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2017年05月28日

モーニングコミュニケーション・イブニングコミュニケーション

天気もエエし。気持ちエエ風が吹くし。とっても心地良い気候の日曜日。先日の健康診断の結果が返ってきて、特別悪いところがあるわけでもないが、経過観察の所見が認められました。というコメントがあり、小さなポリープとか、ちょっと気を許せば、高血圧や高コレステロールになるらしく、食生活への気遣いと、適度な運動が欠かさず必要らしい。ま、50歳を超えてくると、誰もがそうなのだろう。

一週間に一度、日曜日の朝だけ、必ず運動することを目指して、ランニングを始めたのが、2010年の51歳になってからで、結果的に、平均すれば、だいたい月3回程度なわけで、2014年からサイクリングに切り替えても、やっぱり月3回が精一杯。それでも、ランニングより自転車の方が、私に合っていたのだろう、体重が、3Kgほど減り、20歳台の体重に戻ったが、高血圧、高コレステロール予備軍というのは、食生活と運動の両方のバランスが問われているのだろうね。

そんなこんなで、今月もやっぱり3回になってしまった、日曜日の、朝の、運動としての、自転車。朝6時半頃から、十三峠→フラワーロード→信貴山→三郷→モーニング→大和川→まちのえんがわと、50kmちょっと4時間ちょっとのモーニングライド。いつもモーニングを食べるカフェが、最近込んでいて、1時間近くの想定外の長居になって、もう少し距離を走ろうかという気分が、消沈し、そそくさと家路に向かった。

いま、日曜モーニングブームなのかね.....。そういえば、たまに、日曜日の朝、奥方と、モーニングに行くと、コメダ珈琲とか、超満員。生野区では、田島珈琲とかも、いつも満員らしいって、先日、お伺いした、生野区在住のお施主さんが仰っていた。日曜日の朝、誰かに造ってもらった、美味しいモーニングを食べて、ゆったりした気分になる。っていうのが、いまの家族の心情なのだろう。

以前にも書いたが、モーニングライドとモーニング珈琲を近くに住んでいたヨネクラくんと、1ヶ月に2度ほど、一緒に楽しんでいた時、そんなゆったりしたモーニングでの会話のなかで、家族で和歌山県の熊野に移住し、コンピという雑貨と珈琲のお店を開くことに決断した.....。という、その一連のモーニングコミュニケーションが、とっても印象的な出来事だったが、先月、彼が、大阪に立ち寄った時に、味園のバーで会うと、商売も、なんとか順調らしく、とっても嬉しい再会だった。

5月号の住宅特集に、今津さん設計で、弊社施工の、照明デザイナーのナガトミさんの家とアトリエが、掲載されて、そうそう、ブルータスにも4ページほど、2ヶ月連続で掲載されたコトもあり、そのお祝い会が、設計の今津さんと、施工担当の現場監督モリタくんと共に、施主であるナガトミさんの生駒の家で、開かれたのが、先週末の出来事。

その席で、ナガトミさんが、あの時、シャチョウと一緒に、うちの会社近くにある、居酒屋の、あそび菜さんで、職場をどうしようかと迷っている話をすると、職住一体で、自分の家の中に設けたら、エエのと違う.....。生活に使ってる照明なんかもみてもらって。なんていう話をしたらしく。確かに、そんな話を、軽やかに話したのだけれど、それが、きっかけで、アトリエ増築工事まで決断し、そのアトリエを含む、住宅が、雑誌に掲載されて、お仕事のプロモーションにも繋がったというので、あの日の軽やかなイブニングコミュニケーションが、ひとつの重大な決断に発展し、そんなのが、印象的な出来事として、お互いの嬉しい記憶のひとつになった。

