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2015年08月30日

「流しソーメン」と「ソトメシ」

子供達のために流しソーメンをやりたいので、加工場を貸して欲しいといって、この7月から社員になったトンちゃんが、ふらりとやってきたのが、「まちのえんがわ」を始めた3年前の出来事で、おそらく、「まちのえんがわ」をやっていなければ、ま、いわば、神聖な加工場を遊びのために貸す事はなかったのだけれど、とりあえず、とんちゃんとうちのごく親しい子供達だけのイベントとして、流しソーメンをやってみることになった。

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それが4年目となると、「近所枠」を超えて、「まちのえんがわ枠」で、おもいのほか多くの子供さんたちが集まってきて、なんとなく、そうめんでも食べて、遊びながら、お越しになったひとたちと、あれやこれやとコミュニケーションをしようと、軽やかにおもっていたのに、いや、実は、今日の日曜日の昼からは、和歌山で地鎮祭があって、本来なら地鎮祭は午前中にするものだが、地元の神社の都合があって、昼からになり、午前中ならまだしも、この流しソーメンと被ってしまう訳で、それで、地鎮祭の日程調整のお願いをしたが、いろんな都合でこの日の午後に決定となり、事情を説明し、施主の理解を得て、流しソーメンに参加する「シャチョウ」となった。

女性スタッフがあれこれと食べ物を準備し、浴衣姿で接客するエンターテイメントも企画していて、男性スタッフは前日に流しソーメン用の竹を設置することになって、当日の男性スタッフは「私」だけになり、なのに、予想以上に沢山の子供さんたちが一気に押し寄せてきて、ソーメンを湯がく作業に追われ、ソーメンを流す人が足らない状況に陥り、急遽「私」がソーメンを流す役目となって、2時間ほど、あたふたしながらソーメンを流すシャチョウとして、そのソーメンを忙しく流しながら、地鎮祭に参加せずソーメンを流すこんなことでエエのかどうかと、自問するのだった…。

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そうそう、前日の土曜日の夜は、西宮のリフォーム工事で、硝子屋根のデッキを造ったのだけれど、そのお宅で、大工と現場監督と設計担当者をよんで頂いてのバーベキューパーティーがあり、キャンプ道具を並べたような焼き肉的な設えかと思っていたら、大皿に食材を盛り、それぞれが皿に取り分けるスタイルで、炭火の七輪でお施主さんに肉を焼いてもらって、それに食事室のテーブルと椅子をテラスに持ち出しての優雅な西洋的なバーベキュースタイルで、きっちりとしたテーブルと椅子で食べる小雨降るなかの「ソトメシ」はとっても気分が和んだ。

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その翌日の今日が、日本的スタイルの流しソーメンを、小雨ふるなかの加工場で、ワイワイ食べる宴会的ソトメシだったので、勿論、ソーメンの流し方や椅子や机やカウンターの設えをそれなりに工夫するのは、工務店としても大切な「仕事」で、ま、それはそれとして、それなりのセッティングの元で、皆でワイワイ言いながら食べる「ソトメシ」は格別に楽しいねぇ…。

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2015年08月23日

縁な週

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今週は、総務で受付や接客や電話対応、ホームページの更新、葉書のデザインなどなど、木村工務店の裏方として、というより最初の接客として木村工務店の表の顔を担当してくれていたミカワ女子が、寿退社することになり、それがなんでも旦那さんの都合でアメリカに行くらしいのが、なんとも格好エエのだけれど、ま、それで、結婚のお祝いと送別を兼ねて、あっ、それと、ミカワ嬢の交代として、通称トンちゃんが入社することになって、その引き継ぎと歓迎会を兼ねて、鶴橋の一龍で、焼き肉を食べることになった。

ちなみに一龍さんは、京都の森田さん設計で、うちで施工した店舗で、アーバンリサーチのいくつかの店舗とおなじコンビで建築をさせて頂いて、古材、大谷石、左官仕上げ、無垢の床材、などが共通する仕様で、もとは東大阪岸田堂にあった超老舗焼き肉店で、数年前に鶴橋への移転をきっかけに代替わりし今に至るのだけれど、そこの2階を社員と大工さんと手伝いさんと協力会社の幹事さんと35名ほどで貸し切って宴を催した。

