2014年12月14日

火のエネルギー

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今年最後の「まちのえんがわ」ワークショップは、三つの火による自力忘年会とタイトルされた料理ワークショップで、その三つの火とは、ガスの火とカマドの薪の火と囲炉裏の炭火で、それで、午前中の準備が段取り良く出来たので、開始までの時間に暖をとるために、炭を上の写真のように円形に設置して、中心に3つほどの燃えた炭火を置いて、ゆっくりとした時間を過ごしてみると、徐々に徐々に中心からゆったりと、時々炭がはじける独特の音色を奏でながら、火が燃え広がる姿が心地良かった。

忘年会真っ盛りな時節で、襟を立てマフラーを巻いてポケットに手を突っ込んで寒いなぁと横に歩く人に呟きながら道を歩くそんな寒い冬でもあるわけで、この土曜日は会社の忘年会を、ここ数年の恒例でもあるのだけれど、がんこ平野郷にマイクロバスの送迎付きで向かって、蔵を改修した宴会場を貸し切り、35名の「身内」で催した。

「身内」という表現はちょっとヘンだが、雇用関係としての社員以外に、大工さんや手伝いさんも一緒に参加するのが木村工務店の通例で、家族と兄弟姉妹の親戚が集まったような感じ。そうそう、「私」が入社してから初めて、親父が同席しない忘年会になって、勿論、寂しさもあるが、会社という組織が持続するためには、世代交代は避けて通れない道でもあるわけで、そういえば、来年早々に辞めて独立する社員が2名いて、入れ替わって新たな社員が2名と大工の見習い2名が入社する予定で、さてさて来年の忘年会はどんな雰囲気になっているのかと想像し、中心から外に徐々に燃え広がる炭火の輪のように、さまざまな想いを共有しながら輪が広がればとおもう・・・・。

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スケジュールの都合で、木村工務店と「まちのえんがわ」の忘年会が土曜日と日曜日の二日続けになって、そのうえ先週は丹波遠足で猪の肉を食べたわけで、流石に朝は、ちょっとした疲れのような、面倒くささのようなものがふらっとやってきたが、準備のための炭火の火と竈の薪の火を眺めているうちに、内なるエネルギーが落ち着いてきて、それは「火」の恩恵なのだとおもうのだけれど、そうそう、燃焼する炭火の写真を見ていると漢字の「火」の文字に見えてきたりして・・・。

↓ 竈の火でピザを焼く。
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↓ 囲炉裏の炭火で鰺の切り身やイカのげそを焼きダッジオーブンで鶏を調理する。
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↓ ガスの火でオイルサーディンをつくる。
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↓ 鰯の手開き、鰺の三枚おろし、イカの解体を講師の「遊び菜」マスター岩男さんが実演したあと、皆で和気藹々と調理する。
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↓ お子さんも一緒に遊んで食べる。
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調理をしながら、つまみ食いをするのが美味しかったりするわけで、いや、そんなことより、女性の方々が、一緒に集い、真剣に調理をしながら、時には会話を交わす、和気藹々な光景をみると、なんか、とっても幸せなムードが空間に漂うわけで、オープンキッチンの形と間取りも含めて、これもひとつの「ものづくり」であって、クリエィティビティとも呼べるわけで、料理というのは、もっとも人に寄り添ったエエ「ものづくり」だな・・・とあらためておもう。

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調理が終わるとテーブルの上に盛りつけて、一緒にワインで乾杯し、皆で、長く大きなテーブルを囲んで食事を共にすることが、ものづくりの後のひとつの祝祭であると思うわけで、それは、大工さんの棟上げの後の上棟式の宴のようでもあって、そういえば、おまけに、講師の岩男さん自らギターを持ち込んで、クリスマスソングを歌うというプレゼントもあって、なんだか、ちょっとした喜びを感じる一日は、「火のエネルギー」のお陰だったのかなぁ・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2014年12月14日 23:59 « シティーボーイな日曜日 | メイン | 命のエネルギー »


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