2012年01月08日
天狗倒し
1月3日。京都と兵庫県の県境にある日本海に面した久美浜で、カニづくしの料理を食べて満腹感になり、その上その日は、ハチ北高原スキー場でスキーをして、足腰がパンパンな状態で、夜の9時過ぎに布団に入ると、あっという間に寝むりに落ちた。家族4人ともがほぼ同じような感じ。
ま夜中。勿論、真っ暗闇。和風旅館の12畳の間に4枚の布団が並べられていて、家族4人が枕を並べて寝ていた。こんな寝方をした事って、何時以来の事なのかと考えてみるが思い出せない・・・。全員が、ぐっすりと寝ている、その時に、外から、突然、「どす~ん!!」という大音響が鳴り響く。それは、ピカッ、ドォーンと雷がすぐ側で落ちる音を遙かに上回る大きな音に聞こえた。
熟睡中の4人が飛び起きる。何?、何!、という息子二人の声。「私」は布団の中で目をつぶったまま、雷と違うかぁと呟く。奥方は素早く起き上がって、窓の側まで行って、カーテンを開て確認する。辺りは真っ暗闇で、何ごともなかった事を確認し、大丈夫やわ。と呟いて、床に着く。そのコトバを聞いて、全員が再び眠りに落ちた。
その日の朝から雪がしんしんと降り出していた。朝風呂に入って、朝食会場まで行って朝食を食べていると、女将が挨拶に来て、あれやこれやと話をしているうちに、昨日の夜中の話になって、あの大きな雷の事をこの地方では、「雪おこし」と呼んで、雪が激しく降るときの合図なのだ。と云う。今日の道路はまだ大丈夫だけれど、明日の朝あたりは凍結して道も危険になるだろうねぇ・・・・と。
深夜は、寝ぼけた状態で、ただの雷やな。なんていう、ちょっと冷めた心のありようだったが、女将の話を聞いているうちに、とっても不思議な体験をしたのだと思えてきた。確かに、とてつもなく大きな音だった。奥方は、夢の中で、戦争が起こって、爆弾が飛来してきたと思ったらしい。確かに、日本海の向こうには、テポドンを持つ国がある。それで、ビックリして飛び起き、窓際に駆け寄り、窓の外を見て、爆撃の炎があがっていない事を確認し、ほっとしたのだ・・・・・と。
そんな事をフェースブックに書くと・・・・・
夜中にめちゃくちゃ大きな雷の音がして、ビックリして家族全員目が覚めた。それを雪おこしと云うらしい。朝から雪の久美浜。— 碧水御苑にいます。
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矢部 達也
ホンマでっか?
1月4日 10:09 · -
木村 貴一
ウソちゃいまっ。ホンマホンマ!
爆弾落ちたとおもうほど。
うちの奥方、夢の中で、戦争起こったと思って、起きて、窓の外見て、炎あがってないのを見て、安心したらしい。
1月4日 10:25 -
河田 昌裕
昔は「天狗倒し」とも呼ばれて、山中で遭遇すると、妖怪の仕業と恐れたそうです。
1月4日 11:36 -
木村 貴一 河田さん、
あれ、天狗倒しとも云うのですか、
いや、ほんとうに馬鹿でかい音でした。
1月4日 15:09 -
河田 昌裕
水木しげる先生が、戦争中の体験で語ってました。真夜中に、天狗が大木を倒すような音が響くことから、「天狗倒し」なのだとか。世界中に同様の現象があるそうです…。
1月4日 16:13
雪起こし、雪下ろし、天狗倒し、古杣(ふるそま)、いろいろな呼ばれ方をする怪音現象が世の中にはあるらしい。自然の神秘というものをあらためて体感したお正月で、そうそう、5日にはUSJを初体験し、乗り物酔いでクラクラした状態だったが、五感で体験するというのはやっぱりエエなぁ・・・とおもえたお正月でもあった。
さて、木村工務店では1月の6日が初出で、7日より通常営業が始まり。現場も動き出しています。また、「まちのえんがわ」も7日8日9日とスタッフが常駐しておりますので、皆さん、お気軽にお越し下さい。
投稿者 木村貴一 : 2012年01月08日 23:59 « 写真力 | メイン | 縁側で年始。 »