2016年07月03日

唐突な夏

前置きもなく唐突に暑い夏がやってきた感じの土曜日。昼から地鎮祭があって、午前中の現場から直接向かうと、予定より早く着いて、それで、現場近くのすき家に入ることにした。なんとなく、20160702_024919376_iOSうな牛というのを試しに食べてみたくなり、栄養価が高い牛丼と、疲労に効くという鰻の最強タッグぽい同居姿に、少々の違和感と共に、コッテリ感の視覚的相乗効果が相まって、一瞬躊躇もしたが、ま、この唐突な暑さが、その気にさせてくれて、それはそれなりに食べられるわけで、ご飯の味が鰻丼よりなのか、牛丼よりなのか、途中からなにがなんだか、よくわからないまま食べきってしまった。もはや鰻の味がどうだこうだというレベルではなく、これはこれでエエのだ。なんて。こういうのは、コラボレーションというやつなのか、リミックスというやつなのか、リイマジン=再考、再誕生ではなさそう。

DSC08193そういえば、今週の月曜日は、鰻屋さんの改装計画で、現地調査に向かうと、可愛らしい折の鰻弁当を食べさせてもらった。もともとまかない飯からできたそうで、鰻と、特に、タレがしみこませたご飯を冷蔵庫で冷やして、食べる前に常温に戻して食べるわけで、電子レンジでチンせず食べるのがツウらしく、熱々の鰻と違う、熟成肉のような独特の旨味があり、しみこんだご飯の味とともに、食べたあとの旨味が暫く口のなかで持続している感じで、こちらのほうが、リイマジン=再考、再誕生のような気がした。

地鎮祭まで、まだ時間があり、現場の周辺は灼熱で、すぐ近くの川に、涼を求めていくと、橋の下の日陰が心地良さそうで、しばし土手に腰掛けて涼む。なんだか、大きなダイソンの扇風機の中にいるような感じで、風がゆらぎながら心地良く通り抜けて、時折、「強」の風を送り込んでくれると、一気に汗が引いた。それにしても、どうしたら、こんな、風が通り抜ける建築が出来るのだろうかと、目の前をガタゴトガタゴトと音をたてながら鉄橋を通過する阪急電車と、もう少し向こうの高架を疾風のごとく通り過ぎる新幹線を眺めながら考えてみた。

DSC07244

本日の暑い日曜日は、住宅相談会があり、午前中のAさんは、両親と息子さん3人でお見えになり、生野区で土地を取得して、新築を計画中で、ご両親は、息子さんたちのために、それぞれに家を建ててあげたらしく、いまという時代に、凄いなぁ...甲斐性あるなぁ...とおもった。午前中のBさんは,堺で新築住宅の計画案のプレゼンで、最近は積極的にパースを駆使するようになって、イメージを伝えやすくなり、それなりに気に入って頂いたご様子。午後からのCさんは、リフォームの計画案のプレゼンで、ご両親の家を介護できる住宅として、リフォームするために娘さんご夫妻が打ち合わせにお越し頂いて、最近はこういうパターンもそれなりにあって、新築と同じように、パースで説明をすると、その空間の雰囲気が伝わったようで、父の代わりに私たちが判断していきます。との事だった。

蒸し暑い夏がやってくると、今年の「私」の夏の傾向としては、衣食住の衣では、涼しく感じる下着に新鮮さを感じて、買ってみたくなるわけで、食では、鰻そのものの単価が安くなって欲しいとせつに願い、住では、遮熱と風通しというものに興味が向くわけで、それにしても唐突に、暑い夏がやってきたもんだな....。

投稿者 木村貴一 : 2016年07月03日 23:13 « 変化 | メイン | 振動 »


Share (facebook)