2004年12月12日
光
もう季節は師走だ。といっても慌ただしい様子は全く感じられない。冬が訪れるのだろうか?
クリスマスや正月がほんとうにやってくるのだろうか?とそんなふうに思ってしまうような陽気が続いていた。そんな12月の3日のことだった。
夜、社長が、道行くおばさんが声をかけてきて、「今年は光を点けへんのですか?」と尋ねられたでぇ・・・と私達に告げた。そう言えば、毎年、
会社の前のエゴの木にイルミネーションを点灯しているのだが、陽気のせいもあってか今年は取り付ける日を決めていなかった。結構、
廻りの人にも期待されているのだなぁ・・・とちょっと嬉しくなって、俄然その気になったりした。
見知らぬおばさんの声援なんかを頂くと、ついつい調子に乗ってしまう。もう少し光の量を増やしたいと思った。
日曜日に大型スーパーに出向いて、イルミネーションを買った。「光」
というものへの興味も含めてLEDタイプのイルミネーションもついでに買ってしまった。6日の月曜日の夜、
社員皆で協力し合ってセッティングを始めた。鍋奉行じゃないが、イルミネーション奉行なんていう役割の社員もいて、あーだこーだ。そこ違う。
ここ違う。今年は下手だ・・・。このLEDを発明して何百億手にした人がいるのやなぁ。
などと皆でわいわいがやがやけんけんがくしながら設置した。そのさなか、道行くおばさんたちが「うわーきれい」
とかなんとか言ってやっぱり気持ちよくおだててくれる。まぁ、大阪のおばちゃんのおだて上手な口はあまり信用でけへんのやけどねぇ・・・・。
二台の自転車で通り抜けていくおばちゃんが「光って綺麗やねぇ・・・見てるだけで幸せな気持ちになるねぇ・・」
と会社の前を通り過ぎる一瞬に、言葉を残して去っていった。思わず我に返って頷いた。
投稿者 木村貴一 : 2004年12月12日 19:29 « 我が家のヨン様ナイト | メイン | トッピング »