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2009年06月28日

偶然か悪戯か

もう既に、初夏のよう・・・・。梅雨はどこへ行ったのだろうか・・・と、おもう。夕刻のいま、ここ、大阪の、生野区の、小路の、2階のベランダに出てみると、時折吹く、西風が、以外と、心地良い・・・・。風鈴も、時折、連呼する。まだ、あの、ねっとりとした、夏じゃぁないからだな。

これを読んでいる人の、同じ時刻の、それぞれの場所によって、その風向きも、、その気候風土も、何よりも、その心地良さも含めて、大きな違いがあるのだろう・・・・・・・・・・。自分の家をリフォームする時に、もっともっと、この風を取り込めるように、工夫したら良かったなぁ・・・と、少々、後悔する。

日曜日の、今日は、目の前の、いまとここが、目まぐるしく変化した。まるで、小旅行のようで、何というのか、な~にもない時は、な~にもないのに、物事が重なる時には、重なるものだなぁ・・・とつくづく、おもう。それは、偶然の事なのか・・・、それとも、神の意地悪なのか・・・。

神があるのなら、神は、きっと、悪戯ら好きなのだ・・・と、時としておもう。

早朝、箕面観光ホテルで、朝の露天風呂に入った。大阪の町を一望に見渡す絶景で、きっと、眼下の住宅やマンションから、裸の姿が、見られているのだろ・・・・・・・・・・・。勿論、初めての体験でもあって、こんなにエエ景色が見られる露天風呂のあるホテルがこんな身近にあったのか・・・と、少々、驚いた。それは、土曜日の前日から、中学校の同窓会を一泊でする、という企画であって、箕面観光ホテルで、そういうパッケージがあるのだという。

ゆっくりと、同窓会を楽しむ予定だったのだけれど、そんな時に限って、偶然と予定が重なる。前々日に、1年半前に竣工した、森小路教会の方から電話連絡があって、別件とこの日曜日の日曜礼拝のお誘いがあって、ちょっとしたイベント事も重なっての、お誘いであり、数週間前にも、礼拝にお誘いをして頂いていたのに、行かなかった事も気になっていたので、急遽、参加する事にする。

それで、昼から、平野区に、現場監督をしていた時から20年来、お世話になってるお宅に、打ち合わせに行く予定もあったので、資料を取りに帰るついでもあって、朝9時頃、そのまま家に一端、帰る。というのは、前日の土曜日に、いたずら好きの神様の気まぐれだろう、打ち合わせが、幾つも重なった。それで、同窓会の約束の時刻に、間に合わず、少々慌てたせいで、まんまと神の悪戯に、はまり、その打ち合わせの資料を車に積むのを忘れてしまった・・・・・。

大阪平野一望の露天風呂の絶景から、45分後には、生野区の小路の長屋が並ぶ下町の我が家の景色に一変し、その30分後は、森小路教会の礼拝堂で、礼拝に参加する私がそこに居て、会堂建築と牧師さんの姿が目の前の景色だった。

ところが、教会の予定が、少々長引いて、お昼の約束の時間に少し遅れ、平野の町に着くと、丁度、数日後に控えた、「だんじり」祭りの練習のため、だんじりを道路に出して、太鼓と鐘の練習を始める時間と重なった。

目の前には、だんじりとコンチキチンの音色。そして、20年以上も前に、現場監督としてリフォームした、家の光景が目の前にあり、その家を見ながら、いろいろと、反省させられる部分や・・・、頑張った部分や・・・と、内面的な事柄が見え隠れしながら、景色のように、心模様としての景色が目の前にあった。

それが終わると、奥方の友人の喫茶店をリフォームし、そのオープンが明日に控えていて、そのダメ工事の仕上がりのチエックとオープンの準備を確認するために、その店のある伊丹で、奥方と、落ち合うことになる。

駐車場に車を止め、森小路教会で頂戴したお弁当を車の中で食べようとし、何気なく、ナビのスイッチをテレビに替えてみると、石川遼が、「9打」をたたき、その動揺とざわめきの後での、ティーショットを、力強く、豪快に打つ映像が目の前の景色として飛び込んできた。凄い17才だなぁ・・・・とおもう。ほんの数時間前に同窓会があって、当時の中学生の頃の思い出話と共に、当時の自分の姿に接した後だけに、アイツに比べて、当時のオレは、いったい、何をしていたのだぁ・・・と、少々嘆いてみたくもなるではないか・・・・・。

