2006年07月30日

セミ

RIMG0062RIMG0065今朝、蝉のうるさいぐらいの鳴き声で目が覚めた。長い間雨が続いたなぁ・・・。 ようやく夏がやってきたのだなぁ・・・・。と、枕元でおもった。それにしても、蝉の大合唱というよりは、 なんだか一匹の蝉がソロ歌手の歌声のように、大きく反響して聞こえてくるではないか・・・・。布団から起きあがって、 蝉の鳴き声がする方向を辿ていくことにした。そして、食事室の天窓を見上げると、そこに蝉が居た。おもわず、 先日の食事室に迷い込んできた青すじアゲハのことを思い出した。 そういえば、昨日は暑かったので、あちこちの窓を開けっ放しにして、寝たなぁ・・・・。

RIMG0068蝉の鳴き声が反響して、かなりけたたましい音だった。手で捕まえることにした。すると、 猛烈な悲鳴を上げて訴えてきた。「掴むなぁ!」とでも言いたかったのだろう、咄嗟に捕まえた蝉を離してしまった。そしたら、 今度は私の足の上に留まった。というよりは足の上に着地したと呼んだ方が相応しいなぁ・・・・。

もう一度セミを掴んだ。今度は観念したのか、静かに、指の間に収まったが、それは死んだふりのようにも見えた。 もうこのまま元気なく死んでいきそうな、そんな雰囲気だった。虫には虫の知恵があるのだなぁ・・・・・。

指に掴んだまま食事室からデッキに出て、空に向けて放り投げた。ひょとして、このまま墜落するのではないだろうか・・・と、 ほんのコンマ何秒か心配が過ぎった。しかし、そんな心配など、あっさりと裏切りながら、 勢いよく元気に蛇行しながら夏空に向かって飛んでいった。一瞬の静寂ののち蝉の大合唱がまた始まった。

RIMG0053そういえば、昨日も暑っ~い一日だったなぁ。そんな中で上棟式があった。 御神酒と塩とお米を祭壇に見立てた板の上に置き、御幣に向かって二礼二拍手一礼で お参りをする。その後、 柱の四角にそれらを撒く。 全国どこでも一緒なのかなぁ・・・?RIMG56RIMG55RIMG57 

それにしてもいつもながら不思議な儀式だとおもう。先日も富士山の頂上で二礼二拍手一礼をした。昨日の上棟式でもそうした。 そういう動作が、祈りを捧げるための動作だと決めたのか、それとも発見されたのか、よく判らないけれど、 とにかくそんな様な習慣が日本という国の中にいかにして生まれそして、根付いたものなのか・・・・・・。

・・・てなことを、朝起きがけの一連の出来事の続きとして、ほんの数秒だけ頭の中を走馬燈のように駆けめぐったけれど、 蝉の暑ぐるしい鳴き声とともに一瞬にかき消された。

 

投稿者 木村貴一 : 2006年07月30日 21:48 « 椅子 | メイン | フジパワー »


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