2008年11月16日

ぼやくぼやく

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行ったことがなかった、京都・大徳寺の紅葉を尋ねに行くのが目的だったのか。大徳寺の近くで職住を共にする森田建築設計事務所を尋ねに行くのが目的だったのか。奥方が、 子供のお受験とやらで、ギスギスしそうになっていたからなのか。私の中の何かが、新鮮な「印象」を食したいぃ・・・ と渇望していたからだけなのか。まぁ、兎に角、エエ加減な理由が重なって、ちょこっと京都へ行った。

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きっと紅葉の京都は混んでいるから敬遠し続けて来たのかなぁ・・・・・、それとも、別な、潜在的理由があったからなのか・・・・ と、 下を向いては変化に富んだ石畳を眺め、上を向いては、もっと紅葉は、あと1~2週間かな。などと呟やきながら、大徳寺の境内を歩いていた。 大阪人は、いや、私は、知っているようで、まったく知らない京都なのだ。

それにしても、人の手によって維持管理されている手自然な自然が、何とも美しい。やっぱり世界レベルだな。石畳だって、どれも、 これも変化に富んでいて、今更ながらだけれど、綺麗だ。

ほんの一時間ほど散策してから、森田建築設計事務所を尋ねる予定だったのが、高桐院の美しさとその人混みにも圧倒されて、 時間が大きくずれこんだ。

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大徳寺のはずれの長屋が建ち並ぶ一角に、のれんが掛かった玄関があって、その、元西陣織りの工房だったという、 戦前からの長屋の中に一歩はいると、犬が愛想いっぱいに迎え入れてくれた。そこは、何ともエエ感じの雰囲気が充満する空間が広がっていた。

DSC04156暖炉の側で、古い足場板で出来た床の上に、犬が気持ちよさそうに寝っ転がっていた。

高い天井には、太い丸太があらわしになって、しっかりと屋根を支えていた。いつの時かに取り付けられていたアルミサッシュを再び、 木製建具に入れ替えたそうな。古きものを活かしながら生活しているそのセンスが何とも心地良かった。

森田さん設計で、南船場のアーバンリサーチ南船場のドアーズダイニングなんばパークスのアーバンリサーチなどを木村工務店で施工した。 ドアーズダイニングのような住宅を提供できればエエのになぁ・・・・なんて語り合いながら。話がはずむ。

DSC04152(1) 奥さんは、この素敵な場所で、オーガニックな野菜中心の「料理教室森田」を主催していて、 「料理教室森田の菜食ごはん」 という本を最近出版したのだと。どれも、美味しそで、なんでも、全国から料理を習いにくるらしい・・・・。

そんでもって、四方山話がはずむ。

実は、このあと、一乗寺のSさんのお宅に、突然、、おしかけようかとおもっていたのだけれど、気付いたときには、 すっかり日が暮れていて、慌てて、大阪に戻った。

京都の町を車で走りながら、奥方は、京都はエエなぁ・・・・。なんで、私は、大阪の、それも、生野の、小路に住んでるんやろ・・・・。 おかしいなぁ・・・・。やっぱりおかしい・・・・。それにしてもおかしい・・・・・。と、ぼやくぼやく。

 

 

投稿者 木村貴一 : 2008年11月16日 23:43 « 現場!LOVE&PEACE | メイン | 格闘 »


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