2時間ほど、オープン前の喫茶店の様子が、私の目の前の光景として展開していた・・・・。明日からのオープンの幸運を祈って、スタッフの皆さんと別れて、伊丹から自宅に向かう阪神高速池田線の大阪方面に向かう景色は、今日、2回目の映像となって、目の前を通り過ぎていく。

そして、いま、自宅で、ブログを書く「はめ」になっている、「私」が、ここに居て、冒頭のような、下町の光景が目の前の映像として、ある・・・・・・。

似たような事、誰にでもあるような出来事だとおもう、それは、神の、軽~い、悪戯に、違いない・・・・。

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2009年06月21日

スペシャルな体験

中部国際空港スペシャルツアーというのがあり、要するに、自分たちが乗ってきたバスで、滑走路の中に入って、飛行機を間近で見るというのが、スペシャルなツアーだというのだ。それは、先日の会社の研修旅行での事で、INAXの工場を見学した後の、午後からのひとつのイベントだった。

ところが、まぁ、いえば、たかだか、飛行機を見るために、一週間前から、免許書などの身分証明書の提出をひとりずつ求められ、当日、提出者と違う人がいると、ダメです。と、プレッシャーまでたっぷりとかけられて、それにしても、考えてみれば、私たちは、何というのか、工務店の集まりで、どちらかと言えば、家を見学すべきなわけで、飛行機に興味を持っているわけでもないのに、きっと、旅行社と打ち合わせした日の私の脳の調子が可笑しかったに違いない、成り行きもあって、こんな企画になってしまった。

とにかく、ひとつひとつが、大層で、いやいや、何だか、ちょっと、滑稽な訳で、それで、定刻の時刻に、軍隊のように整列をさせられ、人数のチエックを受け、空港内の、会議室のようなところに通され、ひとりずつ、事前提出の身分証明書と持参の身分証明書との照合をさせられる。そこそこの時間を費やしたあと、今度は、会議室の扉の外で、ボディーチエックをひとりずつ、受けるのだった。

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両手両足を開けて、入念なチエック。正直、その光景は、可笑しい・・・。その、長い待ち時間を費やしたチエックを終えて、ほっとして、そのまま、お便所に行くと、係員が来て、もう一度、列に戻って、ボディーチエックを受け直して下さいと、窘められる。

要するに、お便所で、また、不審物を持ち込むかもしれないというのだ。それを知りながらも、わざと、便所に行って、もう一度検査を受ける、反逆者もいて、それはそれで、頼もしいではないか。

バスの中に乗り込むと、今度は、わざわざ係員がバスの中に乗り込んで来て、全ての手荷物の検査まであって、いやぁ、何だか、映画のよう・・・・・、いや、いや、落語の話なのかも・・・・。ここまで、されると、このまま、バス一台を飛行機に乗せて、海外まで行って、戻ってくれば、きっとスペシャルな気分。

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先導車に誘導されながら、2重のゲートをくぐり抜けていくのは、まさしく、映画のようだけれど、もう少し、「遊び心」があっても。ボディーチエックの記念写真を撮ってくれるとか・・・・・、滑走路の飛行機の前で記念写真とか・・・・、飛行機を誘導する体験をさせてくれるとか・・・・。

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DSC08552伊丹空港に着陸する飛行機を阪神高速道路の下から見るほうが凄いでぇ・・・・、川の側から夜に見るほうが、もっと迫力あるでぇ・・・という人もいて、それよりも、バスの中での飲酒をお断りしますというのが、大層なぁ・・・・、そこまでする必要があるのぉ・・・という人が、多々。バスの中で、「隔離」されている訳でもあって、ビール片手に、大らかな気分で、見るぐらいのほうが、良いのかも・・・。

そんな訳で、滑走路の間近で見る飛行機がスペシャルツアーだといえるのかどうだかは疑問だけれど、この一連の、体験は、確かに、どこにもない、スペシャルな体験であるような気がする・・・・・。

それにしても、世の中の、セキュリティーとか、チエックとか、コンプライアンスとか、何だか、そういうものが、厳しくなってきて、少々、窮屈になってきたのは、事実。いやいや、確かに、必要不可欠で、守るべき事柄も沢山たくさんあって、心しなければならない事が山ほどあるのも理解できる。のだけれど、少々のことは、笑い飛ばすぐらいの大らかさは、必要なの、必要でないの・・・・・。

