2012年01月01日

縁側で年始。

新年明けましておめでとうございます。

2004年からこのブログを書いてきて、元旦が日曜日だったことがなく、初めての1月1日日曜で、流石に、ブログを書く気があるような、ないような、とっても複雑な気分・・・。そんな気分の、いまとここは、午後9時をまわり、奥方の実家の食卓のテーブルの前に座りながら、背後には奥方の姉妹家族がテレビを見たりトランプをしたりする笑い声があって、正月気分満載。

背後から、奥方の妹の旦那さんが、ブログ読んでるでぇ・・・という意外な声援があり、その上、出来るのなら、看護婦さんの忘年会に参加したいわ。というヤジまで飛んできて、またそれを聞いた、女性陣が、それなになに、となって、また、ひとしきり、その話をして、盛り上がったりして、有難くもあり、めんどくさくもあり、いやいや、心の中では、結構喜んでいるのだなぁ・・・・・。

そういえば、12月29日は、木村工務店の伝統で、午前中に大掃除をして、お昼は皆で食事とお酒の納会をし、一本締めで終える。社員だけでなく大工さんと手伝いさんも一緒なので、まぁ、ここに参加するメンバーが、直系の木村工務店ファミリーなのだろう。一年間の出来事を踏まえて、誰かが酒のあてになって、どちらかと言えば、吉本新喜劇的に、わいわい言って、一年を洗い流すのは、いまこの年になると、大掃除という習慣と共に、先人達が残してくれた、日本のエエ伝統なのだ。と感じる。

毎朝、5時30分過ぎに目が覚めるのだけれど、12月30日は、目が覚めたら8時をまわっていた。その上、少し風邪気味。長男が東京から帰ってきたので、廃材の薪で、暖炉を付けて、その側で一緒にゴロリとなりながら、あれやこれやと、四方山話をしながらお互いにレコードをかけ合う。

IMG_2534IMG_2536IMG_0066IMG_0067

そのうち風邪気味の眠気が突然襲ってきて、気がついたら寝ていた。暫くすると、背後で、ウイニングイレブンのテレビゲームをする兄弟の声が聞こえてきて、それを見ながら、ゴロンとしているうちに、「私」も次男と対戦するが、コテンパンにやっつけられて、「あっはっはっ」と軽やかに笑い飛ばし席を立つ次男。その残像のような声を耳に残しながら、またゴロンとしてるうちに寝てしまった。そして、時折、フェースブックを覗いて寝る。時折、本を読み、そして、また寝る。寝て起きて寝て起きて寝た1月30日だった。

1月31日朝の6時前、目が覚めると爽快だった。それで10kmのランニング納めをし、スパー銭湯に行って、一年の垢も洗い流す。それにしても、久しぶりによく寝ると、脳の中にあるゴミのようなものや、雑音のようなものや、バグのようなものが、睡眠と共に取り除いてくれて、脳を最適化してくれたような感じで、スカットした。

奥方は、昨日の「私」の様子を察知して、我慢してくれていたのだろう、銭湯から帰ってきた、この日の「私」の顔を見て、はいはい、大掃除です。えっっと、担当は、リビングの床と窓硝子ね。次男は、このデッキの床と自分の部屋ね・・・と、命令が飛んできて、それに付け加えるように、これからの男性は、家の手伝いをせんとねぇ・・・と、駄目出し。

やっぱり、無垢材の床は、絞った雑巾で水拭きするのが一番だと、自分で拭いてみて、あらためて思う。うちのリビングは、木童土佐栂という無垢の栂材で、オイルも何も付けていないので、拭けば拭くほど、ジーパンの洗いざらしのような良さと艶が出て良いのだけれど、それにしても拭く頻度が少なすぎるなぁ・・・と反省する。勿論、オイル拭きはオイル拭きでそれなりにエエのですけどね。窓は、少しの洗剤で水拭きし、次にワイパーで水を切り、それから乾拭きする。というのが、プロの洗い屋さんがする順序。その通りにすると、かなりプロっぽく綺麗になるのだが、ちょっとすると、すぐイヤになって、プロフェッショナルというのは、それをずっと続けて、早く出来るかどうかなのだなぁ・・・と、大掃除で、あらためて気付いたりして・・・・・。

そんなこんなで、12月31日も日が暮れて、本を読んだり、フェースブックを見たりしながら、ガキの使いスペシャルで少々大笑いし、長渕剛の歌や石川さゆりの津軽海峡冬景色を聞いて涙する奥方を横目で見ながら紅白歌合戦を見て、行く年来る年が始まると、うちで施工をした、地元の清見原神社に、家族4人で向かって、初詣をする。という、典型的な日本の正月っていうパターンで、小さな幸せ気分。

1月1日の朝は、両親を交えた家族で、「おとそ」をし、暫くしてやって来た、うちの兄弟の子供達と一緒に、わいわいがやがやと新年の喜びを分かち合い、長男とは、昨年暮れにオープンした「まちのえんがわ」で腰掛けながら、あれやこれやと話をしていると、故郷に帰ってウオーキング中のコトバノイエのカトウさんから電話があって、「まちのえんがわ」から新年の挨拶を交わす。そうこうしていると、うちの妹が初めて「まちのえんがわ」にやってきて、なんだかんだ。そんなこんなで、家に戻ろうとしている時に、「まちのえんがわ」でゴソゴソしている「私」の姿を見て、近所のひとが、知り合いと一緒に、初詣の道すがら立ち寄って、それに向かいの自宅にいる親父まで、巻き込んで、話がはずんでいるうちに夕方になってしまい、慌てて奥方の実家に向かう。何十年も続く恒例で、暮れに奥方とうちの両親とが一緒に黒門市場に行く。そのふぐでワイワイと鍋をして、そして、いまここ。

IMG_2571IMG_2576IMG_2584IMG_2590

というわけで、初詣、おとそ、「まちのえんがわ」での縁側コミュニケーション、奥方の実家でテレビの漫才ドリームマッチを背後で聞きながらのブログ書き、で始まった2012年。あらためまして、本年もこのブログ共々、木村工務店をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い致します。

投稿者 木村貴一 : 2012年01月01日 23:47 « 天狗倒し | メイン | ワークショップ »


Share (facebook)