2014年03月02日

花粉症

月曜日の朝、鼻に違和感を覚える。なんか、ヘン。夕方になると、鼻がムズムズしてきて、しばらくして、クシャンクシャンと続けてくしゃみをし、鼻がズルズル垂れてきて、ようやく気付いた。花粉症になったのだ。そういえば、昨年はならなかったのに。一昨年は気持ち程度、その前の年は酷かったが、今年は全く油断していたのだ・・・・。火曜日になって、本格的な花粉症だと、はっきりと自覚し、ティッシュを携行しながら、数分間隔で鼻をズルズルさせる私。

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↑ さてさて、水曜日の朝、ピーチに乗って、札幌に向かう。3年連続、この時期に、札幌訪問を続けていて、今年は現場監督のモリタくんを引き連れて、北海道キムラ主催の断熱気密住宅の見学に参加する。1日目は例年のごとく、ドームで建材展を見てから、「すすきの」で飲み食いをするのだけれど、現場監督と一緒に建材を見て回ると、ひとりで見る時とまた違う興味の視点になって面白い。

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↑ 「カネシン」の新しく出た構造金物の「ヘビーコーナー20」について、梁の柱頭柱脚で使用してもOKなのか、カネシンのひとに聞いてみたいわ。とモリタくんがいうので、その質問と応答するやり取りを眺めるていると、以外に楽しめて、きっと、へぇ、なるほどなるほど、と暫しの間でも、現場監督目線になりながら、私の視点が広がったように感じるのが、嬉のだな・・・・。

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↑ じゃぁ、お返しにと、前から気になっていた、「東日本パワーファスニング」の「ビス」のコーナーに連れて行って、これ、現場監督の立場で、どうおもうのかと、そうそう、その間も花粉症の症状を引きずりながら、超鼻声状態で、意見を求めると、説明する人が、大阪営業所の担当者だったこともあって、それなりに話がはずんで、これ、なかなか良さそうなので、これから、試しに使ってみますわ。という事になり、ま、そんなこんなで、まったく好きじゃなかった建材展というものが、いろいろな立ち位置の社員と一緒に、あーだこーだと言いながら見て回ると、以外に楽しいコトに、初めて気付くという、妙な収穫。

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それはそれとして、確かに、この雪の時期のすすきののムードが独特にエエのだ。毎年の冬の恒例行事として、ひとりふたりの社員と一緒に、建材や住宅を見ながら、すすきのの夜をぶらぶらできればと、おもうのだけれど、今回も 「まちのえんがわ」ワークショップに度々参加してくれている北海道キムラのサトウさんに引き連れられて、居酒屋に行くと、名古屋から見学に来ている、ひとたちと合流し、突然、乾杯の挨拶を託されて、サッポロビールの北海道限定クラッシックを片手に持ちながら、超鼻詰まり花粉症声で、乾杯の音頭をとると、いきなりジンギスカンが出てきて、その後に、北海道のお造りが桶に入って沢山出くるという、あれぇ、なんとなく順番が逆のような気もしながら、飛行機旅の後の空腹感に押し切られて、ジンギスカンとお造りを同時にガツガツと食べながら、突き出しやサラダやその他なんだかんだと出て、毛ガニもでて、いかにも北海道らしい肉厚のほっけが美味しくて、いや、まさしく、北海道の食事を満喫したような満腹感。

その後のすすきののスナックでも、ボリューム感のある突き出しがでて、そこに大阪から急ぎの用件の電話が掛かってきて、なんとなく心身共に超満腹状態になり、それでも、恒例のDSC00428「だるま」6・4店の雰囲気で食べるジンギスカンだけは、どうしてもモリタくんに食べさせてあげたいという、サトウ氏の有難いような有り難迷惑のような、お・も・て・な・しがあって、23時代の「だるま」6・4店に行くと、これまた満員で、それで、雪が積もる狭い路地の外に置かれたベンチに並んで待つという、そこまでして、この満腹のなかで、ジンギスカンを食べるのかぁ!みたいな疑問もよぎったが、幸い、その日のサッポロは3月下旬か4月上旬並の暖かい日で、それに、ベンチの座面に暖房が入っていて、それが、おケツの穴まで暖かいという、コートを着て、足下の雪を踏みしめながらの、なんとも言えぬ心地良さがあって、これこそが、「断熱材の効いていない寒い家」での床暖房の快適さなのだと、論じあう余裕すらあった・・・。

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毎年来ても、その炭火とジンギスカン鍋とカウンターのエエ雰囲気には、独特の居心地の良さがあって、地元の老舗店としての良さが滲み出ているのだろうが、それと共に、今年の店内に限っては、若い女性がぐるっとカウンターを取り囲んでいて、やっぱり若いモテそうな現場監督モリタを連れて行った効果。みたいな。人が人を呼び寄せたりするのが、世の中の面白さというものだな・・・・・。

さて、それが、ジンギスカンの最後には、ラーメンかそばで「しめる」というのが、すすきのの夜で、それを是非体験して欲しいという、サトウ氏の超有り難迷惑な満腹おもてなしに対して、拒否せず素直に応えるのが、DSC00464大阪人の礼儀というもので、本日2度目のジンギスカンにプラス大盛りの白ご飯を食べた後に、「しめ」で食べた、そばは、生涯でもっとも辛いそばで、モリタくんの表情にもその複雑な心境がありありとあって、流石に私は、その半分をサトウ氏に分けると、お返しに鞄に入れてあったロート製薬の胃薬パンシロンGを分けてくれて、こんな、札幌のすすきので、大阪の生野区に会社があるロート製薬に助けられるという、妙な同郷の有り難さを飲み込みながら、札幌と大阪の文化の違いを大いに面白がった「すすきの」の夜だった・・・・。

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そうそう、翌日の朝の三五工務店さんの断熱気密住宅のモデルハウスでは、現場監督をしているという社長の息子さんから親切で丁寧な説明を受けて、気密の重要性を教わり、同じ工務店の施工現場では、大工さんの説明で、断熱気密施工に対する職人さんの理解力と意識の高さに、モリタ共々、感心し、そんな新たな視点で、あーだこーだと、言いながら、沢山の住宅を何人かで一緒に見て回るうちに、なんとなく鼻のムズムズが取れてきて、この時期の札幌の気候風土のお陰で、昼過ぎには花粉症がすっかり直っているという、いや、これはひょっとして、花粉症を治すための北海道旅行だったのかもしれない・・・・。

投稿者 木村貴一 : 2014年03月02日 23:59 « 「ジャーン」 | メイン | ブリキcafe »


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