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2012年10月28日
秋雨
時には雨によって、いろいろなことを洗い流して、新たなるものへと向かう、そんな雨であって欲しいとおもう秋雨。木村家本舗が終わって、こんな「騒動」をやってみると、その後は、自己反省みたいな気持ちも沸々と湧いてきて、所謂、仕事をちゃんとやってるのぉ!というたぐいの内的なブツクサが時折やってくる。それで、まずは、2012木村家本舗の5日間を木村家本舗ブログにまとめて、秋雨と共に洗い流す所存。
この木村家本舗の5日間を中心にした3週間ほどの間に、打ち合わせや契約、引き渡し、地鎮祭などなど、それなりにいろいろあって、時には仕事の話でもこのブログに書いて、仕事もしてますよぉ!とアピールしたい気分の秋雨。
林敬一さん設計による東淀川の住宅の引き渡しがあって、器具説明をしている写真。上左の写真は、ハヤシさん設計のぐるぐる回れるキッチン。床は土間コンクリート。左の写真は、1階ガレージ倉庫で弁当を食べるハヤシさん。人柄がにじみ出ているような・・・。
タカヤマ建築設計の高山さん設計による菖蒲池の家リフォーム工事の引き渡しがあって、上がLDKの写真。床は木童の国産のカバ。上左の写真は小さな写真で少しわかりにくいが、設計のタカヤマさんが南の光が入る床の上にゴロンと座って左の写真の庭を眺める。なんとなく人柄が出ているような・・・
アルファヴィルの竹口さん設計による高野山のゲストハウスの引き渡しがあって、上左の写真で三脚を使って一眼レフで撮影をしているのが、タケグチさんで、こうやって見ると、引き渡しの時って、建築家の人柄がにじみ出るもんですねぇ・・・。
ゲストハウスというものを初めて施工して、興味をもって調べると、あちらこちらにチョロチョロと出来てきているのです。今度、夫婦で泊まってみようかなぁ・・・。
よろしければ、高野山ゲストハウス「kokuu」へお泊まりにどうぞ。
林敬一さん設計による甲子園の住宅の上棟があって、ちょうど木村家本舗が始まる一週間前に加工場で仮組をした屋根が上棟された。これが加工場の本来的な使い方で、こんな空気感がある加工場で木村家本舗が催されるからこそエエのであって、木村家本舗を催すためにも、もっともっと加工場で手加工をしなければとおもう・・・。これって、本末転倒というやつですか?
それにしても、大工さんが現場でお昼の弁当を食べてる姿って、なんかエエのですね。
そういえば、木村家本舗の間の週に、まだ宴会疲れがちょっと残るなか、奈良で、大和棟の民家の現地調査に同行した。その大和棟の小屋裏を覗くと、トトロが住んでそうな雰囲気だった・・・・。
木村工務店の設計施工による新築住宅で、残っていた外構工事のお引き渡しがあった。床は木童の国産のカバで床暖房。この住宅は、今まで弊社で造ってきた住宅では最高スペックの断熱気密性能で、エネファームも設置していて、今後どのようなエネルギー消費で、どのような室内環境の数値と体感になるか、経過を記録していこうとおもう。
本格的な24時間換気も設置したのだけれど、高気密になった室内に体感できないほどのゆるやかな空気の流れを造りだすことによって、よどみのない空気質の室内環境になっていて、それで窓を開けて風通しの良い室内にする事と、なんら矛盾しない事実を体感出来た事が、この住宅での大収穫。
木村工務店の設計施工で、間口2間の長屋をリフォームした工事での器具説明をしている写真。床は吉野杉。オープンキッチを中心にして、上左の写真の奥に見えるのは子供部屋で、左の写真のような2段ベットは収納と遊び場を兼ねてた大工の造作。長屋のリフォームというのは、木村工務店のライフワークのようなものだなぁとふと想った秋雨。
東大阪で築12年ほどの新築建て売り住宅を木村工務店設計施工でリフォーム工事した住宅のお引き渡しがあって、上の写真は引き渡し前の社内検査と洗い工事の様子。床はチークの無垢材に床暖房。お施主さんは会社の前にある、木村工務店が提供する長屋に仮住まいされていて、毎朝おはようございます。と挨拶する関係にもなって、それに、ご家族でワークショップや吉野の遠足にも参加して頂いたので、なんだかご近所さんのような親しい感じ。
