2013年07月07日

サンデーモーニングライド

サンデーモーニングに、ランニングをするようになって、3年ほど経過し、半年ほど前にロードバイクの楽しさを知ってからは、ランニングのかわりにサイクリングをする時もあって、もちろん毎週というわけにはいかないが、ランニングとサイクリングを合わせて、

TOTAL ACTIVITIES:120回
TOTAL DISTANCE:1,586 km
TOTAL CALORIES:93,256カロリー

になるらしい。

50歳を過ぎてから始めたわけで、健康のためというのもあるが、どちらかと言えば、仕事とのバランスを取るためでもあって、その事は以前にも書いたのだけれど、もう少し付け加えるのなら、運動によって普段以上に沢山の呼吸量をする事で、知らぬ間に抱え込んでいる、ストレスのようなものが、サンデーモーニングのランニングやサイクリングのふとした瞬間に表出してきて、そのストレスな出来事と、なんとなく面と向かいながらも、運動によって吐き出される呼吸と共に、ストレスが一緒に吐き出され、過ぎゆく景色とともに流れ去っていくのが、心地良かったりするのかもしれない。

そんなわけで、マラソン大会に出るとか、フルマラソンを4時間で走る。というモチベーションより、日曜日の朝に毎週のように続けて走る。というのが、いまの「私」のモチベーションになるのろう。ただ、ランニングを続けていると、確かに大会にでたり、いろいろな場所を走ったりしないと、かなり単調で、ストイックになりだし、今日はもうエエかな、みたいな、心のぶつくさが、頻繁に発生するようになってきて、そんな丁度なタイミングで、ロードバイクを覚えて、ちょっとした目先の変化が、サンデーモーニングの楽しみの復活と継続に繋がっているのかもしれない。

ランニングをするその道中で、休憩し、何人かでモーニングでを食べて・・・。なんていう気分にはあまりならないが、サイクリングには、そんな気分が大いにあって、「サンデーモーニングライド」と名付けて、ここ2回ほど、朝の6時から2、3人でサイクリングしている。もちろん峠越えやサイクリングロードを快走するパターンも大いにあるとおもうが、大阪の早朝の街。過ぎゆくひとをチラッと眺めながら自分の人生をちょっと想い、無意識なストレスと向き合い、やり過ごす。そんな「ライド」なのかとおもう。

ほんとうに暑かった!、本日の住宅相談会があった日曜日の早朝。
「まちのえんがわ」で、朝6時に、ワークショップのお客さんでもある、Yさんと待ち合わせをし、西の方角、大阪湾の方角に向かってサイクリングする。まずは清見原神社で参拝した後、ひたすら西に走る。今里新地を通り抜け、暫くして、コーリアンタウンに遭遇する。早朝から、店を開くための準備で忙しく働くひとたちの姿をなんとなく眺めながら、キムチの刺激の強い臭いを早朝から鼻に吸い込んで、商店街の中を走り抜ける。突き当たりを北に曲がって、今度は鶴橋の狭い狭いアーケードの中を通り抜ける。人混みでごみごみするあの商店街も午前6時代は、シャッターが閉まって、独特のムードで、ガラガラ。くねくねと戦後の闇市的な商店街を通り抜けて北に走り、真田山公園がある石畳の坂道に出会うと、ヨーロッパな道なのだと、気分を錯覚させ、高揚させながら、西に向かって登る。

その道を西に走ると、ミナミの周防町通りに通じて、朝帰りや始発待ちの若い男女が、道端に座ったり、ヨロヨロと歩いたりする姿があって、こんな時間でも呼び込みをする、いかにも風の男子もいて、その横をロードバイクにヘルメットとレーパン姿の2台の自転車がタクシーをかき分けながら通り抜ける。御堂筋を横断し、アップルの店舗前を通過し、アメリカ村の三角公園前を三角にカクカクと曲る。なんとなく、ほんの一瞬なのだけれど、自分の人生を振り返ったり、我が息子の事を想ったりしてしまう、早朝の周防町からアメリカ村を通り抜ける道。

そのまま西に向かうと、堀江を抜けて、弁天町の商店街に至る。早朝から開いている喫茶店やパン屋さんを横目で見ながら、そのままずっと商店街をゆっくりと走り抜けると、安治川を渡るエレベーターに遭遇する。自転車と共にエレベーターで川底に降りて、川底の道を自転車を押しながら渡る。途中に警備員がいて、おはようございます。と挨拶を交わすのが、心地良かったりして。川底の道はクーラーが効いていて涼しいのだと初めて知った。不思議なワクワク感を伴う川渡りで、対岸側のエレベーターで地上に上がって、エレベーターの扉が開き、普通の道がどんと現れるのが、とっても不思議な高揚感。

川沿いの自動車の通行量の少ない快適に走れる道を西に向かってUSJを目指す。なんとなく、海が近づいてきた雰囲気がして、風を感じながら、快走できるのが、とっても心地良く、ようやくロードバイクでライドしている気分になれる道。安藤さん設計であるらしいUSJ駅を横目で見ながら快走し、ゆるい下り坂をゆるく右にカーブしながら、現れてきた交差点を左折して突き進むと弁天町の舟渡に出会う。午前7時の無料の舟渡まで5分ほどあって、ベンチに座って、お互いの仕事の話でもしながら、渡し船の到着を待つのも妙にエエ気分で、こんなタイミングとシチュエーションでしかうまれない会話の内容だったりする。今日の乗客は4名で、私1名の時もあった。高速道路の橋の下を舟渡が進むと、川上には大阪の高層ビルが立ち並ぶ姿があり、川下には南港の島と建物が見え、海が広がる。対岸には海遊館のあの独特なフォルムの建築と観覧車。自転車と共に乗船する、ちょっとした「旅」気分で、ごくほんの数分間だけの、センチメンタルジャーニーか。

自転車と共に対岸に到着し、海遊館の前を通過しながら駅前通り沿いにある商店街の普通の喫茶店でモーニングを食べる事にした。普通の珈琲と普通のクロワッサンサンドが美味しいと思えるのが嬉しかったりするのだけれど、なによりも、こんな一連の流れと、このシチューエーションがあってこそ、うまれるコミュニケーションがあって、30分ほど、あれやこれやと会話をする。喫茶店を出て、少し走って、海に面したデッキに座り込んで15分ほど寛ぎなら、また違う話題になって、あれやこれや。まぁ、こんなのが、サンデーモーニングライドミーティングの魅力なのかもしれない・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2013年07月07日 23:59 « 汗を流しながら・・・ | メイン | 雨の月の物語 »


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