2009年03月22日
本棚 (以下、無用のことながら)
本棚をビフォーアフターする。といっても、「本棚の匠」は、当然の事ながら「私」ではなく、「books+コトバノイエ」の加藤さんだ。
そもそも、コトバノイエというのは、矢部達也さんが設計をし、木村工務店で施工をさせていただいた 「家」のことだ。加藤さんの家が、コトバノイエと呼ばれている。
なんで、そんなふうに謂うのかは、右の写真をクリックして、読んでもらえれば・・・・と、おもう。
そのコトバノイエが、いつの頃からか、「books+コトバノイエ」 という古本屋さんとなった。何というのか、「本のセレクトショップ」なわけである。それで、 インターネットで古本を販売をしているのだけれど、予約をすると、リアルショップで、つまり、そのコトバノイエで、というか、 加藤さんのお家で、本を選んで、購入できるわけ。
何とも摩訶不思議な古本屋さんなのだ。
その本屋さんの開店一周年企画として、「○○さんが選んだbooks+コトバノイエの30冊」というのがあり、第一回が、 その家を設計した、建築家の矢部達也さんで、第二回が、 ブルーナボイン(bru na boinne)というカジュアルウェアのブランドを主宰されている、辻さんという方で、ちなみに、私はまだ、 面識がないのだけれど、それで、第三回が、なぜか、「私」になった。
その、コトバノイエで、格闘しながらセレクトした本とその様子は、 以下をクリックしていただければとおもう・・・・・・。
それで、ついで、というか、以下無用の事ながら・・・、ウダウダ云ってみると・・・・・。
いつ頃、買ったのだろう・・・・、大学生の頃に買ったのかなぁ・・・。読むといううよりは、よく、眺めた。 JJさんのシリーズは、何冊も持っていたのだけれど、何よりも、本屋さんにいくと、立ち読みをしながら読んだ。いまみると、 本棚にはないので、そうそう、東京に住む長男が、持っていったのだろう・・・・・・。
そういえば、加藤さんのコメントにあるように、確かに、「ポパイ」などには影響を受けたなぁ・・・・とおもう。「カタログ」
としての見方と、その面白さを学んだ。
これは、持っていないのだけれど、いろいろな雑誌に掲載されている、 小林泰彦さんのイラストを見るのが、楽しみだった。
アメリカには、こんなファッションのこんな人が、街角にいるのだ・・・・と、街と人の組合せに憧れた。ちなみに、私は、未だかつて、
アメリカ本土に上陸したことがない・・・。
ポールウイlリアムスのアウトローブルース以外は、同じ本を持っていた。でも、今は、 本棚にはない。いつ、どこで、その本を、どこかに、放り出してしまったのだろう・・・・。思い出せない。
本屋さんに行くと、「晶文社」の本のコーナーに行くのが好きだった。そして、立ち読みするのが、楽しみだった。これぞという、
一冊があるわけでもなく、どちらかといえば、まとめて買って、何となく手にとって、読みだすのが、「気分」だった。
この本の装幀は、はじめて見た。 シンプルで、カッコエエなぁ・・・。実は、この本を、「ちゃんと」、読んでいないのだぁ。
学生の頃、立ち読みで、何度か、少しずつ読んで、その「気分」だけで、すでに、満足してしまっていた。今、唐突にも、「イージーライダー」
とか「デットマン」の映像が浮かんだ。
この本は、確か、単行本で、買った。「路上」は買わなくて、「長距離走者の孤独」は、買った。なぜ、そうだったのか思い出せない・・・ 。
この本も、いつしか、本棚から消えていた・・・・・。
確かに、この本でなく、初版の2分冊版を買って、読んだ。本棚には、まだ、残っている。
「偉大なバンドを作り上げるためには、全員の犠牲が必要で、それなしじゃ何も起こらない。オレは、彼らならできると、信じたし、
そのとおり裏切られることはなかった。今だという時に、これだとおもう連中と、これだってことをやれば、どんでもないもんができあがるんだ。
」 「 ・・・・・・・ 」
イン・ア・サイレントウエイ は微妙なセレクションだった。マイルスの中で、このレコードが・・・と、いえば、微妙。ほんとうは、 ディブ・メイソンかニール・ヤングかザ・バンドにしようと、おもった・・・・。
コトバノイエのLPコレクションに、所有しているレコードが、何十枚かあって、どれも、10代や20代前半に買ったレコードだった。 それも、何度も何度も聞いたレコードばかりだ。今も、どれもが、棚にある。はず。
その中で、CDになってからも、買って、今もちょくちょく聴く「レコード」といえば、これだった。ちなみに、うちの家の風鈴の短冊は、 イン・ア・サイレントウエイと書かれたCDの帯になっている・・・・。
それと、その時、セレクトしていたレコードは、こちら ↓
横尾忠則さんのこの本は、所有していない。いやぁ、見るのも初めてだ。でも、何冊か、
読んでいて、それが、「夢日記」とか「インドへ」とか・・・・。もう、うちの本棚には、居ない。
いまでも、「Y字路」とか、その他・・・、生きてるなぁ・・・と、おもう。
岩波文庫の本を買ったのだとおもう。こんな綺麗な装幀の本では、なかった。細部には、 興味がわかなかったが、その全体の「気分」には、憧れた。
今でも、年に一、二度、知りあいの丹沢の山小屋に遊びに行くのは、こんな本に、影響されていたのかなぁ・・・・?
