2010年03月14日

共有

「ツイッター」というのが、話題になり、それが、面白いのかどうか。特に「企業」で書くツイッターというものが、必要なのかどうなのか。それに、匿名でツイートするのか、名前を明記するのか。

ちょうど、ソフトバンクの無料キャンペーンにのかって、社員の携帯をドコモから、iphoneに変えた事もあり、そんな事を思い悩むより、とにかく、「皆」で、ツイートしてみよう。という事にした。やってみると、「社風」のようなものが、見え隠れしてくる・・・。それが、廻りの人にとって、面白いのかどうかは、まっこと、判断しにくい・・・・・。(龍馬風)

それに、会社のツイートと個人のツイートの関係はどうすれば・・・。なんて事もよくわからないまま、とにかく木村工務店の社員として、つぶやいてみようと、呼びかけてみる。できるだけ、読む人の心もポジティブになるようなつぶやきの方が望ましいかも・・・・と。

2週間ほどの間に、7人で、90ツイートほどした。そんな中で、ちょっとした事件が起きる。社員のひとりが、個人としてのツイッターを登録しよううとして、登録してみる。でも、やっぱり個人の登録は消そう。と考えたらしい・・・?。それで、登録を「Delete」

ところが、木村工務店のツイッター「kimuko_」の方を間違って、消した。ようだ。次の日の朝。「kimuko_」の存在が消えてなくなっていた・・。どこにも見あたらない・・・。フォローの中にも、忽然と姿を消していた・・・・。「101」のツイートが消えた。「共有」というものの、怖~い一面を垣間見る。

それでも、「共有」という考え方や感覚が好きだ。建築に携われば携わるほど、建築は、ひとりで造るモノではなく、多くの人の力や意識が合わさって、「共有」されて、出来上がる「建築」なのだ。と、ひしひしと実感する。大工さんや左官屋さんや、水道屋さんや、電気屋さんやその他大勢の職人さんの事は想像通りだが、社内でも、設計担当者や見積担当者や現場監督。総務の担当者も、事務所の中でかなりのフォローをするし、他にも沢山の担当者が・・・・・、それに「私」だって。そう、誰よりもお施主さんだね。

コンピューターを社内数人で使い出した当初から、「サイボウズ」というスケジュールなどを「共有」するグループウェアなるものを導入していて、IT企業として、四国からどんどん発展成長し、上場する過程を、凄いなと眺めながら、長らく「愛用」している。

そんな訳で、スケジュールを共有する事で、「私」のスケジュールの3分の2以上は、社員が決めている。どこそこの設計打ち合わせ、どこそこの現場打ち合わせ、社内の何々・・・、初来社のお客さん・・・、現地調査・・・・、などなど、空いている時間を見計らって、皆が、登録していく。

現場報告という掲示板もあって、そこには、毎日の現場の人工数や、現場写真や、打ち合わせ内容や、施主のメール等が報告され「皆で共有」する。その他工程表や電話帳やいろいろ。「もうひとつの木村工務店」なのかもしれない。

リフォーム工事など、「ひとり」の担当者が、最初から最後まで、面倒をみると、施主とのコミュニケーションや業者さんとのコミュニケーション等に、一貫性があって、ミスが少なくて、円滑に行く。私もそうやって、若い時に、「ひとり」で設計から見積から現場監督から全てをこなしたリフォームや新築もある。

ところが、「ひとり」でやれる「建築」のレベルには限界もたくさんあって、ついつい、保守的になり、無難にこなそうとしてしまう。「イエス」より「ノー」の数も増えがち。4年に1度ほど、オリンピックのように挑戦的な時があるぐらい・・・・・。

今、木村工務店では、新築もリフォームも、専門職としての役割分担をしながら、その家への意識や、施主、社員、業者とのコミュニケーション、スケジュールの「共有」をサイボウズに依存しながら、行っている。「ものづくり」の過程で起こるコミュニケーションの円滑化と共有化を試行錯誤する事で、誠実で密度の濃い建築を志す。

そんな、「共有」の一環として、「iphone」と「twitter」で「つぶやき」を社員で「共有」してみようよ!!といのが、一連の流れであった。それで、つぶやき、そして、出来事・・。

けど、失敗を活かせればとおもう。気を取り直して、今までの101のツイートは「season1」として、過ぎ去る。「season2」は社内での「ぼやき」として、非公開?。細々と継続するのかどうか。そして、改めて「season3」として「kimuko_3」の「つぶやき」として、木村工務店の3代目として、リスタートです。

それでは、龍馬でもみるかね。

投稿者 木村貴一 : 2010年03月14日 20:06 « 春一番 | メイン | 祈り »


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