2008年05月11日
お饅頭を食べた記憶
今日は、ちょっと肌寒い。ゴールデンウィークのあの陽気から考えると急激な変化だ。少し風邪気味になってしまった。
ゴールデンウィーク中に、東京に行く機会があった。めったに行くこともないので、新しい建築が出来た所にでも・・・ とい気持ちもあったのだが、結局、所用をすますために回ったのは、上北沢とか、高円寺とか、西台とかいう地名がついたところを、 移動のためにウロチョロすることで終わってしまい、「見学」など出来ずに、新幹線で帰った。
それに しても、今更の事だけれど、大阪の町とは随分と違うよなぁ・・・。東京の方が斜めに通った道が多く、アップダウンも多い。 公園や緑は大阪よりずっと多いな。
ある時、東京と大阪に住んだ人との会話で、確かに、東京の街の方が緑や公園は多いけれど、大阪は、山が近くにあって、 道や窓から意外と近くに、山が見えるのがいいよ。と言っていた。
その時はそんなふうな見方もあるのかと、その事が、新鮮におもえて、そう言えば、中学や高校の校歌には「葛城の山」とか「生駒葛城」 「金剛山」とか、山のことを歌ったよなぁ・・・なんていう記憶が蘇った。
平野の広さ大きさが圧倒的に違うのだなぁ・・・。なんて考えているうちに、長屋とか、狭小間口の住宅っていうのは、 東京より大阪の方が多いのかな・・・どうなんだろう?と浮かんだ。
考えてみれば、大阪市内にある弊社では、建てる新築のうち、ひょっとして、半分は、間口が2間の家ではないのかと思えてきた。近々、 整理して、木村工務店で建てた狭小間口の家特集でもやってみようかな。
ちょどう、ゴールデンウィークの大安に地鎮祭があって、その家も間口2間の木造3階建てで、 地鎮祭のテントと同じ巾で建つのだった。先日、 オープンハウスをした家も間口が2間だった。ここ数年で言えば、間口が1間半の新築も2軒ほどしている。
そうそう、その地鎮祭に、子供さん達が参加した。その場で教えられた作法を見よう見まねで、榊を神棚に供え、
二礼二拍手一礼する姿が微笑ましかった。いったいこの摩訶不思議な儀式が、どんな印象として子供の記憶に刻まれて残るのだろうか。
その姿を見ながら、設計の打ち合わせの時も、両親と一緒に会社に来て、打ち合わせの横で、宿題や本などを読みながら、 傍らで静かに座っていた姿を思い出した。
そう言えば、珍しく、お供え物の中に、出来立てのお饅頭があって、儀式の終了後、 子供さん達がそのお饅頭をほおばる姿が、ほんとうに微笑ましかったのだが、私達にもそれをお裾分けいただいた。
そして、その家の前で、参加したけっこうな年齢の野郎共が、ペットボトルのお茶を片手に、お饅頭を「うまいなぁ・・・うまいなぁ・・・ 」なんて、お互いの顔を見ながら、朝っぱらから食べている姿は、今、思い返してみると、微笑ましいというよりは、 ちょっと滑稽な姿だったなぁ・・・・・。
でも、その日のお饅頭の印象は、参加した皆の中に深く刻まれたとおもう。
そうそう、東京の西台のお宅でもお饅頭を頂いたなぁ・・・・・・。
投稿者 木村貴一 : 2008年05月11日 19:34 « ハイオク | メイン | 虹 »