2006年01月29日
有頂天
朝から子供がサッカーの試合に出かけたので、その試合を見に行かずに、夫婦で映画を見にいこうということになった。 何時の日か息子がこれを読んだら、あの時、俺の試合を応援せんと、ほったらかして、映画になんぞいきあがってぇー・・・。 なんて言われるのだろうなぁ・・・・。そんなことで良いのかどうか、自責の念もチラッとはかすめるのだが、まぁ、 そんな罪悪感は軽くやりすごすことにした。
なんでも「有頂天ホテル」という映画に行くのだぁ。 といって、奥方が前の日にチケットを手に入れた。全てが予約席で、良い席はどの時間帯も一杯でぇ・・・ということらしい。 ママチャリにそれぞれまたがって、布施というところにある、こぢんまりした映画館に行った。確かにその映画館ビル全体が賑わいでいた。 向のホールで上映されているのは「三丁目の夕日」だった。そちらも満員だ。それなりに良い日本映画が沢山作られているのだなぁ・・・ と感じた。そっちの映画も見たいなぁと横目でチラッと覗き込みながら、おきまりの、ポップコーンとコーラを買って、映画館の座席に着いた。 回りを見渡すと、中学生くらいの二人連れの女の子から熟年カップルまでと、客層の幅が広いのに少し驚き、そして、 三谷幸喜が少し羨ましくも思えた。うちの工務店も、幅広い客層に答えればなぁ・・・と。
近頃は、映画館の座席のシートがすごく良くなっているよなぁと、あらためてそう思った。ホールも馬鹿でかいよりはちょっと小さい目で、 画面もほどよく大きくて、音響も馬鹿でかい音でなく、それなりに心地よい音で迫力があり・・・と。やはり、 DVDをレンタルして見るホームシアターとはまた違って、集中して映像を見ることが出来て、 映画館には映画館としての楽しみと良さがあるのだなぁ・・・。なんて、今頃、気づいたりして・・・。
上映が終わって、それなりの感動で胸をいっぱいにしながら、ママチャリのペダルを漕いだ。 その姿を眺めながら同じくママチャリを漕ぐ奥方が言いはなった。「やっぱり、佐藤浩市はカッコええワ。あんな風に年とってほしいもんやワー」 っと。えー、「有頂天ホテル」を見た感想の第一声がそれかよぉ。想定外の感想にあたふたしながら、俺と佐藤浩市を比べるな! と強くペダルを漕いで奥方を抜き去った。
投稿者 木村貴一 : 2006年01月29日 16:25 « 鍋 | メイン | 冬の日差しを楽しむ »