2016年11月13日
民主
トランプタワーの映像がテレビで写り、巨大なトラックが砂を積んで、ビルの周りを包囲していて、なんでもテロに備えてらしいが、確か、NYに行った時に、トランプタワーを見た記憶が、なんとなくあり、ところが、どんな状況で見たのか、全く思い出せなかったので、グーグルマップで見ると、そうか、5thアベニューにあるティファニーの横に建っているガラス貼りのビルで、トランプタワーを横目でチラッと見ながら、あの重厚な石の外装のティファニーの入り口をくぐったのだ。巨大なトラックで、そのティファニーの入り口が隠されていたので、判らなかったのだな。
今週は、生野区親交会の懇親会があり、親父から引き継いだので、私が若手のひとりだという、かなり年齢層が高い集まりなのだけれど、丁度、その会合が始まるちょっと前に、トランプ氏が米国大統領に選出されたという報道があって、そんなのが、トップニュースとして話題にあがった日で、背広にマフラーを巻いて出かけた、印象的に寒い日でもあった。会合で、11月14日はスーパームーンで、地震とかも起こりやすいという話題が印象的だった。
ウィキペディアによると、スーパームーンとは、満月または新月と、楕円軌道における月の地球への最接近が重なることにより、地球から見た月の円盤が最大に見えることとあり、月が地球に最接近してから1時間以内に満月または新月を迎えて、スーパームーンよりもさらに大きく見える現象をエクストリーム・スーパームーンと呼ぶらしい。明日は、68年ぶりに月と地球が近づく距離らしく、なんでも、その近づいた2時間後が満月なので、今年はエクストリームではないというが、それにしても、どんな大きさの月が見えるのだろうか。ちなみに22時52分が満月だという。このスパームーンの引力が、アメリカと韓国の大規模なデモを引き起こしているのだろうか。
生野区空き家プロジェクトというのがあり、今週、そのミーティング終了後に、鶴橋小学校近くで、若い人たちが、長屋を自分たちで改装して、1階がバーで、2階が漫画スペースになっている、最近オープンしたばかりのスペースに連れていてもらって、夜遅くまで飲んだが、世界旅行をして帰ってきたばかりで、歯医者をしながら、このスペースを運営し、旅を続けたいという若いオーナーのライフスタイルが魅力的なのだろう。
「建築の民主化」というコトバがあり、誰でもが、その気力とセンスさえあれば、割安で魅力的なリフォームが出来る時代で、建築が建築家や工務店の設計と施工から一般の人でも可能な設計と施工になっていくのが、建築の民主化のひとつなのだろう。プロとしての工務店や建築家は、これから、どんな立ち位置を取ることが、世の中に求められているのだろうか...と、アーダコーダと話ながら飲んだ深夜でもあったが、どんなライフスタイルを生きるかが、そのひとの肌にあったスペースとして、リフォームの質を決めていく時代なのだろう。
本日は、数日前の寒さからうって変わって、暖かい日曜日だった。昨年に引き続いてのフクロウワークショップがあり、フクロウファンが15人ほど集まった楽しいワークショップになったが、フクロウを育て、ワークショップを開いてくれた都(と)さんは、生野区在住のジュエリーデザイナーで、富田林に古民家を買って、センス良く自分でリフォームをし、そこで、フクロウを育てるライフスタイルで、その様子を自転車で訪問して見学したのが昨年で、仕事と趣味と住まいというライフスタイルが、いまと言う時代のモデルのひとつでもあるのだろう。
トランプとアメリカの民主。朴槿恵と韓国の民主。ライフスタイルと建築の民主。スーパームーンの引力。フクロウパワー。時代の節目なのだろうか....。
投稿者 木村貴一 : 2016年11月13日 23:23 « 流行。 | メイン | 元町高架下 »