2012年07月29日
我慢とか忍耐とか貢献とか省エネとか
暑い。大阪市内という環境下で、クーラーをかけないという生活スタイルがあって、ちょっとぐらいの暑さ「我慢」するわ。という自然志向的なスタイルは、それはそれで、カッコエエともおもうし、憧れもするが、「私」は、クーラーをかける派。
いや、それが、こんなふうに書き出してみると、今日の早朝も、夏休みに入った息子と二人でランニングして、暑さで、バテバテヘロヘロで、途中走るの止めよかなと思ったが、そんな心のぐたぐたに耳をかしても、家までたどり着かないので、ゆっくりと走って、家に到着し、家の前で、すでに何分か前に到着していた息子と二人で、Tシャツと短パンを着たまま、ホースで水を頭からお互いにかけ合いながら、なんともいえぬ笑顔になって、気持ち良さを満喫し、まぁそれをサブカルチャー風にナチュラルハイとでも呼ぶとして、つまり、それが、いったい全体、なにが面白くて、こんな暑い日に、「我慢」してまで、ランニングをするのかという訳。
ひょっとして、クーラーを「我慢」する方が、世のためになるのだ。電気エネルギーの消費を減らして、それは原子力問題に繋がる「我慢」な訳で、ランニングして、汗かいて、大量の水分補給して、体内から噴出する熱気と部屋からのじわっとした熱気の、うちそと二重に襲う熱気に我慢できず、クーラーをかけて、涼む。というのはひょっとしてとっても間違ったスタイルなのかも。「我慢」の仕方が違うのかも。と素直に反省するものの、いやそれは「我慢」でなくて「忍耐」なのだ。「我慢」はストレスをためるが、「忍耐」はなんか目指すようなものがあっての「我慢」で・・・と、とっても支離滅裂に言い訳がましい「私」。
「贅沢は敵だ」という世の中があって、それが「贅沢は素敵だ」という世の中になり、きっと「クーラーのある部屋」は、「贅沢は素敵だ商品」からうまれたライフスタイルなのだろう。木村工務店の1階の加工場には職人事務所なるものがあり、朝7時頃から職人さんが集まっていて、この暑い夏の日はクーラーをぎんぎんに効かして、30分ほどだけその中で過ごしながら、なんとなくミーティングをし、そんなあいまいな時間を通じて、日ごとに変化する気分のむらのようなものを調整し、灼熱の現場に出陣する職人さんたち。
灼熱の現場から帰ってきた職人さんは、クーラーがぎんぎんに効いた自宅で冷えたビールを飲んで至福のひとときを過ごし、「プチ贅沢」を味わっているのかもしれない。現場の職人さんにとっては、灼熱の現場とぎんぎんに冷えたクーラーが、灼熱のサウナと冷たい水風呂のような関係に近いものがあって、職人さんの体の構造もモダンになってきたのか、清見原神社を造ったオキ棟梁も、真夏の朝と午後3時と午後5時にぎんぎんに冷えた職人事務所で和む。そのベレー帽にサスペンダーに雪駄姿の棟梁を見て、あの厳しい棟梁もこんなのは「我慢」しないのだ。と妙に感心した事をおもいだした。
電気代金を節約するためにクーラーは我慢するわ。みたいな省エネ型の節約もあり、電気エネルギーの消費を少なくして原子力の問題に貢献するためにピーク時のクーラーを我慢するわ。みたいな貢献型の節約もあり、クーラーの効いた部屋で気持ちよく寛ぎたいわ。その代わり趣味のものに使うお金我慢するわ。クーラー代はタバコ代みたいな感覚で自分でお金払うから。みたいなプチ贅沢型我慢しない派もあり、どれもが、「我慢」というより、ちょとした気分と目標のための「忍耐」程度のものであって、それぞれが、楽しく忍耐しているのに、曖昧模糊として整理整頓されない電気エネルギー問題が、暑さ=電気エネルギー消費=原子力発電=罪悪感が、なんとなく結びつき、エネルギー問題は、どんなバランス感覚がエエものかと、ほんと、よおわかりまへん。
それにしても、太陽光パネルが、ほんとうにエエのかどうか、確かにピーク時の電力を補うことには大いに役立ちそうだと想像できるので、ピーク電力カットに貢献する太陽光パネルは取り付けるとしても、おもいのほか高い電気代金のエネルギーを創造することになって、ほんとうに将来の子供達のためのエネルギーになるのかどうか。太陽光パネル利権とか売電利権とか新たな利権が発生しないの・・・。勿論、当然、あんな恐ろしい結末を招く原子力発電をそのまま安易に許容することもできず。とにかく、もっとも曖昧模糊として整理整頓できていないのは「私」の脳内なのです・・・。
そんなエネルギー問題の整理整頓のためのワークショップが先週にあって、それは前回のブログにも書いたのだけれど、その整理整頓ワークショップに参加して頂いたお客さんが、こんなブログ→を書いてくれて、そのブログを読んだ奥さんが、本日の住宅相談会に参加して下さり、その打ち合わせの席で、そのブログの事を教えてもらった。それで、ちょっと一部を引用させてもらうと・・・、
Pop Angel
桃谷駅近くのカフェ「アニィ」で、ランチをやってます
お茶だけでもOKなので、お気軽に遊びにきて下さい
ワークショップなどのイベントなどもありますので、出会いと交流の場として、皆様のお越しをおまちしてます木村工務店のワークショップ
(前略)
次は一級建築士の米谷良章さん のエネルギーの整理整頓のお話・・
これもまた、え~!!そうやったんって叫んでしまうほど、今まで信じ込んでたことが
全く違ってたんです
省エネって言うけど、冷房を節約ぐらいしかできないなあ~けど、暑いし!と思ってたら、意外にも冷房より給湯や冷蔵庫などの家電の電気代がけっこうかかってたり・・
シャワーのだしっぱなしは絶対NG出来れば、節水ヘッドをつけるのがいいみたい
今は1985年の消費エネルギーと比べて、産業部門は変わらないのに対し、家庭は倍以上になってるんです!!!
パソコンのつけっぱなしもダメダメ
原発反対と言うだけでなく、その前に家庭で省エネをすることも必要ですともおっしゃてました
それくらい家庭での消費はすごいんです
明るく楽しく省エネしましょうそれが、ひいては私達の地球を大切にすることにつながっていくと思います
(後略)
「まちのえんがわ」のワークショップとその参加者によるブログとそれを読んだお客さんにご来店頂いたという、「縁」が「繋がる」という事が、「縁側」の本質的なところで、とっても嬉しい出来事なのだけれど、それよりも、「私」にとっても、まだまだ整理整頓できていない省エネの問題を、我慢したり忍耐したり貢献したり我慢しなかったりしながら、時には省エネに費用もかけて、この暑い夏を楽しく過ごしたいものだなぁ・・・・。
投稿者 木村貴一 : 2012年07月29日 22:00 « 「木陰」 | メイン | 収納と家庭のエネルギーとお金の整理整頓 »