DSC04763そういえば、ミカワさんは、もともとうちで施工した住宅のお施主さんで、コトバノイエのカトウさんの紹介でもあり、なんだかんだ建築施主繋がりの縁による宴でもあるわけで、交代の新たな接客の顔となるトンちゃんは、ミカワさんとは親子ほど歳の差があるのだけれど、木村工務店の近所に住んでいて、「まちのえんがわ」ワークショップの常連でもあり、そのうえ、夏休み最終日曜日の来週開催予定「流しソーメンワークショップ」は、トンちゃんの発案で、それに、うちの長男とトンちゃんの長男が同級生で、ということはうちの奥方とも親しく、ミカワ嬢が、寿退社することになって、さてどうしようかと困っている事を「まちのえんがわ」ワークショップで知って、立候補のように手を挙げて、今の会社を退社し、手伝いに来てくれる事になった。

そうそう、本日は「まちのえんがわ」追加ワークショップと住宅相談会が重なって、いや、もともとは住宅相談会の日だったが、スズムシノイエワークショップ考案者の建築家林敬一さんのお施主さんが、前回のワークショップの都合がつかなく、それで本日に一組だけ、ハヤシさん直々の追加特別ワークショップの予定となっていたが、噂を聞きつけた知り合い3名ほどが集まることになって、4組だけのこぢんまりした和気藹々のワークショップになった。

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2階の応接室では住宅相談会があって、午前中のAさんは中古住宅の物件を見るために設計のタナカくんが現地に一緒に確認にいって、お客さんもタナカくんも良い感触を持ったらしいけれど、購入を決意するためには、その家のリフォームプランとその概算費用をなるべく早くまとめて合意する必要性があって、そんなのが中古住宅を購入する難しさのひとつなのだとおもう…。

昼からのBさんは、既に八尾で中古住宅を購入されていて、そのリフォーム工事のプランと見積の依頼にお越しになって、それが、最近「まちのえんがわ」が「生野区持続可能なまちづくり活動支援事業」に認定されて、それで生野区のエエ町工場やまちのエエBARと関わりを持つことが多くなり、先日、その秘密基地SocketというBARで、服部滋樹氏(graf代表)、木村貴一氏(まちのえんがわ)、塩山 諒氏(NPO法人スマイルスタイル代表)によるトークライブというのが開催されて、そのBARの常連だったBさんが、そんなのを知った縁で相談会にお越しになった。生憎、追加ワークショップと重なった私は、充分な対応が出来なかったのが、少々の心残りだった。

それにしても「縁」な週だったなぁ…。

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2015年08月16日

夏雨

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お盆休暇の最終日のここ大阪は、雨の日曜日の夜となり、もう少し休みたいような、いや、やっぱり仕事を頑張りたいような、そんな微妙な気分の入り交じりを、雨音とともに涼しさが、夏休み気分をさらりと流してくれて、なんとなくエエ雨だな…。

全くの偶然が重なって、ひょんな事から建築を見る「夏旅」になって、それが、本や写真やインターネットを見て想像していた町や建物が、現実に体験してみると、思わぬ感動のようなものがあったりするのが、「体験」の面白さだと、いまさらながら知るわけで、そんな夏の想い出を雨音とともに振り返りつつ、明日から木村工務店は通常通り営業をしますので、残暑お見舞い申し上げながら、皆さん、この夏の残りもよろしくお願い致します。

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2015年08月08日

夏だなぁ。

それにしても今までで一番暑い夏ではないのかとおもう…。

木村工務店のある大阪市生野区小路地区の氏神さんは清見原神社で、長年に渡り施工に携わっているのは、技術の伝承も含めて有り難いことで、ウィキペディアによると、「天武天皇大和飛鳥浄御原宮から難波に行幸した際に現在の当社鎮座地で休憩したという。現在の社名はこの伝承によるものであり、このとき天武天皇が吉野の方をかえり見たとのことから、附近の地名「吉野見」が生まれた。天武天皇の歿後、一帯を本拠としていた大伴氏が天武天皇を祀る神社を創建し、天武天皇宮と称したと伝えられる。以降、旧大友村の氏神として崇敬された。」とあり、その夏祭りは7月31日8月1日と決まっていて、住吉神社の夏祭りと共に、大阪の神社の夏祭りの最後を勤める。

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清見原神社には4つの町に「だんじり」があり、それぞれのだんじりがうちの会社の前の通りを練り歩くのだけれど、独特の大太鼓小太鼓のリズムも好きだが、特に鐘のリズムがとっても良くて、小さい頃からこのリズムを聴くだけでワクワクさせられて、夏を実感するリズムだった。うちの次男は、小学校の低学年の頃は、だんじりに乗って太鼓を叩いていて、家に帰ると机の下に入り込んで、料理用のボールを机の下に紐で吊して、地車の中で叩いているような雰囲気で、鐘を叩く練習をしては、そのボールをガタガタにしていた。そういえば時として、jazzドラマーのエルビンジョーンズのシンバルを聞くと、この町の地車の鐘のリズムを想い出すぐらい「私」も鐘の音に愛着があって、きっとこの町の誰もがだんじりのリズムに愛着を持っているのだとおもう。

