2013年09月01日
コミュニケーションの誘発
台風がくるのかどうか、それで、風が吹き雨が降るのかどうか、そんな気まぐれな天気が、今日の「まちのえんがわ」写真ワークショップの開催を翻弄する。前日の天気予報によると、「まちのえんがわ」のある生野区の天気は、「曇り」だったので、スタッフの意向もあって、開催を決定したのだけれど、今朝6時前に起きると、雨が降り出しそうな、どんよりした曇り空だった。
この写真ワークショップにも参加予定で、近所に住むヨネクラさんに、フェースブック上のメッセージで、天気も天気なので、サンデーモーニングライドはどうしますか?とメッセージを送ると、軽るく行きましょう!と返事が返ってきて、そんなこんなで、朝の6時30分に「まちのえんがわ」を出発することになった。巽から久宝寺緑地の公園を通り抜けて、八尾の古い町並み保存地区も通り抜け、川沿いの細い道を南下し、堅下から葡萄坂をハァハァいいながら上がって、関西電力前でちょとだけ休憩し、のどか村まで上がりきる。ジュースでも飲んで水分補給をし、信貴山を経て、奈良盆地を眺めながら坂を下って、龍田大社に到着した。モーニングを食べるために三郷のカフェ ファンチャーナが開く8時30分まで、駐車場から鳥居を眺めながら腰掛けて休憩し、四方山話をする。雨が降りそうで降らないどんよりした曇り空。
朝から、ちょとした負荷を体にかけて、呼吸をいっぱい吸って吐いて体を動かして、何となく設定した目標点をクリアーし、休息し、何もかもが停止したその時、意外なコミュニケーションがうまれたりする。そんな何気ない会話がオモロかったりするのだけれど、ま、それはさておき、龍田大社に参拝したあと、カフェファンチャーナでモーニングを食べていると、そうそう、今日の写真ワークショップの開催をするのかどうかの決断をするために、写真家のタダユウコさんと、「まちのえんがわ」のアオキさんと木村工務店のミカワさんの4人で、フェースブック上のメッセージを共有したのは昨晩の事、その共有メッセージ上で、天気予報が変化し、雨が降る確率が高いので、開催どうしましょうか・・・というメッセージのやり取りが始まっていた。
Iphoneで、天気予報と共有メッセージを読みながら、iphoneでメッセージに返信をする。一緒のヨネクラさんも、このワークショップの参加者なので、成り行きを横で見守りながら、モーニングを食べ、四方山話しをし、メッセージを読み、返信し、そんなのを1時間近く繰り返しながら、ワークショップのスタッフ4人が、それぞれの場所に居ながら、フェースブック上の共有メッセージのやり取りをし、中止の決断を下す事にしのは、朝の9時30分を回った頃だった。そういえば、カフェの前もパラパラと雨が降り出していた。これって、インターネットとか、SNSとか、スマートホンとか、天気予報とか、そんな新しい技術のお陰ですよね。というか、そういう技術を使って、どんなメッセージをどんなコトバでやり取りするかの方が大切な時代になっているのですよね。写真家のタダユウコさんのこんなコトバが「私」の中止の決断の後押しをした。
だれもが楽しめて、美しい写真を撮るのは難しい天候、ということですね。仕上がりがどんよりした発色の悪い写真、だと楽しくないですよね、、、何度も変更で申し訳ないですが、一回集中の旨をお知らせ願います。あぁ雨女、、、お手数お掛けいたします。
土曜日、建築家、竹原義二さんの「退官記念の会」があって、ちなみに、うちで施工したタケハラさん設計による現場ブログはこちら → 。パーティーの前に、大阪市大での授業を再現しながらの講義があって、いつも授業が始まる1時間前に教室に来て、横に長く、黒板に図面を書くのだという。それを13年間続けたというのだから、凄いエネルギーだなぁ・・・。その時、相方の建築家も居て、一緒に参加し、図面を書き加えたり、議論を繰り返しながら、その姿を生徒に見せていたのだと・・・。
パーティーの席で、その時の授業を聴いた方からお話を伺うと、「いつも、しょっちゅう、相方と議論して喧嘩してはりましたわ。なんで、こんなエエオッサンが、喧嘩ばっかりしてるのかと思いながら聴いてましたわ(笑)」と、そのお二人に敬意を表しながらのトーク。
SNSのような、顔と顔が会わないでも成り立つ現代的な技術によって、コミュニケーションが誘発されるコトもあり、タケハラさんのように、手書きで、自らが労力を使う姿を見せながら、臨場感溢れる伝え方で、生徒やこのパーティの参加者のコミュニケーションが誘発されるコトもあり、自転車でハァハァ言いながら坂を上がって、コミュニケーションが誘発されるコトもあり、「まちのえんがわ」がコミュニケーションの誘発のきっかけになるコトもあり・・・、なんてコトを考えたりしたのは、きっと、この気まぐれな天気に翻弄された今日の雨雲と雨によって、内的なコミュニケーションが誘発されたからだなぁ・・・。
投稿者 木村貴一 : 2013年09月01日 23:59 « 兆し | メイン | 流れるままに身をまかせ »