なんて事を、突然思いだしたのは、今日の、この、蒸し暑い天候のせいだなぁ・・・・・。

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2009年06月14日

場所性(北斎と富士とB級グルメの旅その6)

むしむしする。夏が近づいてきた気配をそれとなく感じる・・・・。そういえば、数日前に、梅入りだと、宣言されたようだ・・・・・。

DSC08852生野区のN邸の前を車で通過しようとすると、たまたまご主人が、家の前で、水槽を洗っておられ、 声をかける。それで、屋上に、ズカズカと上がらさせて貰って、それは、1年ぶりぐらいのことであり、その屋上緑化の成長ぶりを見て、あぁ・・・、エエ感じ・・・と、しばしの間、和む。

建て売り住宅が建ち並び、高いフェンス越しに、家々の屋根を眺めながらの、屋上の景観は独特で、生野区的でもあり・・・・。その水槽には、カメさんがいて、施主のNさんは、亀平ブログ なるものも運営している、カメ好きで、それに、この建物を設計した林敬一さんもやっぱり、そういった類の好き者で・・・・。そんな訳で、この住宅は、設計者と施主とそれに私たち工務店の三者がうまく絡み合って出来上がった家かなぁ・・・・・と、夕日を背に浴びながら、脳内が呟いていた・・・・。

DSC08805堺で、タカヤマ建築事務所設計による木造住宅の上棟があり、大工さんというのは、 まぁ、なんとも軽やかに、梁と梁の間を飛び跳ねながら、渡っていくものだなぁ・・とおもう。
なんて事を書き出してみると、脈略もなく、あの「全盲のピアニスト」のテレビでの映像がよぎる。鍵盤の上を飛び跳ねるような軽やかなあの指。そして何よりも、それを支え続けている家族のあの姿。全力の全盲のあの「姿」と「音」から、その「背景」まで、なんとなく想像してしまい、少々目頭が熱くなった・・・・。

DSC08831 大阪の平野区の「平野郷」の中に、正業寺というお寺があり、うちの会社が建築した建物ではないのだけれど、そのお寺や家のメンテナンスに、何十年間も出入りさせて頂いている。いま、ダイニングキッチンのちょっとした、リフォーム中で・・・・。それはそうと、その門は、平野郷で一番古い門だという。いつも、そこにお伺いする度に、その門を眺める。そして、その門を造った、名もなき大工の技とセンスを見て、エエなぁ・・・・・・・・と、いつも、溜息をつく。

 

溜息・・・・。そう、富士山が現れない、「北斎と富士とB級グルメの旅」の話を完結するべきものなのかどうか・・・。DSC08907 出発の前日に、こんな地図を作成し、10カ所の富士山の写真を貼り付け、そのうちの9カ所を廻ろうと計画した。1日目に4カ所ほど廻り、2日目のこの日には、4カ所を廻る予定だったのだが、予定外の行動ばかりが続き、せっかく見えかかった富士山も「桜えび」に時間をとられて、すっかり雲の中に隠れ、夕方近くになっても1カ所しか回れずにいて、それでも、脳の中では、取り敢えず、その場所に行き、写真だけでも撮ろうよ。と呟いていたのだとおもう。

DSC07865北斎富嶽三十六景東海道江尻田子の浦略図

北斎のこの絵は「東海道江尻田子の浦」で、それらしき場所に行くと、釣りをする人がいて、レジャーボートが停泊してあり、それらしき方角に人々を見守る富士山がありそうな気配・・・・・。きっと、北斎は、このあたりに出没したのだろう・・・。

そういえば、由比には安藤広重の美術館があり、今回は時間的な事もあって、見学しなかった。それは、北斎も安藤も同じような富士山を描いているのだけれど、北斎の描く富士山は「富士山を見ている人々を見ている富士山」、「富士山の絵を見えいる「私」をその富士山が「私」を見ている」、そんな描かれ方なのだとおもう。それは安藤広重にはないような視点なのかもしれない・・・・・。

DSC07875北斎富嶽三十六景駿州大野新田
車で少し行くと、「駿州大野新田」だった。それらしき場所を車でうろちょろして、探す。ますます天気が悪くなり、それらしき方角の富士山は、見えそうな気配が全くなかった。

