2008年08月17日

お盆気分。

誕生日が同じ。年齢も同じ。血液型も同じ。生まれた時刻が1時間ほど違うだけ。もちろん、双子じゃないので、親は違う。性別は男。 そんな、人と、私がこの先、出会う事があるのだろうか・・・・。

息子が帰省していて、東京から友達が遊びに来た。その友が、「そう」だった。「占いやったら全く同じになるやん!」と、第一声で、 そんな反応をしたのが奥方だった。その二人を目の前にして、一緒に食事をする。

不思議な感じだ。どこか似ている・・・・。いやいや、それは、先入観による気のせいか・・・。う~ん、身長もあまり変わらない・・・・ 。無精髭も同じ・・・・。髪もちょっと、ボウボウ。やっぱり、雰囲気似てる・・・。どちらとも学校の専攻科目や将来で、 ちょっぴり悩んでいるらしい・・・・。生まれた場所は関西と関東で違い、育った環境も大きく違い、通う学校も違うのだが。

だいたい、そんな二人が家に泊まって、食事をする確率は低いはず・・・。それで、記念写真と称してパチリ。やっぱり、似ている。まぁ、 何というか、個人情報保護のため、写真をお見せできないのが残念。

生年月日による占いによれば、この二人の運命は同じになることになっているわけで・・・・。でも、名前による占いでは、全く違うか・・ ・・。つまるところ、それぞれは、どんな運命の違いが起こるのだろうか・・・。そして、そんな二人が出会うことで、何かが変わるのか・・・・ 。

というような事をおもったのが、お盆休みの第一日目。

淡路島に行く。淡路島を通過して、四国に渡った事は何度もあるが、以前、淡路島に泊まったのは、何十年前だっけ。この年で、 海水浴が出来るのは、有り難いことか、有り難くないことか、微妙な判断だが、とにかく、小学生の次男のおかげで、「海水浴」を楽しむ。

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やっぱり、この年になると、日焼け止めを塗る。サンオイルなんて、とんでもない・・・・。ところが、足を塗り忘れた。 ビーチテントの中でゴロっと寝たものの、足だけがはみ出していたものだから・・・・。ほとんど、火傷状態。自分の赤い足を見ながら、なぜか、 「耳なし芳一」 の童話を思いだした。

やっぱり、「日陰」が嬉しい。大きな松の枝の下は、最高に気持ち良い。パラソルの下。ビーチテントの中。葦簀に囲まれた有料休憩所。 ムチャクチャ暑いのに砂の上に寝転がり、熱い砂の上を飛び跳ねながら歩いて、海に浸かり、そして、ちょっとした日陰も求め、・・・・・と、 海水浴って、不思議な文化やな。とおもう。なんだか、元気になることは確か。

DSC00668息子がデジカメで写真を撮らせて欲しいというので、手渡す。いま、パソコンで見ると、 「たまねぎ焼きそば」だった。確かに、車で通りすぎた。そういえば、淡路島の名産は、タマネギだったな。焼きそばに、タマネギが、 めちゃくちゃいっぱいのっているのか・・・・・。不思議にオモロー・・・・。

DSC00687ホテルに入る前に、安藤建築 の本福寺水御堂に立ち寄る。 もちろん、初めて。一緒に旅行をした小学1年生の双子の子供までが、面白そうに走り回るのが、建築として流石だな・・・・ とおもう。

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ホテルに泊まる。プールをして、食して、マッサージをして・・・と、絵に描いたようなホテルライフ。 子供や奥方が喜んでいるのが何よりだとおもう。
気が付けば、寝ていて、お盆二日目が終わっていた。

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昼、夜、朝と、ホテルのベランダから巨大な建築群を眺める。圧倒されるボリュームで、その、ものづくりのエネルギーも含めて、確かに、 凄い。

朝の6時頃から、その建物群を1時間半近く散歩する。海を散歩したり、山を散歩したり、高原を散歩したり、湖を散歩したり、 街を散歩したり、村を散歩したりと、様々な朝の散歩を経験したが、「散歩できる建築」というのが、なんとも魅力的だ。

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朝食を食べたあと部屋に戻ってテレビを付けると、戦争体験の番組だった。そう、今日は8月15日終戦記念日だ。と、やっと認識する。 どの話も「悲しい」。そうそう、お墓参りは先週の日曜日にすましたっけ。

そして、チャンネルを替えると、オリンピックだ。時としてオリンピックをLIVEで見るのが怖い。きっと、日本選手の、 負ける姿を見るのがイヤなのだろうなぁ・・・。でも、銀でも銅でも良かったよ。と、おもえる試合が何試合かあって、その笑顔と涙が「嬉しい」 。

「オリンピックの選手になるんやったら、何の選手になろうかなぁ・・・」と奥方が、急に言い出す。「う~ん、フェンシングがエエわ。 私にも出来そう・・・。」「えー!それ、どおゆうこと」と突っ込むと、軽いボケとして「醤油うこと」とたしなむ、「ところで、あんたは・・・ 」と、流石にテレビの影響力は凄い。

DSC01030子供は朝からプールに入り、付設の温室なども見学し、まぁ、いろいろな事情があって、 明石大橋を眺めながら、3時頃には、大阪の自宅に戻る。

家に着くと、長男の高校時代の友人が遊びに来ていた。久しぶりに、デッキで、「ソトメシ」をする。 一緒に旅行をした時の思い出話をしながらも、皆、将来の職業について、悩みと夢をもっているのだった。そんな会話をあてに、肉を食しながら、 そのひとりが、「これって、やっぱりお盆やなぁ!!」と、ハイテンションに叫ぶ。

こうして、お盆三日目が、若者のハイテンションなエネルギーに煽られて終わった。

お盆四日目は、家で粛々と過ごす。

お盆五日目の夕刻。長男の小学校の同級生が、尋ねてくる。その子のお父さんと私も小中学校の同級生だった。 「脚立を貸して欲しいのですぅ・・・・」「何につかうん?」「M1グランプリのコント部門が出来て、今度、勝ったら準決勝なんですぅ・・・」 「そのコントで脚立を使うので・・・・」「がんばりや」「木村工務店の文字大きく書いとこかぁ」「・・・・」 「とにかく負けたらゴメンなさい。」「そんなん気にせんでエエで」「まぁ全然気にしてへんけど・・・」 「10年間はどんな事あっても頑張らんなアカンでぇ」と、奥方も大阪のオバチャンとして突っ込む。

最後は大阪的なエピソードがからみついて、いま、お盆休暇が終わろうとしている。

投稿者 木村貴一 : 2008年08月17日 23:12 « コロニー | メイン | これでいいのだ »


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