その日、土曜日の夜8時すぎ、近鉄奈良線の生駒駅から、北に向かって坂道の住宅街を登って行く。街灯も少なく、暗い坂道をナガトミ家を目指して、歩くと、駅から自宅に向かうひとが、二人ほど、前を歩いていて、一緒に家路に向かうような気分になった。各住宅の、門扉の外灯の光だけが明かりで、それぞれの家の中からの光りが、外に漏れる家が、ほとんどなく、ちょっとした暗い夜道だった。IMG_4336坂道のカーブを二つほど下を向きながら歩いて、ゆるやかにカーブを回った時に、視界が開け、その坂の上の方を見上げると、コンタ(等高線)に対して、平行でなく、垂直方向に、間口を持ち出して計画されたナガトミ家の、横長の窓から、キッチンとダイニングの、白熱球の明かりが、ほんわか、赤く、黄色く、光っていた。、人影による光のゆらぎと共に、灯台の光のような安心感と、ほっとする気分を与えてくれる、「光」が、家の中から外に溢れていた。そんなのが、その日、とっても印象に残る光景として、記憶に残った。

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2017年05月21日

ものづくりでひととつながる

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初夏のように暑い5月の日曜日。造園家のイエタニさんよるワークショップがあり、リピーターが多い、6組の、大人だけによる、こぢんまりしたワークショップだったが、和気藹々ながらも、密度の濃い、ワークショップとなった。沢山の参加者で、子供達の頑張る姿に刺激を受ける、活気に溢れたワークショップは、心地良い疲労感とともに、皆さんから、ものづくりへのフレッシュなエネルギーを頂戴する楽しいワークショップだが、少人数の大人だけによるワークショップは、また、別の味わい深さがあり、それはそれで、落ち着いた雰囲気が、じわっとくる喜びになるワークショップだった。

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参加者の方のおひとりが、現在工事中の木村工務店の現場をご覧になっていて、足場が取れた状態になり、それで、その建物をみて、うちの会社に興味をお持ちになって、インターネットで検索し、ホームページを通じて、まちのえんがわワークショップの存在を知ることになって、この「造園家とつくる植木鉢棚」のワークショップに、女性ひとりで、参加された方で、そんな、現場でのリアルなものづくりと、バーチャルなインターネット上の会社と、イベント的な、加工場でものづくりのワークショップによって、ひととの繋がりが生じたたコトが、嬉しい出来事だったりし、ワークショップを「継続」していこうとする、モチベーションにもなって、「感謝」だった。

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夜は、ワークショップの講師として、職人として、造園家としてのイエタニさんが、懇親会のようなBARを催してくれて、思いのほか、多くの知り合いが、参加してくれた、とっても賑やかな夜になったのだけれど、ワークショップも含めて、知己の女性の数人が、ご主人を、紹介がてら、お連れになり、懇親会に参加してくれて、そんなお陰で、その男性の方々と、ちょっとした繋がりを持てたことも、案外、嬉しい出来事のひとつだった。

その男性のおひとりが、神主さんらしく、お話をしているうちに、今週の、リフォーム工事での、お祓いの事を想い出して、その話をアテに飲んだ。それは、中古住宅を購入したリフォーム工事で、今までは、内部解体の前に、お祓いをすることが、何度かあったが、今回は、工事の進捗状況と、施主のご都合の兼ね合いで、内部の解体工事が終了し、基礎の補強工事をする時点で、お祓いをすることになった。

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それが、新築工事の上棟式と同じような感じで、四隅の既存の柱に、お祓いが出来るシチュエーションになり、まるで、地鎮祭と上棟式が合体したような儀式となって、工事関係者にとっても、ひとつの節目になり、気持ちの引き締まる良い時間となった。神主さんに依頼するかどうかは別にしても、そういうような時点で、施主と工事関係者が一同に介して、一緒に現場を確認し、安心安全な家づくりになるように、気持ちを共有することが、これからのリフォーム工事においては、とっても必要な事だと感じた、清見原神社の宮司さんによる、お祓いだった。

