2014年10月05日
「人生なんて偶然によって決まる」のかNYの休日8
今日の日曜日、長崎ハウステンボスへ日帰りで行くつもりだったが、偶然にも台風接近とやらで、会場に設置したパーゴラの一部を外して台風に備えるのだと、土曜日の夕方に設計をしたウエノくんから電話があって、それで、ハウステンボス行きを中止する事にした。ガーデニングワールドカップというのがあって、シンガポールチームの出展に際して、パーゴラの木組みの設計を+formのウエノくんが担当して、そうそう、彼は東北の震災の時に気仙沼大島でボランティアをしていて、そのボランティアをボランティアしに家族でキャンプしたのが2011年8月のお盆の出来事で、それから親しく付き合っていて、ま、それで、彼の設計をうちの大工の沖チームで製作し、ハウステンボスまで行って、設置してきたのだけれど、植栽も植わって、審査があって、銀賞を受賞したらしく、それで、冒頭のウエノくん撮影の写真を見て、その出来映えを見に行こうと楽しみにしていた・・・。
それにしても、知らぬ間に疲れというものは溜まっているのだろうか、ハウステンボスに行けなくなると、ぐっすりと寝込んで、目が覚めると午前9時をはるかに回っていて、日曜には、午前6時前に目が覚めて自転車に乗る日々と大違いで、人間の心理なんて、エエ加減なものだな、都合のエエように解釈して、都合のエエように行動して、都合のエエように元気になり、都合のエエように疲れたりしているのだとおもう・・・。
そのお陰で、本日予定していた住宅相談会には参加出来て、お昼からのひと組で、Aさんは小学校入学前の姉妹とご夫妻でお越しになって、7年前に新築の3LDKの小さな建て売り住宅を買ったそうで、それが子供達が小学校に行くこともあり、奥さんも家で仕事をしていて、そんなこんなのライフスタイルが今の家に合わないので、思い切って売りに出してみると、偶然エエ値段で売れてローンも完済できたのだと。それで、気に入っている同じ小学校の地区で、新築を建てようと考えて、どうせ建てるのなら、気に入ったティストで建てたいと、雑誌からホームページを見てお越しになった。
ま、車に興味がある人とか、服に興味がある人とか、食事に興味がある人とか、旅行に興味がある人とか、いろいろな人がいるとおものだけれど、「私」などは、育った偶然の周辺環境が影響してか、いま振り返ってみると、小学生の頃から「家」好きだったのだろう、自分の部屋をいつも模様替えしていて、プラモデル置き場やミニカー置き場を造ったり、家の椅子とテーブルを取ってきて自分の部屋に置いてリビングを造ったり、材料置き場からブロックを取ってきて、それに黒のスプレー缶も貰ってきてブロックに色を塗り、それから大工さんに頼んで板を切ってもらって、オーディオラックを造ったりと、中学生の頃にそんなことしてた。そんなこんなで、自分の家で過ごす時間がどれほど多いことかをおもうと、「家」好きの人が増えて、自分のお気に入りの空間で過ごして欲しいなぁと、おもうのだけれど・・・、いや、もちろん、ビジネストークも入ってますけどね。
「ちょっとケーキ買ってきてくれへん?一緒に食べるやろ?600円くらいのちょっとええやつ」シャチョウと奥さんの会話。急に甘いのが食べたくなったみたいです(ラッキー)。
と、これが、まちのえんがわのフェースブック上での出来事で、打ち合わせが終わり、昼の3時過ぎに「まちのえんがわ」に腰掛けると、近所のとんちゃんがビールを飲みながらのんびり腰掛けて過ごしていて、雨が降りそうで降らないアンニュイな天気模様という偶然が影響して、ダラーと何気ない会話をしていると、なんか、甘いケーキでも食べたくなって、そんなこんなで、女子とケーキを食べて過ごすのが幸せに思えたリする日曜日だった。
夕方、家に帰ると「ルイス・カーン」を描いたドキュメンタリー映画「MY ARCHITECT」が見たくなる。きっと天気のせいだ。いや甘いもののせいだ。「NYの休日」で、フィラデルフィアで、カーンの住宅の内部を案内してもらう「偶然」が巡ってきて、住まい手の方が、2階の浴槽とそのソファーになるギミックを日本風と称しながら、ほんとうに嬉しそうに説明してくれた。その姿を見て、一気にカーンのファンになった。写真で見て想像してた以上に、「人間味」のあるひとなんだ・・・と。それで、アカデミーショーの候補にもなったドキュメンタリーがあったことを想い出して、NYから帰ってすぐにネットでDVDを購入し、その翌週に見たのだけれど、なぜか、もう一度見たくなった・・。
暖炉の火を眺めながら浴槽に浸かって窓の外の雪景色を眺め、湯船からあがって、ソファーを引き出し、バスタオルを巻きながら椅子に腰掛けて、暖炉の火と外の雪景色を眺め、沈黙の時間を過ごすのだろうか・・・。ちょっと前のブログで、無断で載せないと言っていたのに、カーンのビデオを見ているうちに、無性に載せたくなっててしまって、こんなんで、エエのだろうか?
映画で、アーキテクトになったのは、高校生の時に偶然に良い先生に出会って、その生徒の影響で3人の生徒が建築を目指したのだという。その場面で、「人生なんて偶然によって決まる」「周りの影響がとっても大きい」とあって、それを偶然と呼ぶのか人生の必然と呼ぶかは別にして、そういったたぐいの出来事に影響されるのは確かだな・・・。
「偶然」か。「周りの影響」か・・・。
そうそう、来週の11日(土)12日(日)13日(祝)と木村家本舗を開催します。よろしければ遊びにお越し下さい。 →
投稿者 木村貴一 : 2014年10月05日 23:59 « 小さな幸せ | メイン | サンデーモーニングライドと「自転車」とNYの休日7 »