DSC07876この写真のすぐ横には、日本製紙の巨大な工場があり、煙突からモクモクと煙が噴出し、何とも言えない臭いが周辺に立ちこめていた。「この周辺の人って、この臭いをずっと嗅いでいるのぉ・・・・」と、奥方が、心配するほどの臭いが、かなり離れたところまで、臭っていた。

北斎の絵のように荷物を運ぶ馬の姿はないが、道路上には、大きなトラックが、何台も何台も走り続けている。写真撮影の背後に走り続けるトラックの音と振動を感じながら、「場所性」というものが、きっとあり、場所の持っている記憶というものがあり、それは、遺伝されるのだと、その時おもった。

生物的な遺伝をする遺伝子を「DNA」というらしい、文化を遺伝する遺伝子を「ミーム」というらしい。場所性を場所の記憶を遺伝する遺伝子は、何と呼ぶのだろう・・・。と、その臭いに辟易とし、とにかく、その場から、一刻も早く脱出したいという気持ちに、そわそわしながらも、脳内ではそんな考えが、くるくると駆け巡っていた。

DSC07889北斎富嶽三十六景駿州片倉茶園ノ不二日が暮れそうだった。駿河湾沿いに沼津から三島に向かう。「駿州片倉茶園ノ不二」がその目的地だった。ところが、そんな雰囲気の場所はまったく、見あたらない。富士山の方角も見当違いなのかも知れない。近くに新幹線が通過する陸橋があり、新幹線の通過する姿を見ながら、撮影をしてみる。

それにしても、この北斎の描くような、楽園的な茶園など、全く見あたらなかった。きっと、このあたりでは、その場所の記憶は遺伝されなかったのだ・・・・。いや、この絵に近い「場所」が、どこかにあるのかもしれない・・・。とにかく北斎の気配すら、富士山の気配すら感じる事が出来なかった。それに、ほとんど日も暮れて、探そうという気力も、ほとんど残っていなかった。

北斎富嶽三十六景山下白雨 そんな訳で、あとひとつの北斎「山下白雨」の富士を残し、B級グルメは富士宮焼きそばを残して、日が暮れてしまった。それで、夜の三島の町をうろちょろしながら、鰻を食べることにした・・。なんで、三島で、鰻やねん、なのだけれど・・・・。

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2009年06月07日

「現地」「現場」「経験」「体験」

ある中古住宅を見に行くことになったのだが、打ち合わせが重なって、その時間には行けそうになかった。それで、グーグルで場所を検索し、スクロールをすると、ストリートビューが開き、その家の外観が現れた・・・・・。

とても、不思議な感覚だった。現地に行かなくても、その周辺の雰囲気やその建物の様子が何となく想像できるのだった・・・・。「情報」としての「現地」をバーチャルに「体験」出来るのだった・・・・。こういう事も「体験」と呼ぶのだろう・・・・・。テレビだって、映画だって、小説だって、それと似通った「体験」なのかもしれない・・・・。それにしても、「仕事上」で、こんな「体験」をしてみると、「情報革命」なんていう言葉が、まことしやかに思えてくる・・・・・。

そのうち、家の中まで、見通されたりして・・・・。

世の中が、こんなふうになって行けば、行くほど、自分自信の「五感」で、実際に「体験」してみる「現地」とか、「現場」というものが、ますます興味深くなる。「リアルな現場」でしか読み取ることの出来ない、感じることの出来ない「何か」・・・・・。「私たち工務店」の役目は、そんなところにあるのだろう・・・・。

と、真面目に考えてみるにしても、ストリートビューを見て、現地に行く必要がないとおもうのか、現地に行きたくなるのか・・・・・。ストリートビューだけで、旅行に行った気になって、もう旅行に行く必要はないのか・・・。そんな事を、問答してみると、やっぱり、「工務店」にとっては、「リアルな現場」が、なによりも大切で、「現場での経験」というものを大切にすること。「現場に行こう!」だなぁ・・・と、あらためて思い、反省もする。

さて、先週の日曜日と月曜日にバス一台に57名ほど乗り込んで、研修旅行に行く。社員や大工さんや業者の方々。まるで、小学生の遠足か修学旅行のノリ。小学生より少々タチが悪いのは、お酒が飲めるってこと。バスの中では、隔離されて良いのだが、一歩外へ出ると、ちょとヒヤヒヤする。人様に、ご迷惑を、お掛けしないものかどうかと・・・・・。