ハヤカワミステリーなどを読むようになったのは、妹が、ミステリーファンだったからだ。その妹の本棚から抜き出して、アガサクリスティーや、
その他、数冊読んだ。
そういえば、HGウエルズのタイムマシンとか透明人間とかは、それはそれで、ワクワクした。 筒井康隆を読んだ時期もあったようにおもう。
何時か忘れた。ハヤカワーのコーナーで、レイブラッドベリを見つけて、確か、華氏451度だったとおもう。読むと、凄いなぁ・・・・
と、とにかく、圧倒された。ちなみに、この本は、知らない。それに、ちょっと、加藤さんの本のコメントとは、ずれているのかも・・・・。
チベットが、ヒッピーとか、ロックとか、サイケとか、プログレッシブとか、民族音楽とか、精神世界とか、そういう言葉と結びつかず、
モーツアルトと結びついていたのが、新鮮におもった。初版から目にしていて、立ち読みはしていたのだけれど、買わずじまいだった。 なぜか・
・・・・。
当時は(1980年頃)は、めるくまーる社のコーナーも面白かった。後年、精神とランドスケープ というシリーズが出て、
それが面白くて、何冊か買って、読んだ。その中の一冊。そうそう、本の加藤さんのコメントにあるように、「私」
のブログでも、
ちょっと、書いた。
「古寺巡礼」は、「流し読み」しかしていない。「風土」のほうが、「読んだ」 のかもしれない。どちらも、タイトルだけで、何か、ぐっぐっとくる。カッコエエ・・・・・。
奈良には京都と違う良さがあって・・・・、まぁ、そんな事どうでもエエことだけれど、我が家が、奈良との縁が多い事もあって、
奈良には親しんだ。最近、ようやく京都にも行けるようになったのだなぁ・・・・・。
いまだかつて、岡本太郎の本を読んだことがない。太陽の塔という 「けったい」な塔を、車から、よく眺める。「けったい」やけど、なんだか、憎めない。
大学生の頃、ふとした縁で、「縄文」というものに興味をもって、それが、岡本太郎の「発見」でもあるらしいと知った。確かに、
太陽の塔は縄文の土偶のようでもある・・・・。
宇宙の庭は持っているが、他2冊は、はじめて見る本。1冊ずつ買う時は、「失敗せえへんかなぁ・・・」と、迷うけど、 3冊まとめたほうが、勇気を持って、買えたりして・・・・。「私」はそんな買い方をする時があって・・・、
え、あれ、気が付いたら、木村工務店の本棚に、その3冊が、そのまま並んでいました。と言うことで、これを買ったのは、
木村工務店でありました。
「もののあはれ」というのが、本居宣長の「発見」であるらしい・・・・。
いつか読むと宣言したものの、この文体と、書体をみていると、きっと、読み出して、すぐ、ソファーの上で、寝ているとおもう・・・・・
。
サンタフェ研究所に、ちょっと憧れる・・・・。機会があれば、 その空気を吸ってみたいなぁ・・・・。
「カオスの縁」とか「創発」とか「自己組織化」とか・・・・。そんな言葉を知れたのが良かった。
橋本治は、まったく、読んだことがない。加藤さんの本のコメントにあるのとは、少し違って、長男から勧められていたのは、渋沢龍彦で、
まぁ、どちらも、読もうとは、思っていたのだけれど・・・。加藤さんに、コトバノイエ所蔵の橋本治の数冊の中から、勧めてもらった一冊。
この本と同じ本を持っていて、でも、本棚を見ると、なかった。どこに行ったのか・ ・・。
「アイヌと沖縄は、縄文のDNAを色濃く受け継いでいて・・・・」なんて縄文がらみは、エエのですが、仏教と神々が絡んでくると・・・
・、好きかといわれると、微妙。
作者の事は、知らない。タイトルもはじめて、いやぁ、どこかで見た記憶があるのだけれど、思い出せない・・・。本の装幀とタイトルが、 何ともカッコエエ。
近いうちに読んでみたいけれど・・・・・。
奥の細道には、憧れる。というより、なによりも、芭蕉ファンなんだろう・・・・。
私には、こんな原本は読めない。それで、高校生用の解説書を買って、しかも、原文は、
ほとんど、眺める程度にして、「通訳」を読んで、その気になっている・・・・。
