2013年11月17日
月夜の晩と日の出の朝の出来事
月夜の晩に、木村家本舗のスタッフによる打ち上げがあって、ミナミで、15名ほどで、一緒に食事を共にした。べつに取り立てて、反省会をした訳でもなく、次回に向けての談義が沸き起こった訳でもなく、和やかに談笑し、一本締にて、終わったのだけれど、解散後、tonちゃんが、どっか飲みに行こっ!と、いつものような陽気な発声があって、同じ方面の地下鉄に乗ろうとしていたメンバーが、そのままゾロゾロと引っ張られて、川田珈琲店を出店したカワタさんの知り合いの店になだれ込んだ。
午前1時を回り、終電もなくなり、タクシー2台に分乗して木村工務店に戻り、3名ほどが3階にある和室に泊まった。仮眠もできる和室を造ろうと発案したのは、弊社の会長で、そうそう、先日大阪市民表彰を頂戴し、橋本知事から表彰状をもらったわ。とハニカミながら語った、父でもある弊社会長なのだけれど、その和室の宿泊率が一番高いのが、京都から通勤している、4人家族のKくんで、それで次が、弁天町の実家から通勤しているひとりもんのTくんで、いや、それが、流行のブラック企業だから泊まっているのでは、決してないので、ほとんどは、飲んで、終電かなくて、泊まることの方が、多いはずで、シャチョウの「私」としては、いい訳をしておきたいのだけれど、それで、「まちのえんがわ」が出来て、最近になってから、「まちのえんがわ」関係者の終電がなくなってからのお泊まり率が急激に増えてきて、社員以外、しかも何人もの女性宿泊者が増殖したのが、いわゆる「驚愕の出来事」。
「私」は、午前6時30分に、近所のヨネクラさんと、サンデーモーニングライドの約束があって、それに、何よりも10時から住宅相談会があり、本日は3名の予定で、そんな事情もあって、打ち上げ終了後、すぐに帰ろうとしていたが、あlれよあれよと2次会に引き込まれ、どちらかといえば、そういう流れに流されやすいタイプで、流石に、タイミングをみて、フェースブックで、サンデーモーニングライドのお断りのメッセージでも送ろうかと、一瞬だけ、脳の一部をかすめていったが、ま、なんとかなるかぁ・・・みたいな楽観的な気持ちが、その日の「私」の一部には居座っていて、そんなこんなで、午前6時にジリンジリンジリンジリンと唸る目覚ましをかけることで、なんとか目覚めて、自転車に乗った。
秋の穏やかな気候、丁度、自転車の目的地、信貴山の方角から、見事な日の出があって、ペダルを漕ぎながら、うっとりとみとれるほどで、きっとその天照パワーのお陰で、眠気が吹っ飛んだのだろう。曇天なら、どっと疲れが出ていたのかもしれないと思うほど、人間の心理なんて、気候や、きっと天体の運行にも、左右されているに違いない。葡萄坂をはぁはぁいいながら苦しんで登ったあとは、信貴山の紅葉を期待したが、まだちょっと時期尚早で残念だった。それでも、楽しみは青垣への急な下り坂とちょっとした登りで、2人で、なんか、ラファのプロモーションビデオみたい・・・と、映像のように流れていく景色を肌で感じながら、峠から奈良盆地の日の出を眺め、ちょっとだけ調子に乗ってみる、ふたり・・・。
そうそう、本日の住宅相談会の午前中の生野区のAさんは、家族4人でお見えになって、8年ほど前に買った、間口3600の3階建て鉄骨造住宅で、1階が工場になっていて、2階に玄関とテラスとLDKと洗面脱衣室と浴室と便所があって、その北向きのテラスに、増築して、洗面脱衣室と浴室を待ってきて、部屋を広くしたいというご要望で、リフォーム工事では、木造2階建てで、10平米までは増築が簡単に出来る地域もあるが、この建物が建つ準防火地域では増築をするためには確認申請が必要で、それに、構造的にみても、許認可が下りそうな確率はかなり低く、うちでは、ご要望にお応え出来ない旨を説明する。
それでも、お話をお聞きするうちに、3階には個室が3つあって、その2階にある洗面脱衣室と浴室と便所を3階の個室のひとつに移して、幸い、子供さんは女の子お二人なので、6帖の部屋を2人うでまく分割すれば、3階は寝室とウオークインクローゼットと洗面浴室便所と3帖ずつの子供部屋。2階は玄関を小さくして、収納の充実したキッチンと大きなダイニングテーブルが置けるスペースと北向きの少し大きめのテラスが眺められるリビングを、その場で簡単に、設計のタナカくんが手書きでスケッチして提案する。
お昼からの東成区のBさんは、「まちのえんがわ」のワークショップにも参加して頂いた方で、以前に弊社でリフォーム工事をした奥さんとお友達で、悩んでいるのなら、とりあえず相談会に行ってみたら!という、あと押しもあって、参加された。間口3150という狭小間口鉄骨造3階建て住宅を中古で購入され、奥さんと20を過ぎた2人の娘さんとの3人で住んでおられて、将来の事を考えると、この家にひとりで住む事になるかもしれず、売ってマンションを買うことも考えたが、いや、この家をもう少し快適にしたいという思いもあって、揺れ動いているのです。というご相談だった。
狭小間口という条件もあって、1階が玄関とフリールームと浴室があり、2階はダイニングキッチンと便所と6帖の寝室で、3階は個室2つとベランダがひとつ。ただ、1階は、フリールームを通ってしか、お風呂に行けず、2階は、キッチンの奥に便所があって、便所の扉と冷蔵庫の扉が干渉するようなシチュエーション。それで、建物の真ん中にある階段室近辺に、1階はお風呂洗面脱衣室と便所を移し、2階も階段近辺に便所を移動して、ごく「普通」の間取りに近づける提案をして、出来れば、断熱改修をし、省エネな家として、光熱費の負担が少なくなる心地良い家を、設計のタナカくんが、その場で簡単にスケッチして、あれやこれやとコミュニケーションをした。
午後3時からの東成区のCさんは、何度か、この日曜日の住宅相談会に、二世帯4人でお見えになっていて、このブログにも登場しているのだけれど、ようやくプランと概算予算に合意が出来て、本日は、これからの実施設計を進めるための打ち合わせで、2世帯それぞれに浴室やキッチンがあるので、流石に、同時に親子世帯の打ち合わせを一緒にする事は、時間的にも無理なので、平日の夜など、それぞれの世帯とのスケジュール調整と、大まかな収納の方針が、メインの打ち合わせだった。うちの会社では、実施設計の打ち合わせは、展開図といわれる、それぞれの部屋を4方向から見た図面を1面ずつ説明し、お互いに開口部や収納など、部屋のイメージと「寸法」を共有する事に時間を割いていて、そんな意味でも、これからが、「ものづくり」としてのリフォーム工事の設計打ち合わせの本番なのだとおもう・・・・。
満月の夜のはずなのに、早朝の見事な日の出の快晴から、一転して、しっかりとした雨が降る晩になって、月は全く見えない夜。雨音を聞きながら、このブログを書き終えて、昨日の深夜から続いた、長~い一日を終えようとおもうのだけれど、木村家本舗にご協力頂いたスタッフの皆さんや、相談会に参加して頂いた皆さんに感謝をするとともに、明日も良い一日となりますように・・・・。
投稿者 木村貴一 : 2013年11月17日 22:34 « 道を尋ねるというコト | メイン | 木村家会議 »