この金曜日には、ある上場企業の、56年間続いた、協力会社の親睦会の解散の集いがあり、祖父が、その会の発起人のひとりだったので、孫にあたる「私」が、最後の締めの挨拶をする機会を頂戴したが、ものづくりの会社の協力会とか、ものづくりのワークショップとか、その後の懇親会などは、ものづくりを通じて、人と繋がりが出来るコトが喜びであったりし、そんな人との繋がりが、その企業に対する愛着のようなものにもなってくるわけで、確かに、継続する事によって、その繋がりが深められていく結えに、マンネリとか、癒着とか、さまざまな問題が、持続的に発生するのが、悩ましいコトなのだろう。それにしても、ものづくりを通じて、人と繋がるコトを考えさせられた一週間だった。

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2017年05月14日

検便。

今週、健康診断があって、朝から心斎橋クリニックに向かう。かつては、大阪建築健康保険組合のビルで、内製化された健康診断があり、それぞれの部位の検査待ちの時間が、そこそこあって、それが、ちょっとした苦行で、半日まるまる時間がかかり、数日前から、少し、気が重たかったが、数年前から、委託されたクリニックをチョイスし、そこで、健康診断をするシステムにになってからは、「餅は餅屋」の諺のごとく、とってもスムーズに検査が進んで、ほとんど、待つこともなく、システマチックに診断が進む。それまで、3時間ほどかかった検査が、1時間もかからないで終了し、それは、待ち時間がほとんど2時間近くあったということになるのだろうが、とにかく、プロとしてのビジネスの在り方を考えさせられものだった。

しかしながら、ひとの心情というものは、エエ加減で、システマチックになったぶん、かつてのように、いつもの女性の係のひとと、挨拶し、太りましたねぇ.....とか、痩せましたねぇ.....とか、腹部廻の寸法を測るときに、自然にして、ほら、お腹へっこめたら、アカンよ、もっと自然にしてぇ.....、そうそう.....、寸法チェックしながら、ちょっとメタボね.....。なんていわれたりし、そんな人間味のある会話がなくなり、そんなのが、ちょっと懐かしくおもったりするのが、ひとなんだろう。

今回も、若い女医さんに、聴診や問診されるのが、それはそれで、ちょっと嬉しいが、それにしても、かつては、検査後に、それなりの年齢になった、熟練のおじいさん的お医者さんが、問診してくれて、ちょっとした苦言を呈せられたりするのが、心の安心感になっていたのだと、気付いたりする。後に送られてくる、結果データから、自己判断するだけでなく、ひとって、なんか、コトバのアドバイスが欲しいんだろうね。

いや、こんな話より、問題なのは、検便のやり方。

2日分の検便を採取するのが、もっとも面倒くさいコトで、それが、簡単にできれば良いのだけれど、なかなかテクニックがいるわけで、だいたい、便器に逆さま向いて座って、採取しろっ!なんていうのは、居心地悪くて、何度か断念し、提出しなかった事もある。それに、その日の「便の調子」っていうのも大いに関連する。

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数年前からシートを敷いて、採取するシステムになって、その時は、シートの種類が、悪かったのだろう、排便と同時にシートごと沈んで、えっ!、なんでやねん!と、便所で叫んだが、あとの祭り。水没した中から採取しても、うまくいかず、その時は、テキトウ、に提出した。

洋便器にシートを敷く検便に対しての学習能力が少しついてきて、定位置より、前の方に座りながらすれば良いことも判ってきたが、その時は、シートを敷いて、便器に座った瞬間に、尿意をもよおして、それで、当然、その本能に従って、排尿すると、なんと、その水溶液で、シートが沈んだ。いや、考えて見れば、当たり前の事で、あっ、しまった!と笑いが込み上げてきたが、当然ながら、採取する戦意は喪失し、もはや、フツウに排便して、採取などせず、笑いと怒りを便所に置き去りにしながら、何食わぬ顔で、すごすごと、便所から退出した。

そんな訳で、学習能力が一段階ステップアップし、検便の時は、まず、排尿してから臨む技術を覚えた。便器に座ったあと、排尿し、それから、シートを敷いて、排便した。今度は、完璧やぁ!とおもった瞬間、なんと、自動で、便器の水が流れて、全てが押し流されてしまった.....。焦ったし、これには、唖然とした。ほとんど、ショックだった。TOTOの新しいタイプの便器の日本的親切心に、怒りさえおぼえた。こうなったら、もっと親切になって、検便モードを付けて欲しいとおもう。

