2017年05月14日

検便。

今週、健康診断があって、朝から心斎橋クリニックに向かう。かつては、大阪建築健康保険組合のビルで、内製化された健康診断があり、それぞれの部位の検査待ちの時間が、そこそこあって、それが、ちょっとした苦行で、半日まるまる時間がかかり、数日前から、少し、気が重たかったが、数年前から、委託されたクリニックをチョイスし、そこで、健康診断をするシステムにになってからは、「餅は餅屋」の諺のごとく、とってもスムーズに検査が進んで、ほとんど、待つこともなく、システマチックに診断が進む。それまで、3時間ほどかかった検査が、1時間もかからないで終了し、それは、待ち時間がほとんど2時間近くあったということになるのだろうが、とにかく、プロとしてのビジネスの在り方を考えさせられものだった。

しかしながら、ひとの心情というものは、エエ加減で、システマチックになったぶん、かつてのように、いつもの女性の係のひとと、挨拶し、太りましたねぇ.....とか、痩せましたねぇ.....とか、腹部廻の寸法を測るときに、自然にして、ほら、お腹へっこめたら、アカンよ、もっと自然にしてぇ.....、そうそう.....、寸法チェックしながら、ちょっとメタボね.....。なんていわれたりし、そんな人間味のある会話がなくなり、そんなのが、ちょっと懐かしくおもったりするのが、ひとなんだろう。

今回も、若い女医さんに、聴診や問診されるのが、それはそれで、ちょっと嬉しいが、それにしても、かつては、検査後に、それなりの年齢になった、熟練のおじいさん的お医者さんが、問診してくれて、ちょっとした苦言を呈せられたりするのが、心の安心感になっていたのだと、気付いたりする。後に送られてくる、結果データから、自己判断するだけでなく、ひとって、なんか、コトバのアドバイスが欲しいんだろうね。

いや、こんな話より、問題なのは、検便のやり方。

2日分の検便を採取するのが、もっとも面倒くさいコトで、それが、簡単にできれば良いのだけれど、なかなかテクニックがいるわけで、だいたい、便器に逆さま向いて座って、採取しろっ!なんていうのは、居心地悪くて、何度か断念し、提出しなかった事もある。それに、その日の「便の調子」っていうのも大いに関連する。

Evernote Snapshot 20170515 064910

数年前からシートを敷いて、採取するシステムになって、その時は、シートの種類が、悪かったのだろう、排便と同時にシートごと沈んで、えっ!、なんでやねん!と、便所で叫んだが、あとの祭り。水没した中から採取しても、うまくいかず、その時は、テキトウ、に提出した。

洋便器にシートを敷く検便に対しての学習能力が少しついてきて、定位置より、前の方に座りながらすれば良いことも判ってきたが、その時は、シートを敷いて、便器に座った瞬間に、尿意をもよおして、それで、当然、その本能に従って、排尿すると、なんと、その水溶液で、シートが沈んだ。いや、考えて見れば、当たり前の事で、あっ、しまった!と笑いが込み上げてきたが、当然ながら、採取する戦意は喪失し、もはや、フツウに排便して、採取などせず、笑いと怒りを便所に置き去りにしながら、何食わぬ顔で、すごすごと、便所から退出した。

そんな訳で、学習能力が一段階ステップアップし、検便の時は、まず、排尿してから臨む技術を覚えた。便器に座ったあと、排尿し、それから、シートを敷いて、排便した。今度は、完璧やぁ!とおもった瞬間、なんと、自動で、便器の水が流れて、全てが押し流されてしまった.....。焦ったし、これには、唖然とした。ほとんど、ショックだった。TOTOの新しいタイプの便器の日本的親切心に、怒りさえおぼえた。こうなったら、もっと親切になって、検便モードを付けて欲しいとおもう。

そんなこんなで、今年は、より一層の学習能力がアップした。まず排尿し、一端、流し、それから改めて、便器に座り直す事にした。自動で流れない「おまじない」で、そのうえ、自動で流れませんように.....と祈るようにもした。座る位置、シートの敷き方、シートの性能もアップしたみたいで、より沈みにくくなっているし、今回は、2度とも、大成功だった。ただ、自動で流れるがどうか、いつもドキドキしているわけで、というより、もはや、ゲームというか、賭け事のようになって、さて今回はどうなるでしょうか?自動で流れません成功でした!みたいな感覚。それにしても、どうやれば、簡単に、一度だけ、自動で流れるのを止められるのか、TOTOの担当者に聞こうとおもう。

ちょとリアルすぎて、スミマセン。

投稿者 木村貴一 : 2017年05月14日 21:32 « ものづくりでひととつながる | メイン | 巡礼のような。 »


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