東北をキャンピングカーで廻った時は、本気で、奥の細道の道順で廻ろうと、考えたけれど、いろいろな都合で、止めた。いつか、
そんなふうにして、遊んでみたい・・・・・・。
縄文ファンなのだ。あくまで、ファン。芸能人の代わりに、そういうジャンルのファンなだけで、いわゆる、ミーハーなのだ。
あらぬ事をワイワイ言いながら、楽しんだり、縄文人と同じ光景を見に、現地に行って、ほくそ笑むのは、ほとんど、スマップのファンと、
やっていることは、一緒だとおもう・・・・。
確か、初版本で、この3冊を持っているとおもう。そして、本棚から消えて久しい・・・・。青春時代の本なのだけれど、ちょっと、 気恥ずかしい気もする。
今や、ハッキリとは、その内容を思い出すことは出来ないけれど、その「タイトル」が、どれも、その時代の「空気」 をあらわしていたようにおもう・・・。内容よりもタイトルだけが、好き。
「風の歌を聴け」「限りなく透明に近いブルー」「僕って何」
高校生の頃、初版で買ったのだとおもう。でも、やっぱり、本棚には残っていない・・・・。
不思議な世界に引き込まれた記憶だけが鮮明に残る。
「月 山」「東北」。いつか、もう一度本を読んで、月山に行ってみようとおもう・・・・。
「オーパ!」をよく、立ち読みした。あの風貌も印象深かった。風格があった。でも、
文学作品を読んでいなかった。
出会いがなかった。コトバノイエの本棚で見つけたので、おもわず、チョイスした。気が付いたら、セレクトに入っていた、そんな一冊だ。
この狂風記の「上」が、本棚に、今も、残る。「下」がない。「上」は読了したのだ。でも、「下」を買わなかった。
それは、当時、いつも自転車に乗って買いに行く、布施のヒバリ屋書店に、「下」が置いていなかったからだ。「上」は、確かにそこで、 買ったのだけれど、わざわざ、店員さんに、「下」を注文するのに、気が引けたのだろう。それに、行くたびに、何かの「縁」を期待していた・・ ・・。
そうこうしているうちに、時代も変化し、どんどん、本屋さんのセレクトが、ヘンになり、気が付いたら、ほとんど、
本屋さんに行かなくなっていた・・・・。
イサムノグチの本以外は、あるのだけれど、あまり、建築の本を読んでこなかったのは、確か。それで、どうしたものか・・・ ・。
加藤さんの、ライトの本のコメントに、少し付け加えると、いつも、会社で、憧れて、眺めているのは、コルビジェの住宅なんだけれど、
ライトは、特にその哲学というか、何かが、なんとも孤高で・・・・。
本の真ん中に、穴が空いていて、それが、松岡正剛の編集だと知った。そういえば、学生の頃は、
「遊」という雑誌をよく見た。いま、本棚に一冊も残っていないのは、惜しいことをしたなぁ・・・・とおもう。この本は、まだ、
本棚にあった。
稲垣足穂の「月」の話が好きだ。一千一秒物語。
長男から、「噂」を聞いていた。読む「縁」がなかった。加藤さんに聞いたら、 これを勧めてくれた。それで、いつか、購入して、読もうとおもう。
長男もこれがエエと言った。
司馬遼太郎記念館へ行った事をブログに書いたのは、
3年も前の事になる。はじめて見るタイトルだった。エエ、タイトルだなぁと思った。中身は全く知らない。気が付いたら、
うちの会社の本棚に並んでいた。買ったのは、木村工務店です。
「以上、 無用の ことながら ・・・・・」 と。
その加藤さんに、 「本棚の匠」として、木村工務店の本棚をセレクトしていただく事になった。そして、18日に Ver1として完成する。
それは、打ち合わせに来ていただく、お客さんに、喜んでいただけるようにと、施主の立場でもあった、加藤さんからの、ちょっとした 「愛情」が入ったセレクトであるようにおもう・・・・。
その詳細は、「books+kimuko」 として、お届けしよう!・・・・かな。
ご静聴 感謝。
投稿者 木村貴一 : 2009年03月22日 21:41 « かけがえのない地球をまもる | メイン | ゴロゴロ »