2013年09月15日
収納秘話。
雨。連休なので、朝からランニングかサイクリングかと楽しみにしていたが、生憎の雨。で、ゆっくりと寝ることにする。朝の早起きも楽しいが、日曜日の朝寝も時たまであれば、それはそれで、気持ちがエエ。ぐっすりと寝て、疲れが吹っ飛んで、心地良く感じているところに、奥方が、「私」の洋服の収納を整理したらぁ・・・と、起きがけに鉄砲玉のようなコトバが飛び込んできた。ランニングもせずに、ゆっくりしているところを見計らったようなお・コ・ト・バ。
「まちのえんがわ」で、講師の金城さんと無印良品のスタッフの方による、整理整頓片付けと収納方法のワークショップがあったのが、7月の事で、もちろん、うちの奥方も受講していて、その成果が、「私」の服の収納に全く活かされていないのではないのか!というツッコミが8月頃から、じわじわとあって、職業柄、それに工務店のシャチョウとしても、綺麗な収納であるべきだと、それとなく主張するのだった。それが、この、もう雨が降りそうな、どんよりとした曇り空の連休の初日の日曜日の朝に、唐突にもその矢が放たれたので、「ハトが豆鉄砲をくらったような」という諺を思い出す「私」。
会社はきっちりと整理整頓するのに、家ではど・う・な・って・い・る・のぉ!という朝からのツッコミで、家で日曜大工をするお父さんとか、片付けをきっちりするお父さんとか、一緒にそんな事するのん、憧れるわ!・・・と。もうほとんど青年の主張のような抑揚で語る奥方に、そろそろお互いの臨界点が近づいてきているという悪~い予感。確かに、今年も、「木村家本舗」というオープンホームのイベントを10月12/13/14/と開催予定で、私たちの家をオープンホームしながら、知己の友人や全く初めての方々とコミュニケーションをし、宴会を催して遊ぶのだけれど、「私」の服の収納はオープンできる状況でないことは確か。
それで、とうとう臨界点を越え、、「私」は、ウォークインクローゼットの中の服の全てを寝室に放りだすという、それはまるで、追い詰められた旧日本軍のごとく、やけくそ気味の宣戦布告状態で、日曜日の朝の自爆的自虐的行為なのだった・・・。我ながら笑えるのは、ウォークインクローゼットから寝室に洋服の全てを放り出すと、クローゼットは確かにすっきりしたのだけれど、その入り口の外に、まるでトーチかのごとく山積みにされた服の大きな山があり、そのためにクローゼットに閉じ込められて寝室に行けなくなって、服の山をかき分けかき分けその山を踏みながら進む、まるで敗残兵のような状態で、そのアホさ加減に、冷ややかに笑う次男。その様子に、笑うに笑えぬ微妙な表情で怒る奥方。という家族の構図。
それぞれによって洋服の収納の仕方の好みが違うのだとおもうのだけれど、「私」は、ボタンの付いた長袖や半袖のシャツやついでにポロシャツも、ずらーっとハンガーに吊しておいて、朝、その日の気分で、ハンガーに吊されたシャツからを選びたいのだけれど、どうも奥方は、クリーニングから帰ってきた折り目の付いたシャツをそのまま綺麗に引き出しに仕舞っておくのを好んで、そのあたりから、お互いの収納の混乱が生じはじめ、ぐちゃぐちゃになり出す。
それに、奥方は、背広、夏、冬、半袖、長袖、アウトドアー、などなど、カテゴライズが使用目的で、例えばアウトドアーのシャツやズボンばかりの引き出しがあるのだけれど、「私」はシャツ、ジャケット、ズボン、Tシャツ、などなど、服の種類だけでカテゴライズするのを好んで、収納が許すかぎり、長袖半袖のシャツがアウトドアーであれYシャツであれ自転車用のシャツであれ、シャツだけがハンガーにかけられて、ずら~っと並ぶのを好む。きっとこれを読んでいる読者の皆さんもそれぞれによって違うのだろうなぁ・・・。
お昼からは、Y設計の方が、お施主さんを連れて、工務店とお施主さんとの初顔合わせのような形で、お見えになって、家づくりに関する様々なお話をして、楽しい時間を過ごしたのだけれど、家の中では、いわゆるクリスマス停戦のような、しばしの収納戦争の停戦状態だった。流石にこのj状態のままでは、寝る事もままならない状況で、この自爆テロぎみだった収納戦争は、「私」の収納方法を採用してもらって、奥方の協力を得ながら、クリーニングの袋に入った状態のシャツもアウトドアーのシャツもポロシャツも含めて全てハンガーに吊す事になった。それと、だいたい、いつもズボンの収納で、もめるのだけれど、履けなくなったズボンも沢山あって、捨てるのぉどうするのぉ!、吊すのか引き出しに仕舞うのかどっち?、棚や引き出しに仕舞うと、どんどん履かなくなるズボンもあって、捨てなさい!という砲弾が飛んでくるのだった。噂によれば、男性の方が、服を捨てないらしい・・・・。
夜の11時前の大阪は、嵐のような激しい雨。幸い、家の中は、臨界点から無事に収束に向かって、嵐はおさまり、半沢直樹などを見ながらほくそ笑む奥方の姿もあって、収納も皆さんにオープンに出来る寸前の状態まで回復しているのだけれど、そんなコトより、そうそう、これからは、省エネリフォームと収納リフォームの時代でんなぁ・・・・。
投稿者 木村貴一 : 2013年09月15日 22:52 « 緑の文化 | メイン | 兆し »