そんなこんなで、今年は、より一層の学習能力がアップした。まず排尿し、一端、流し、それから改めて、便器に座り直す事にした。自動で流れない「おまじない」で、そのうえ、自動で流れませんように.....と祈るようにもした。座る位置、シートの敷き方、シートの性能もアップしたみたいで、より沈みにくくなっているし、今回は、2度とも、大成功だった。ただ、自動で流れるがどうか、いつもドキドキしているわけで、というより、もはや、ゲームというか、賭け事のようになって、さて今回はどうなるでしょうか?自動で流れません成功でした!みたいな感覚。それにしても、どうやれば、簡単に、一度だけ、自動で流れるのを止められるのか、TOTOの担当者に聞こうとおもう。

ちょとリアルすぎて、スミマセン。

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2017年05月07日

巡礼のような。

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しまなみ海道を自転車で走るゴールデンウィーク。昨年、一昨年に引き続き、今年もまた、生口島の「LINK輪空」に、幼稚園からの同級生3人で1泊し、ロードバイクで島々を巡る。ここ5年ほど、年に1、2回は、しまなみ海道に、自転車を乗りに行っているが、未だに、縦断した経験がなく、それは、宿が、中間地点の生口島にあるからだろうが、それ以上に、島々を「巡る」という感覚が、とっても楽しいからに違いない。

2日目は、大三島を一周した。そういえば、初めて、しまなみ海道を訪れた最初に、伊東豊雄のシルバーハットを見たいと伝えると、宿のイチムラさんと、ウィリエールのキタムラくんの二人が、大三島一周を案内してくれた。アップダウンが、それなりにキツく、初心者ゆえに、二人に待ってもらいながら、ハッハッ云って、上がったり下ったりした。今回は、その大三島を、同級生3人で巡るが、初回とは違って、格段に、アップダウンできるようになり、5年も自転車に乗ると、この歳になっても、それなりに成長する「私」が、嬉しかったりする。

シルバーハットは、もともと、東京の住宅地のど真ん中に建築された住宅で、それを、大三島の海が見渡せる崖の上に再建築した、ドーム状の屋根付きのオープンスペースがある住宅。もとの建築を知るひとにとっては、この場所に建つ姿に、賛否両論あるらいしいが、島と穏やかな海が見渡せ、心地良い風が吹く、ドーム状の屋根の下のオープンスペースに、初めて座った、ウィリエールのキタムラくんは、こんなペンション作りたいなぁ....って呟いた姿が、印象的だった。

58歳になると、「第二の人生」を、より一層、真剣に考える歳になってくるわけで、「私」は、責任のようなものもあり、可能な限り、働き続けるつもりだが、同級生2人は、会社勤めをしていて、さて、どのように身を処するのか、時々、そんな話題が、ふとした瞬間、随所に、折り挟まるように、登場し、あれやこれやと談義する。

しまなみ海道の、海と島と気候が持つ、独特に穏やかな雰囲気。自転車で、フゥフゥ云って、アップダウンをしながら辿り着いた、ちょっとした満足感。シルバーで無機質な鉄骨のドーム屋根と無機質なコンクリートの土間。そのなかに立って、心地良い海風を感じ、スチールの手摺越しに眺める、超晴天を背景にした、穏やかな海と島々。そして静けさ。それぞれが、これからの人生を、ふと考えた、一瞬だった。

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二日間で、150kmほど走り、それが、多いのか少ないのかは別にして、宿の料理だけでなく、美味しい食べ物が、島のあちらこちらにあるのが、しまなみ海道のもうひとつの魅力で、自転車での消費カロリー以上に、美味しい昼メシ、あっちこっちの甘いもん、で、結局は痩せることもなく、巡礼のような旅を楽しんだ、ゴールデンウィークだった。 

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