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上の写真は大友のだんじりで、先ほどの大伴氏から由来しているのだろうが、うちの会社の前を通って、祝儀を渡すと、今までのリズムと違う、大阪締めのリズムで手打ちをして祝ってくれるのが通例で、それが、とっても心地よかったりするのだけれど、昔は祝儀をもらったその家の一軒ずつの前で停止して、皆で大阪締めをきっちりとして祝ってくれたものだが、世の中のスピードアップの流れと共にだんだん簡略化されてきて、F1レースのような岸和田のだんじりは勇ましくてとっても格好良いが、それはそれとして、いつもは神社におわします神々が、町の中を練り歩いて、それぞれの町やそれぞれの家の前に祝福をもたらすような、そんな「のんびりした」地車も良いのではないかとおもう…。

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親父が氏子総代をしていたので、今年から親父になりかわって夏祭りの祭儀に出席することになって、一番奥の右から2番目で記念撮影されているのが私で、回りの諸先輩方の年齢にだんだん追いついてきた「私」をひしひしと感じながら、こうやって、拝殿に座って、「まち」を意識し、「まち」とこのまちの「ひと」の幸せを願う「まつりごと」を代々の人たちがやってきてくれていたのだと、ようやく知るに至った。

ま、そんなこんなで、地車と神社に、今年の暑い夏の到来と夏の想い出を意識したのだけれど、それよりも、もっとも猛暑を実感したのは、お昼の休憩が終わり、午後1時を少し回った時刻に、加工場にある職人事務所の前を通ると、二人の若手現場監督が、クーラーをガンガン効かした中で、気持ちよ~く寝ていた。あまりにも気持ち良さそうで、それに外があまりにも暑かったので、その気持ちわかるなぁ…。シャチョウの声に起こされる不愉快な二人を想像するだけで、ぞっとして、かわいそーに思えてきて、それでそのまま、そっとして、総務のミカワ女子のカワイイ声で起こしてもらうことにした。

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夏だなぁ…。
皆さん良い夏休み休暇を!

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2015年08月02日

猛暑

確かに猛暑!!!。最近、Iphoneの指紋認証がうまく動作しなくなって、それは親指の指紋がかさかさになっているからなのだろうが、これって歳のせいなのか。それともこの暑さのせいなのか。とにかく妙なところで、歳を感じるようになってきた「私」。

この暑さのなか、加工場で、建築家林敬一さんによるスズムシの家ワークショップがあって、ここ数ヶ月かけて、加工場の断熱工事と防音工事をして、スレート屋根の剥き出し状態で、外気温以上の暑さになっていた加工場が、スレートを残した上に断熱材と防音シートを設置する改修工事をしたおかけで、中に入ると少しひんやりとした状態になって、大工さんも喜んでくれているのだけれど、それでも流石にこんなに暑ついと、現場用の扇風機を2台回しても、汗をかき汗を拭きながらのワークショップになった。

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最近、ここ大阪でも断熱気密を充実した家を要望されるお客さんが増えてきて、北海道で発展してきた高断熱高気密の住宅が、大阪の夏に対して、夏型結露など、どのようになるのかが大きな課題のひとつで、それにしても、加工場の屋根に断熱をすると夏の遮熱にもそれなりに効果があることを実感すると、家の天井裏の断熱は、屋根と天井懐の間の排熱の難しさがあるので、屋根に断熱をしたほうが、夏の事を考えると、コストはアップするものの、得策のように思えてくる…。

スズムシの家コンセプトシート

そのスズムシの家ワークショップは、いつもは「人」の家を設計するハヤシさんが、「スズムシ」の生態を調べて、スズムシのための家を大まじめに設計し、もちろん設計図もきっちりと書いて、家の設計だけでなく、藁や水苔や脱皮のための素焼きの鉢など、もちろんスズムシも提供する本格的で、小さな子供さんの親子連れから、建築の設計の方や、イラストレーターや、ショップ女性オーナーなど、こだわりのハヤシさんらしい多彩な参加者になった。

スズムシ虫かご製作図
スズムシの飼い方

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さてさて、今年の暑い夏のお盆休暇は、8月9日日曜日から8月17日日曜日までを予定していて、8月10日11日12日と作業をする現場もありますが、事務作業は休業となりますので、ご理解頂きますようお願いして、鈴虫の音色で猛暑を乗り超えればと…。

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