そういえば、雨の中で木村工務店設計施工による木造2階建て住宅の地鎮祭があって、うちでは昔から地鎮祭ではテントを張る習わしになっていたので、あたりまえのように雨天決行。雨降って地固まるという諺があるが、秋雨の雨音を聞きながらの地鎮祭は趣があり独特の神妙なムードになって、エエのです・・・。
そうそう、秋雨の中、大学生の皆さんと一緒に、服部緑地にある日本民家集落博物館に行った。雨が降り終わると、茅葺き屋根から滴が生き物のようになって、茅の上をぴょんぴょんと跳ねながら滴り落ちていく姿が、とって美しい光景だった。滴が小さな滝のようになりながら落ちる茅葺き屋根が見れた秋雨。
南部曲屋では、案内のボランティアのおじさんが学生達のために、囲炉裏の火を起こして、こんなふうに座りながらレクチャーをしてくれた。それが、とっても情緒があって印象的な光景として記憶に残った。
秋雨と共に静かにものごとを考えて新たなフェーズへと進んでいきたいと願ってみた・・
2012年10月21日
ふつうの日曜日
いまだ、頭の整理がつかない、木村家本舗が終わって、久しぶりの「ふつう」の日曜日の朝。これが秋晴れなんだ!と空から声が聞こえてきそうな秋晴れ。朝5時半過ぎに目が覚める。
いつもNHKのラジオが目覚ましで、仕事のために家を出る午前6時50分頃まで、何となく聞いている。ニュースはほとんどこのNHKラジオから「耳」で知る。それと、6時40分ぐらいから始まる「ビジネス展望」も大好きで、髭をそりながら聞くのが日課。そういえば、ラジオ体操の指導をしていた「ながのしんいち」さんの声と間合いも好きだったなぁ。新しく代わった女性の方も頑張っている様子は伝わってきて好感は持てるのだけれど、あの「ながのしんいち」さんのプロフェッショナルな声と間合いになるのには、「まだまだ」って感じ。
朝起きて、NHKラジオを聞きながら、天気も気候も良かったので、久しぶりにランニングをする。寝室の横にあるウオークインクローゼットから、ランニング用のスパッツとシャツをおもむろに取り出す。取り出しながら、クローゼットをもっと機能的でビジュアルもよく作り込みたいなぁとおもう今日この頃。オープンホームといいながら、寝室はオープンしていないのは、木村家本舗の期間中は物置状態なのだけれど、それ以前に、見せられるレベルではないのだ。確かに数年前から奥方が、寝室をリフォームしたいと事あるごとに呟いていて、長男が社会人になってから。と言い続けながら、いつまでたても学生のままでいる・・・という、まったくの家族内の事情。
そういえば、木村家本舗の期間中に高校一年生の次男は、試験中にも関わらずやってくるオトナ達と馬鹿騒ぎぶりに呆れ返ったそぶりで、いや、そんなのはとっくに通り越し、、「怒り」が態度のあちらこちらから発散していて、確かに子供にとっては、俺の家に俺のプライベートにあなたがた誰なのぉ。と言いたげな風体がそこわかとなく漂って、親として、こんなんでエエのかどうかと反省を迫られる始末だった。まぁ、それでもこんな家庭内の様々な「事情」にあちらこちらでぶつかりながら、なんとなく乗り越えたり、わだかまりもあったりしながら、開催する「オープンホーム」がオモロかったりするのだ・・・。
そうそう、ランニングを終えて、サッカーの試合に行く次男を木村家本舗の罪悪感を笑顔でぐるぐる巻きにしてくるみながら送り出す。まるで、尻尾を振り振り愛想を振りまく犬のような「「私」ともいえるのかも。それで二人っきりになってしまい、ランニングと木村家本舗のまだ微妙に残る疲れを癒すために、夫婦でスーパ銭湯の朝風呂に行くことにした。
男女に分かれる入り口で、1時間30分後の9時45分ね。なんていうのが、フォークソングの「神田川」的な、ちょっとはにかみながら伝える「私」を感じるところが、それなりの歳だという証拠なのだろう。サウナに入って水風呂にたっぷり浸かって。というのが好みだと前にも書いた事があるとおもうが、雪の北欧でサウナに入って冷たい湖で泳ぐのが、小さな夢。
家に帰って、ひとりきりの木村家本舗のガーデンで、炭火珈琲でも飲みながら、木漏れ日となって変化する超秋晴れとヒヨドリの鳴き声と庭で弟の子供が三輪車で遊ぶ楽しげな声のもとで、ゆったりとしながら、ブログを書く、久しぶりに訪れた、ふつうの日曜日。
2012年10月14日
木村家本舗締め
