2010年04月18日

551の豚まんでエエんとちゃう。

朝、起きて、急に思い立って、家族を起こし、スーパ銭湯に行くことにした。女湯はガラガラだというが、男湯は、けっこういっぱいで、おじさんばかり。もちろん、「私」も、もはや、そのおじさんのひとりになってしまったのが、少々寂しい限り。中学生の息子が、ひとり場違いな感じで露天風呂に入りながら、お気に入りの、関口宏の番組で、「カツ!」と叫ぶやつを見ていた。私はサウナと水風呂で汗を流しながら、「カツ!」という叫び声が時折聞こえてくると、自分の筋肉がだれてきているのを、「カツ!」されてるように、聞こえた・・・・・。

モーニングのスクランブルエッグと珈琲をそこで食べて、帰りがけに、おばあちゃんのお見舞いに病院に立ち寄る。90歳を超えて、入院している、その姿を見ると、自分自信の「老い」を、どのように生きていけばよいのだろうかと、暫し考えさせられる・・・・・。

家に戻り、さて、どうしようかと、思うまもなく、ミナミへ散歩がてら出掛け、息子のスポーツシューズを買って、本屋さんにでも行って、お昼でも軽く食べ、早い時間に家に帰ろ。という事になる。それで、日曜日の地下鉄に乗る。そう言えば、2週間ほど前に、目神山にお花見に出掛けた時は、千日前線の地下鉄小路駅から難波。難波から御堂筋線で梅田に出て、次は阪急神戸線で、夙川まで行って、そこで、阪急甲陽線に乗り換えて、甲陽園駅まで行った。電車に乗り換える度に、乗客が、どんどん上品になっていくような気がして・・・・というのを座席で、イヤホンから流れてきたマイルスを聴きながら、思い出し笑い・・・・・。

IMG_0639 スポタカに行くのに御堂筋を歩くと、クラシックカーの走行フェスティバルをしていて、何もわからないままに、突然、旗を手渡される。まったく縁もゆかりもない、クラシックカーに向かって旗を振ると、クラシックカーに乗る、服装までバッチリと決めたダンディーな人たちから、手を振り返してくれた。というか、とっても滑稽で、コミカルなシチュエーションだったかもしれない・・・・。その上、その背後から「竹島返せ」というシュプレヒコールをした宣伝カーが、何台も通っていくのが、今の日本の世情というやつなんだろう・・・・ね。。

学生の頃からあるスポタカが、息子の世代にもあるというのは、企業として、エエなぁ・・・とおもう。若いカップルがデートがてら商品を眺めているのを見ると、かつては、私たちもあんな感じだったのだろうかね。そして、今は、息子と一緒に来ているという、このシチュエーションに時代の流れが感じられて、不思議な感覚でもある。今の私の立場としては、そんな持続可能な企業となりたいものだ・・・・。

DSC05415 そのあと、スタンダードブックストアーに行く。別に、本を買う目的があったわけでもないが、本の選択と並べ方に、個性があって、時として刺激になる。

「ブルータスの博物館ラブ」というバックナンバーを買ってしまう。5月の連休にでも行って見たいな・・・と、思えてきて、何となく買った。かつては、万博の国立民族博物館の会員になっていた時期もあったのだが、もう何年も行っていない事に気が付いた。それに紙面の中にもあったけれど、確かに、たまには、「縄文のアイドルに会いたい」

東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・歴史編 を買う。それが、数年前の事。うちの長男のルームメイトが、T大学生で、まったくジャズを知らない彼は、そのジャズ講義を聴いて、メチャクチャ面白かったと言い、それにモグリの学生の方が多くて300人近くも聴いているのだと聞かされていた。それを聞いて、長男がモグリで受講したらしい。やっぱり、実際に曲も流れて、メチャクチャ面白かった。と絶賛していた。何だか、T大学の凄さを垣間見たおもいがした。それが、文庫本になって売っているのに偶然出会ったのだ。それで、迷わず買う。

1959年は私の生まれた年であり、ジャズではコードからモードへと、大きな変革があった年であって、その年の前後あたりから1964年前後ぐらいまでの、マイルスやコルトレーンやミンガスやエバンスやその他・・・を繰り返し聞く事が、確かに多い。私のジャスのアイドルでもあって、もちろん、電化されたマイルスも充分受け入れる事が出来るし、好きでもある。それとは別に、ボブマリーだって、アイドルだったし、ニールヤングとか、ザバンドとか、ウエストコーストの数々にもアイドルが沢山いたし、ストーンズとか、クラプトンとか、ハードロックやプログレなんかにも思い出の曲が沢山ある。

輸入盤をよく買いに行ったものだ。何枚もの重ねられたLPレコードを手でリズム良くトントンとトントンとめくって見ていく、あの感覚が懐かしい・・・・・。「音楽を聴く」事から学んだ事も多い・・・。まぁ、その話は、きりがないのでまた何時か・・・・。

その本を家に帰って読み出すと、止まらなかった。ついつい読み進んで、ブログを書き出すタイミングを逃してしまい、今日も「締め切り」が迫ったこんな状態という訳。その本には「コード」の事や「モード」の事など実に分かり易く講義されいて、まだまだ理解していなかった事がいっぱいあったのだなぁ・・・・と、あらためて気付かされる。そう言えば、前回の野池学校の3次回でも、noikeさんと、そんな会話をしたのだ。どちらかと言えば、小さな工務店というのはジャズ的であって、「コード」から「モード」へなんて話だったけ・・・。

そうそう、本屋さんを出てから、道頓堀の前に出来た、H&Mを「見学」した。以前に建っていた、高松伸のキリンプラザがあれば・・・ともおもうが、確かに、「中」は使いづらそうだった。けど、道頓堀に独特の景観と魅力を放っていて、無くなったら、無くなったで、やっぱり寂しくおもう・・・・。

DSC05407 それで言えば、黒川紀章のソニープラザがないのも寂しくおもうし、村野藤吾の歌舞伎座だって、好き嫌いは別にして、あんな建築、二度と出来ないと思う。それも解体されるのだ。「効率の良さ」というのも難しいテーマだな。

IMG_0644 道頓堀を通過して、インデアンカレーで、カレーを食べる。相変わらずの辛さと独特の味で、たまに食べると、美味しい。息子はヒーヒーと唸っていた。丸福の珈琲でもとおもったが、何だか、早く家に帰りたくなってきたので、すぐ向かいのアラビア珈琲で買ってきた本を眺めながら珈琲飲んで、地下鉄の駅に向かう。

DSC05405 今日の夜は、簡単に、551の豚まんで、ええのとちゃぅ。というのが、大阪人のよくあるパターンかどうか知らないが、地下鉄に乗る前に、本店で、豚まんを買う。そんな訳で、帰りの地下鉄で、奥方の横に座ると、豚まんのにおいが、ぷんぷんとしていたのだ・・・・・。

3時過ぎには家に帰りついて、買ってきた本を読み始め、豚まん食べながらサザエさんを見、龍馬伝を見、ブログ。そして、ようやく、これから寝ることにしようとおもう。明日もエエ1日でありますように・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2010年04月18日 23:57 « 秘密基地 | メイン | 山笑う »


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