2016年01月10日
潤い
お正月休みの期間にスキーに行くのが何十年間かの恒例だったが、次男が大学受験を迎えた昨年から行かなくなり、今年は同居している長男の子供の誕生で、家の主役が一気にその赤ちゃんになってしまい、時にはその赤ちゃんを抱きかかえてあやす順番が回ってくることもあり、あれっ、なんか、ちょっとちゃうなぁ…と、自分の「いまここ」を不思議におもっている「私」を眺めながら、「寝て食べて赤ちゃん」という私にしては妙なお正月を過ごした。
1日の朝に家族でおとそ。その後、清見原神社に初詣。その夜に奥さんの実家で親戚が集まって鍋。2日からスキーに行って5日に帰ってきて6日に初出。のルーティンがなくなってしまったので、2日もテレビかインターネット見ながらうとうとと寝たりしているうちに、なんとなく夜がやってきて、鍋して飲んで寝る。3日も全く同じような一日。流石に夜は鍋やめてステーキでも食べたっけ。そんなこんなで、赤ちゃんが主役になって、ずっと家で食事を作って、時には赤ちゃんの面倒もみていた奥方の表情のあちらこちらに微妙な疲れの兆候があり、それに、年末年始にかけて、長男と1週間近く一日中顔を見ながら3食を共にした経験は10年以上前の高校生の事で、だんだんお互いをかさ高くむさ苦しく感じだしていて、微妙な不機嫌が勃発する寸前の兆候もあり、それで、夫婦二人で、有馬温泉に行くことにして、4日の昼すぎから出かけて温泉に浸かって一泊。5日には、三田アウトレットモールに引き連れられて、お正月の初売り初買いの一日。そういや、いままで一度も、お正月の初売りバーゲンに行ったことがなかった。
考えて見れば、お正月は、笑いのエネルギーを受けとって大笑いをして感情的エネルギーを解放させるとか、スキーでもして肉体的エネルギーを解放させるとか、バーゲンにでも出かけてお金のエネルギーを解放させるとか、お酒飲んで気持ちを解放させるとか、そんなエネルギーの解放と、初詣の祈願の組み合わせが、それぞれをオープンハートにしてくれて、そんなのが潤滑油のようになりながら、家族の人間関係とそのコミュニケーションに潤いを与えてくれているのだろう...。
6日は初出で、朝から会議室に集まって、社員それぞれが年頭所感を述べて、皆で一緒に清見原神社に参拝したあと、協力業者が集まって新年会をするのが、木村工務店新年ルーティーンで、75人ほどの「ものづくりの仲間たち」と一緒に、私が述べる年頭所感が、ひとつのテーマとなりながら、飲んで食べて大笑いをしてエネルギーを解放させることで、会社のエンジンが始動して、コミュニケーションの潤滑油としてもお互いの人間関係に潤いを与えてくれるのだろう...。その日は、昨年親父から引き継いだ生野区の新年互礼会が夜にあって、新年会ダブルヘッダーは、新年早々にしては少々ハードだったが、夜8時過ぎに会社に戻ると、会社の新年会の2次会が延々と会社の加工barで続いていて、その残党たちと共に、夜の10時まであーでもないこーでもないと何度も会話が盛り上がった初出の夜だった。それにしても潤滑油が多すぎて油がぎとぎとになっている機械の状態になるのも考えもんですなぁ....。
で、日曜日の今朝。お正月休暇中に、肉体的な負荷をまったくかけなかったからだろうが、朝の6時前に目が覚めて、自転車に乗ろうぜ!という内的な声がして、でも外はまだ暗闇で、それに暖冬とはいえ、冬は冬なので、寒いしなぁ...という内面的葛藤があり、そんなのと布団の中で戯れながらうとうとしているうちに、あるタイミングで布団をはねのける行動が唐突に湧いてきて、それで寝間着から、自転車の服に着替えながら、ちょっとずつ心の準備が整ってきた。そうそうネクタイにしろ、作業着にしろ、スポーツ着にしろ、服装って不思議だなぁ...。自転車のタイヤに空気を入れて、ヘルメット被って、外に出て、白々してきた生駒山に向かってペダルを回しているうちにようやく喜びのようなものが湧いてきて、ハァハァいいながら登った十三峠の駐車場で休憩しながら、大阪平野を眺める「いまここ」の「私」の姿が今年最初の肉体的エネルギーの解放だった。
ちなみに、自転車で帰ってきたあと、スーパー銭湯にいって、サウナに入るのが楽しみのひとで、そんなの一年に数回ぐらいしかできないが、今日はそんな日で、いつか北欧の湖の縁に建つサウナ小屋に入って、その湖で泳ぐという夢を想像しながら、サウナと水風呂で寛いだ。そんなこんなで、今日は10日戎の日曜日でもあって、布施の戎っさんで、商売繁盛を願って、さてようやく、この連休明けから本格的に仕事が始まりまっせ!っというお正月気分を完全切り替える連休なんだろう....。
投稿者 木村貴一 : 2016年01月10日 23:59 « 嬉しかったコト。 | メイン | 流れるままに »