木村家本舗 5days5party many LOVE!! というイベントの最終日が本日で、それはそれなりの収束を迎えたわけで、それで、ひとが誰もいなくなったガーデンには一抹の寂しさと名残惜しさを感じるのだけれど、照明を落として真っ暗にする。それから、2階の居間にあがって、リビングの真空管アップのスイッチを切って、赤いランプがアナログ的にじわっと消えていくのを確認しながら、マイルスの音がスパッと聞こえなくなった瞬間、「耳」がちょっぴり寂しがる。それから居間の照明のスイッチも全て切る。真っ暗になった庭とリビングを再びサラッと眺めて5日間の「ひと」と「できごと」とにサラッと決別し、2階のデッキで、この木村家本舗のプロデューサーの加藤さん夫妻とうちの夫婦でお互いを労う握手をかわして、木村家本舗2012を終了する。
そういえば、本日は地元の清見原神社のお祭りがあって、「腹見」のだんじりが、うちの庭の裏木戸の前にわざわざ停車してくれて、祭りと宴に集まった皆々様と一緒に「大阪締め」をして、この木村家本舗の宴を祝ってくれた。そんな粋なはからいをしてくれた「だんじり」もが木村家本舗2012の「ヒト」と「コト」として記憶に残るのだとおもう・・・・。
そうそう、なによりも最後の宴は、小路の美魔女3人がコスプレをしながらお好み焼きを焼いてくれたのだ。このコスプレにどんな意味があったのか定かでないが、このちょっと馬鹿げたオトナの男の遊びを裏方で支えてくれた女性達が、表舞台にピエロとして登場しながら、5日間の「うたかた」として、葬り去って、明日からの仕事への「はなむけ」としてくれたのだとおもう。きっとこれが「木村家本舗締め」なのだ・・・・。
流石に2週間に5つの宴が終わると、一気に眠気のようなものが襲ってきて、かなり意識朦朧、半分居眠り気味の、前回同様に中途半端なプログな訳で、そんなこんなで詳細は木村家本舗ブログに譲ろうとおもう。
とにもかくにも、参加して頂いた皆さん many love many thanks! and good night
2012年10月07日
「ひと」と「できごと」
木村家本舗というオープンホームとイベントの二日目が今日で、多くのひとの出入りがあって、いまここで、こうしてブログを書き出してみると、頭の中が「ひと」と「できごと」でオーバーフローしていて、このコンピューターのキーボードを打つ手から頭まで遡ると、なんかまったく演算処理をしようとしない脳がポコンと横たわっているような感じ。
10月6日(土)からのオープンに向けての準備を4日から何人もで大騒ぎしながらしたのだ・・・、それで、10月6日(土)にオープンし、植物マルシェを開いて、生け花のパフォーマンスを見ながらオープニングパーティをし、深夜遅くまで、多くのひとたちとワイワイガヤガヤと飲んで、今朝という日がやってきて・・・と落ち着いて、朝からの時間をトレースし、フィードバックしてみて、ようやく、事態を把握出来そうにおもうのだが、それにしても、何から話し出せば良いものかと・・・。
そういえば、お昼から庭で、哲学者の鞍田さんが亭主となったお茶会を催した。この写真は、第二部のひとこまで、着物姿の女性が3名もいてとってもお茶会らしかったのだが、午後1時からの第一部はカトウさん夫婦とうちの夫婦、ヤベ夫人、イエタニさん、などなど今回のこのイベントに関わりのあるひとが参加して体験してみた。参加者と一緒にお椀のお茶を廻し飲みしながら共有する時間と空間には、とっても心地良い感覚があって、その「コト」はまたあらためて書こうとおもう・・・・。
夜は、つい先ほどまで、加工場で建築家のヤベさんとオクワダさんがバーテンとなる出座何酒店というカウンターバーを催して、そうそう、昨日もオープニングパーティを小雨降るなか、生け花のライブパフォーマンスを見ながら木村家のあちらこちらで、造園に関わるひとたちが沢山集まって、宴を催したわけで、そのうえ昼間は植物マルシェという市場までやったのだと、まだたった二日間なのに遠い昔のよう・・・・。
そんなこんなで多くのひとと出会いコミュニケーションをしたその「ひと」と「できごと」の余韻のようなものが、まったく消化しきれずに、脳内が、思考停止の状態になっているのだとおもう。そんな訳で、まったく中途半端なブログなのだけれど、木村家本舗の開催期間中だということで、ご容赦いただいて、あらためて、詳細は木村家本舗のブログに掲載するとことにしようとおもう。
明日8日と13日14日と残り3間ありますので、皆様のご来場をお待ちしております。
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