2004年06月09日

精親会の旅行

6月6日・7日の日、月で社員と協力業者、総勢54名の旅行をした。
3年ぶりである。ここ2年ほど、世の中の情勢もあって、旅行をするような雰囲気など全くなかったのだが、協力業者の人たちの要望もあり、 久々に復活した。精親会とよばれるこの旅行も49回目を数える。考えてみれば、 初代社長である木村精一の精を使って名付けられたこの精親会の旅行は私が生まれる前から続いていることになる。

日曜日の早朝、社員と大工さん、それに建築工事に携わる、材木屋さん左官屋さんタイル屋さん、鉄骨屋さん鉄筋屋さん電気屋さん水道屋さん・・ ・・等々、木村工務店のもの造りの仲間達を乗せた2階建てバスは福井に向けて出発した。越前人形作りの里で昼食をとり、 永平寺を見学したあと、芦原温泉にて宴会をした。

下は22才、上は82才の男女が浴衣姿にて、大広間の座敷にある舞台をコの字に取り囲む宴席に着座し、杯を酌み交わした。挨拶と乾杯の後、 仲居さんやコンパニオンも入って最初は静かに酒宴が始まった。和太鼓のショーが終わったあたりで、 社長が席を離れて皆に酒をつぎに回り出した。それは、ほとんど社長の趣味に近い・・・・・・。そんな姿を見てか、若手も席を離れて、 年輩者をまわって酒を酌み交わす。そんな上下関係のないざっくばらんなところが酒の席の良さだと思う。賑やかな酒宴が続く。 カラオケを歌うのは2人ほど。舞台でコンパニオンとダンスする職人さん。舞台で詩吟を唸る建材屋さん。和太鼓をたたく社員。 そんなことにはお構いなしに好き勝手に酒を酌み交わし続ける輩。酔っぱらう皆々。2時間ほどの宴会は定番の万歳三唱にてお開きとなった。

宴会の後は、そこに残って飲み続けるもの、夜の町に繰り出すもの、コンパニオンを連れてスナックに行く人、 部屋に戻てマッサージをしてもらうひと、サイコロで遊ぶ輩、部屋でドラマを見るもの、露天風呂に入るもの・・・・と、 てんでバラバラの楽しい夜が更けていった。翌日はゴルフ組と観光組に別れて行動するが、最後には合流して帰路、大阪に向かった。

参加者には戦前から取引を続けている畳屋さんもあれば今回が初参加の鉄筋屋さんもある。 一泊二日という時間と空間を共有することによって生まれる仲間意識と繋がり。 そんな繋がりと愛に支えられて木村工務店の家づくりが成り立っているのだと思う。 コストダウンの競争にヒイヒイと悲鳴をあげながらついていくのだが、ナンバーワンにはなれない我が仲間の業者さん達。 結構それなりに一流だとは思うのだが、超一流にはなれない愛すべき職人さん達。やっぱりナンバーワンよりオンリーワン。なのだよなぁ・・・。 とお互いを慰め合いながら、それでも世の中の変化にはしなやかに反応して歩んでいく仲間達。末永く付き合っていきたいものだなぁ。

40回以上も参加している我が社の大先輩は、今年も、日曜日の朝にバスに乗ってから月曜日の午後8時30分、 大阪に到着してバスを降りるまでの間、ず~~~と酔っぱらっていた。そんな姿を見ているのが私も含めて皆も嬉しかったりするのだ。 月曜日にもかかわらず現場を休むことを許して頂いた工事中のお施主様の皆様。どうも有り難うございました。

投稿者 木村貴一 : 2004年06月09日 23:03 « 丁寧に生きる | メイン | もうすぐ春かな? »


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