桜の木の下で、皆が楽しそうにしていた。そういえば、木村工務店でも、金曜日の夜、 社員と大工さんで、例年のごとく、 桜の花見をした。去年はあまり咲かなかっただけれど、今年は「ちょっとええ感じのしだれ桜」だった。

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確かに、桜は皆を「笑顔」にさせる力があるよな。大阪の街のあちこちに、桜が溢れ、グーグルアースで大阪の町を空か眺めれば、 大阪の町全体が桜で満開・・・・なんて・・・・。

そんな事をおもいながら、会社に行くと、3人が仕事をしていて、ちょっとだけ、打ち合わせをすると、もう昼前だった。 朝からあれやこれや「桜のおもい」が重なった。それに、ちょっとだけ昼から「間」が出来た。そして、何よりも気候が最高だった。

それで、ちょこっと京都へ行って、夕方までに帰ってこようという事になった。例によって、恥ずかしながら、 桜の季節に京都に行った事がない。有名な高台寺の「ごっつうええ感じのしだれ桜」でも見てみようかと・・・・。

京都は超満員だった。流石に、世界的な観光都市だなと、何となくそうおもった。それは、ここんところ大阪は元気がないない、 といわれ続けているからなのかもしれない。あっ、そうそう、私は、大阪人なんや・・・・。

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P1120334 ← 樋がどうなってるのか
     気になたりして・・・。



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          確かに 「うちのしだれ桜」とは→
          レベルが違うし・・・・ 。

 


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←写真を撮る皆さんの姿が
   お経か何かを唱えているように
  見えたりして・・・・・。



ついでに、清水寺にも立ち寄る。

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←舞台の水勾配が以外にきついのだなぁ・・・
勾配って、こんなについてたんやぁ・・・
と、今まで感じたことないのが、気になって・・・・


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             桜も気になるけど、→
             やっぱり、木組みも気になって・・・  
             よく見ると、笠木を付けてるのか・・・て。

 

そうそう、土曜日のお昼、ある会社の社葬があって、その冊子には、故人は草木をこよなく愛し、また 「優れた製品は良き環境から生まれる」という信念のもとに緑豊かな本社工場を建設いたしました。とあった。なるほど・・・・・・。

なんだか、今、こうして書いていると、この3人の「おもい」と桜の京都、そしてものづくりとしての日本が結びついて、 それはいったい何かな・・・・と。

あっ、そうそう、忘れてました。それじゃぁ、大阪はどこへ向かうのだろう・・・・

投稿者 木村貴一 : 2008年04月06日 23:37 « 「ま」 | メイン | 現場からの報告 »


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