2008年08月24日

コロニー

涼しい。蝉もなかない。残暑も厳しくはない。でも、大阪の景気はちょっぴり厳しい・・・・?。夜、クーラーがなくても寝られる。

そうそう、先日、「クーラーが好きか嫌いか」で、四角いちりとりのような鉄板焼きを食しながら小さな論議をした。「クーラーを付けて、 絶対寝ない」「クーラーを付けて絶対寝る」「クーラーの電気代がタダやっても、クーラーを付けて寝ないのか」 「奥さんがクーラー好きやから布団を被って我慢して寝る」「旦那がクーラー好きやから、奥さんが我慢してる」あーだこーだ・・・・・。

生きものを飼っていると、その生物の快適な温度があって、熱帯魚なんて、サーモスタット付けて、適温で、飼うわけで・・・。この「人」 という生物の場合もその生物的な適温があるのだろうけれど、ややこしい事に、「心地良い」という感覚を持ち合わせていて、それが意外と、 人それぞれまちまちで・・・・。結婚してみて、奥方がクーラー好きだったのにビックリし、そのうちにクーラーに慣らされたりして・・・・。 その逆もあるだろう。

思ったより暑かったり、寒かったり、暗かったり、そんな生理的なストレスがあって、それが、家族と家族とでも違うし、 家族で生活すると、狭い家の中で、家族のそれぞれの心地良さも違って・・・・。そんなストレスを全くなくすというのも、不可能で・・・・・・ 。

「家全体が一定温度が、とても快適です・・・・、心筋梗塞にもなりにくいし・・・」「いやいや、 家の中に暖かい部屋と寒い部屋があるのが、それも好きで、冬に寒い廊下で身の引き締まるおもいをするのも良くて・・・」と、まぁ、 それぞれ一理あり。

そんな「個人差のある快適」を「快適な家」として造るにはどうしたら・・・・。

どちらにしても、住むためのちょっとした、面倒くさい工夫がいるのだろうなぁ・・・。夏で言えば、細やかに、窓を開けたり、閉めたり、 外にルーバーをつけたり、葦簀をつるしたり、ゴーヤの日陰を作ったり、まめにクーラー動かしたり止めたり・・・・。 窓全開でタオル横に置いて裸で寝たり、クーラーをガンガンかけて布団にくるまったり・・・。もちろん建築的な断熱等のさまざまな施工。

まぁ、そんな事をこれからの時代は、新築やリフォームで、そのお宅にとっての、心地良い環境をつくるために、住まい手と一緒に、 建築的な工夫を考えながら、造っていきたいものだなぁ・・・と、鉄板焼きの肉を食べ終わったあとに入れたうどんを食べながらおもった。

そもそも、DSC01180 そんな議論のきっかけは、その日、住まいと環境社の野池氏に、社員や大工、手伝い職が集まって、 「シロアリ」の講習会を開いてもらったからだ。その後の懇親会でのクーラーの話し。

ほんとうは、5月連休前がシロアリの講習として、時期的には、ふさわしいのだけれど、いろいろな事情で、こうなった。それは、 社員だけでなく、実際に現場で携わる職人さん達と一緒に、講習を受けたかったからだ。

          P1170005

P1160810 リフォームをしていると、いろいろな場面で、「腐食」の跡に遭遇する。それが、 シロアリによるものか、そうでないのか、現在進行形なのか、そうでないのか、さまざまな場面で、野池氏に出動を要請し、見て、 駆除してもらっていた。

シロアリのいるところ、その地中にはシロアリのコロニー(巣)が必ずあるという。「コロニー」。なんとも心地良い響きではないか・・・ ・。でもその家の住人にとってはね。

かなりの興味を示したうちの職人さん達は、必ずや地中深くにあるというそのコロニーを見つけ出し、そのコロニーと共に、 そのコロニーの中に住む女王様を捕獲して、野池氏に、進呈するのだ。と、約束したような、してないような・・・・!?

そんな訳で、シロアリの話が、鉄板焼きを食しながらのクーラーの話になり、それは、やっぱり、心地良いと感じる環境って千差万別やね・ ・・・・。それを建築的な工夫として、どうすれば良いのかねぇ・・・・・。に至る。

まぁ、それが、「エコ」という流れと共に、これからの木村工務店として、あらためて、 住まい手と一緒に取り組みたい事のひとつでもある。

それにしても、この夕方のこの雰囲気と気候、もう夏は終わったのか?

投稿者 木村貴一 : 2008年08月24日 18:21 « 今週 印象 | メイン | お盆気分。 »


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