明治村で、フランクロイド・ライトの帝国ホテルを見て、INAXの陶器の製造工場とタイル博物館を見学したのだけれど、今回の旅行の事前に、資料を調べてみて、そして、現地での案内を聞いて、意外な事実を知る。

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それは、INAXの創業というのは、ライトが帝国ホテルのために造らせたスクラッチタイルの職人さんを、その製造が終了後、雇い入れた事から、INAXの創業が始まったのだと・・・・。全然知らなかったなぁ・・・、ライトとINAXの意外な関係性。

今回の研修旅行では、明治村で、明治の建築の説明をゆっくりと聞くつもりだったのだが、旅行の行程の配分がまずく、帝国ホテルだけしか見れなかった。それは、行程を製作した旅行社の若い担当者が、紙の上とインターネット上だけで行程を製作し、「リアルな現地」を体験していなっかた事による、ちょっとした、調整時間の読み違いによるものだった。べつに、批判的なわけではない。工務店の現場監督なら誰しも、何度か経験する、読みの甘さだった・・・・。

とにかく「経験」してみること。そして、経験者は、未経験者に、何をどう伝えるのか・・・・。そんな事が、ほんの数分間だけ、バスの中での真面目な話題になり、そして、数分後、お酒の「あて」となって、その他の雑多な「あて」と共に、笑いの渦の中で、ごちゃ混ぜになって、醸造された・・・・・。

なんて事を書いてみると、今週は、いったい、私自身は、どんな「現場を体験」したのだろうかと、振り返えって見たくなる・・・・・・。

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大和郡山に新築工事中の現場があって、目の前に水田があり、2階のLDKからの水田の眺めが素晴らしく、その手摺りをどうするのか・・・・・。見通しの良い手摺りを造ると、水田の眺めは良いが、道行く人からも、家の中を眺められてしまう・・・というのが、現場での「悩み」のようだった・・・・。

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大阪市内のとある民家。高い塀があり、コンクリートの門があって、このデザイン、何とかならないものですかねぇ・・・・・という「悩み」。いわゆる外構工事というのは、町並みとの問題もあって、難しいものだなぁ・・・・。

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八尾市内にコンクリート住宅のリフォーム工事があって、ウチバラシ(内部解体)が終わり、現場に行く。会社の打ち合わせ室で、お施主さんと一緒に、それなりに打ち合わせをして来たのだが、「現場」がはじまると、設計図では、考え切れていない、ちょっとした問題が、あちらこちらに、見え隠れし、「悩ましい」ものだなぁ・・・・

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高槻まで、リフォームの現地調査に同行する。分電盤を見ると、その家の建てられた年代も、何となく分かり・・・。立派な分電盤があり、どちらかと言えば、大きな家とも言えそうだ・・・・。


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家が傾いている・・・というので、奈良の平群まで、出かける。今回は、うちの工事部長のTくんと、「揚げ屋」さんと一緒に、現地を見る。それぞれの立場から、それぞれの「経験」からの意見を聞くと、ためになる・・・・・。
それにしても、二間続きの和室に入ると、欄間からの漏れる光が、天井に写り、それなりに美しい。今週に見た、帝国ホテルのライトは、こんな欄間を、あんなデザインへと、昇華させたのかなぁ・・・と、おもいながら、柱と襖をみると、かなりの隙間と傾きが・・・・

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偶然にも、我が高校の母校のすぐ近くで、懐かしいなぁ・・・と、母校を横目で見ながら、中古住宅を見に行くと、確かに、現地でしか、読み取れない、問題点も多々あって、購入金額の問題もあり、リフォーム工事代金の問題もあり・・・と、中古住宅を購入するのには、勇気がいるなぁ・・・とおもう。確かに「中古住宅購入は悩ましい・・・」

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夕方の6時、現場の近くを通ったので、リフォーム工事中の現場に立ち寄る。塗装工事中なのだが、職人さんは帰った後だった。どんな仕上がりになっていくのだろう・・・・。と、右見たり、左見たり、上見たり、下見たり、あと、もう一息だなぁ・・・・。

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以前に新築工事をさせて頂いたお宅のすぐ隣の家へ、リフォームの相談でお伺いする。住人にとっては、見慣れた窓からの光景が、初めての「私」からすれば、凄く、新鮮な光景であった・・・・・。


やっぱり、「現場」だなぁ・・・・・と、反省もしつつ・・・・。
それでは、皆さん、今週も、グットウィークを!

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