2008年04月20日
サスティナブル
ある会社の創立50周年記念祝賀会があって出席をすると、乾杯に立たれた銀行の方が、「私どもは資産内容というものを勿論、 みるのですが、長い業績というものを何よりも大切に考えております・・・・・・」と挨拶があった。
長い業績か、なるほどー、と聴きながら、それにしても、83歳で、これからまだ、社長として、第一戦で事業をしていく、それも女性で、 ・・・・、う~ん、世の中には様々な「生き方」というものがあり・・・・、そして、凄いなぁ・・・・、と感心しながら、乾杯をした。
今、書きながらこうして振り返ってみると、若い人からもらう、「活力」とはまたひと味違う、ある種の「活力」を、 フランス料理のフルコースと共に、ご馳走になったのだな。とおもう。感謝。
春の日曜日の大安の中之島リーガロイヤルホテルは、結婚式や祝賀会の人でいっぱいだった。かなり早い目に到着したので、 滝のある有名な喫茶に座って、コーヒーを飲む。
確か、私が小学生だった頃、夕食時だったのだろうか、「新しく出来たホテルの喫茶室は、一杯で1000円近くもするコーヒーが出て、 滝が見えるんやぁー、凄いでぇー、女の人は和服でなー、」という話を親父から聞いた記憶が蘇る。
ネットで調べると「1968年のオープン以来、ホテルの顔として不動の人気を誇るラウンジ。窓から見える日本庭園、蒔絵で彩られた柱、 着物姿の女性スタッフ。ホテルでありながら日本の伝統美を取り入れた和洋折衷の空間となっている。」とあった。
「吹き抜けの大空間と林立する柱」「シャンデリア」「滝」「竹」「室内に流れる川」「和服」「ゆったりとしたソファー」 「ふかふかの絨毯」「内装の色合い」そんなのを、今、書きながら思い起こす。
この空間の意匠が、様々なホテルや高級住宅の中に、部分的な意匠として使われたんだろうなぁ・・・・。それにしても、 好き嫌いや趣味の善し悪しは別にして、こうして40年間も「生き残るインテリアデザイン」って、何かねぇ。そして「生き残る建築」 って何かねぇ・・・・・と、考えてみた。
長い業績とか、永~く使われるデザインとか、解体されず残されていく建築とか・・・・。「持続可能性」 「サスティナブル」という言葉をおもいつく。そして、ネットで調べると 「持続可能な○○○」というのが百花繚乱。
社会全体が持続可能性を模索しているのだ。と、改めて感じる。それにしても、 家業のようになっている工務店を引き継ぐ三代目という立場になると、常日頃から「持続可能性」とい考え方が、どこかに見え隠れするのは、 確か。と、じゃぁ、「私」はどんなふうに「生きている」のよ。と、自問自答してみるのも、やっぱり、祝賀会のおかげだな。・・・。
ついでながら、久しぶりに、オープンハウスをするので、 興味のある方は、よろしくね。
投稿者 木村貴一 : 2008年04月20日 18:25 « 行けやぁ | メイン | 「ま」 »