2007年09月02日

大阪世界陸上

朝、目が覚めると、なぜか、女子マラソンの事が頭に浮かんだ。そうそう、昨日の帰りがけに、設計のT中くんが、「シャチョウは、明日、 マラソン、見に行けヘンのですか?」「僕は行こうと思ってるんですよぉ」という会話を思い出した。それで、テレビを付けると、暫くして、 スタートがきられた。

日本人選手も交えて、一団のグループとなって走っている様子を眺めているうちに、「見にいこかぁ」と言い出すと、奥方は「そやね」、 次男は「見てもしゃぁないでぇ、テレビのほうが、ええんとちゃぅ」と言った。

そういえば、小学校から無料で長居競技場に連れて行ってもらえるのに、参加した人数は、おおよそ、25/180 だったらしい。 うちの子も、「やっぱり止めにしとくワ」と言うのを強引に行かせた。帰ってきたら、行って良かったワ。凄かったワ。と、 夜のテレビを見ながら、昼間のシーンを解説してくれた。

そうそう、世界陸上が始まる前に、前売りを買って欲しいと、誘いがあった。売れ行きが、もうひとつだったらしい。それで、まぁ、 家族分を前売りで買おうとすると、昼と夜の部が別々の販売で、夜の指定B席は、一枚7500円ほどした。子供割引なし。3人で行くと、 22500円もする。えー、それはないよなぁ・・・・・。 自由席でも夜は6000円と子供3000円 4人家族なら2万円近くになるじゃないかぁ・・・と、びっくりして、買うことをやめた。 それにしても、ちょっと高いような気がするなぁ・・・・・。そんなこんなで、ここ数日、なんとなく夜のテレビで、走る様子を眺めていた。

P1070228まぁ、とにかく、自転車で実物を見に行くことにした。15分ほど走れば、 勝山通りから今里筋に曲がる大池橋の交差点に着いた。ただ、立っているだけでも汗が出た。暑い。

P1070244ワンセグ携帯で、今、走っている状況を確認しなが ら待つ。隣のおっちゃんが、「いま、 どのへんやぁ。もうくるかぁ」どれどれ、と。別のおっちゃんも一緒に覗き込んできて、「おー、明るうすぎて、 ちょっと見にくいなぁ・・・」「日本選手がんばってるやん」「もうすぐ来よるなぁ・・・」と、妙なコミュニケーションで、 やってくる選手を笑顔で待つ。

070902-1058ヘリコプターが近づいてきて、パトカーが通過して、「まもな く選手来ますぅ」 というアナウンスがあって、トラックが通過すると、それはカメラマンを乗せたトラックだった。見たこともないような光景。 息子からも奥方からも、おもわず、「わー、す~ごいカメラ」と言葉が出る。

あー、っという間に、先頭集団がやって来る。土佐選手が先頭だ。息づかいが聞こえてきそうだ。気がついたら「がんばれぇ!」と、 叫んでいた。不思議だ。まわりから「がんばれ!がんばれ!」という大きな声援が、あちらこちらで起こる。

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先頭集団の様子をなんとなくワンセグ携帯で確認しながら、その場に居続けて、通過する選手に声援を送る。皆が、「がんばれぇ」 と送る声援が自然な発声で、心地良い。テレビではわからなかった事だ。

その結果が気になりながらも、その場に居る事を選ぶ。遅れた選手がどんどん通過する。暫くすると、かなり、選手間の間が空く。 そうこうしているうちに、土佐選手が三位になった事をワンセグで知る。

P1070246P1070249が、まわりの人た ちは、そんな事にお構いなく、 遅れてくる選手を待ち続け、 その人たちに声援を送る。通過する度に旗を振り、「がんばれぇ!」とか「ファイト!」と、あちらこちらから声がかかる。 勝敗に関係ない人たちがいっぱいいて、誰が何位になったかも知らないまま、応援をし続けるのだ。なかなかええ光景だなぁ・・・・。

それはそうと、選手の肉体美には、惚れ惚れとした。無駄な筋肉がないというのかなぁ・・・。無駄がなさ過ぎてぇ、 ちょっとは無駄も必要だなぁ・・・・と、思わないでもないが、それにしてもやっぱり凄い。筋肉の躍動が目で見えるのが、なんとも驚異的だ。

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西洋人、アジア人、黒人によって、身体のデザインが違うのも面白い。特に黒人の走る姿を見ていると、おもわず魅とれてしまう。 奥方から、「何、魅とれてんのぉ!」と言われて、我に返った。

頭と体と足の割合のデザインが良いというのかなぁ。木造で言う、カッコイイ木組みというのか、 木組みの組み方とその割合が違うというのか、土台から胴までの寸法と胴から桁天までの寸法の割合がカッコイイというの、 そのプロポーションが良いというのか、とにかく骨組みそのものがカッコイイなぁと思う。日本人ランナーもスマートで、 筋肉のデザインも美しいのだけれど、黒人ランナーはそのうえ、骨格というのかなぁ、構造体そのもののデザインが、美しいなぁ・・・・。

あまりのスマートさにびっくりした奥方は、先日の縄文杉登山の経験をさしおいて、「これからは、やっぱり、ランニングやワー」 「帰りは、走って帰るワー」とのたまった。確かにランナーとの後ろ姿には歴然とした差があるよなぁ・・・・。

 

投稿者 木村貴一 : 2007年09月02日 14:13 « 残暑 | メイン | 木山水海(屋久島その3) »


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